< 前へ | 次へ >

CM API のセットアップとインストール

CM API を使用する前に、クラスパスにファイルを追加して、ライセンス交付を受けたバージョンの Rational® 製品をインストールする必要があります。
CM API は、Rational 製品で操作を実行するための共通コンポーネントです。 Rational 製品でこの API を使用するには、ご使用のシステムにその製品をインストールしておく必要があります。 Rational 製品をインストールしたときにシステムにインストールされた CM API ファイルを、クラスパスにコピーすることも必要です。
Rational ClearQuest® リソースで作業するために必要な CM API ファイルには、すべての CM API リソース タイプに必要なファイルと、Rational ClearQuest リソースに必要なファイルが含まれます。 Rational CM API を使用して Rational ClearQuest 操作を実行するためには、以下の Java™ パッケージが必要です。
  • javax.wvcm: ワークスペースのバージョン管理と構成管理パッケージ (WVCM)。
  • com.ibm.rational.wvcm.stp: Rational ソフトウェア チーム パッケージは WVCM パッケージの拡張機能です。 このパッケージには、Rational CM API のインターフェイスが含まれ、Rational 製品リソースの一般的なオブジェクト モデルが提供されます。 このパッケージは、製品固有のリポジトリや実装の境界から独立しています。
  • com.ibm.rational.wvcm.stp.cq: Rational ClearQuest データベースへのアクセスを提供する製品固有の拡張機能です。このパッケージには、ClearQuest データベースおよびその基礎になるリソースの機能に対してさらに完全な (製品固有の) アクセスを行えるようにする機能が含まれています。

この資料内にあるコードを、コンパイル可能な Java にカット アンド ペーストすることができるはずですが、コードはコンパイルされておらず、また誤植が含まれているためにコンパイルできない可能性があります。これらの例の、完全でコンパイル可能なバージョンは、Rational CM API の資料とともに配布される補足的なアーカイブ ファイル内の samples という名前の Eclipse プロジェクトにあります。

Rational CM API JAR ファイルおよびその他の必須 JAR ファイルは以下のロケーションにデフォルトでインストールされます。install-dir は、Rational 製品ファイルがインストールされたディレクトリを表します。デフォルトでは、このディレクトリは UNIX® システムと Linux® の場合には /opt/rational、Windows® システムの場合には C:¥Program Files¥IBM Rational です。
  • Windows システムの場合:
    • <install-dir>/Common/stpwvcm.jar: Rational CM API インターフェイス JAR ファイル。
    • <install-dir>/Common/stpcmmn.jar: 共通の実装 JAR ファイル。
    • <install-dir>/ClearQuest/stpcq.jar: ClearQuest 製品の拡張機能。
    • <install-dir>/ClearQuest/cqjni.jar: Rational ClearQuest JAR ファイル。
  • UNIX と Linux システムの場合:
    • <install-dir>/common/stpwvcm.jar
    • <install-dir>/common/stpcmmn.jar
    • <install-dir>/clearquest/cqweb/lib/stpcq.jar
    • <install-dir>/clearquest/cqweb/lib/cqjni.jar

Rational CM API JAR ファイルを使用するには、それらのロケーションをクラスパスに追加する必要があります。

Eclipse プラグインから Rational CM API にアクセスするには、以下のステップに従います。

  1. アーカイブ ファイル (%RATIONAL_INSTALL%\common\cm\teamapi.zip) のディレクトリ (\plugins\com.ibm.rational.stp.cmapi) にあるファイルを使用して Eclipse プラグインを作成します。
  2. Rational CM API プラグインをランタイム構成に追加するには、プラグインを Eclipse インスタンスにコピーするか、新規の拡張機能インストール場所を作成します。Rational CM API のための新しいディレクトリ (たとえば、 C:\eclipse\plugins\com.ibm.rational.stp.cmapi) が作成されます。 新しいプラグインは Rational CM API JAR ファイルおよび Rational ClearQuest JAR ファイルで構成されています。
  3. プラグイン ディレクトリを作成したら、インストール済みのそれぞれの JAR ファイルを、インストール ロケーションからこのディレクトリにコピーする必要があります。 ClearQuest JAR ファイルには Rational CM API JAR ファイルが必要です。 このプラグインは、次回 Eclipse を開始したときに使用することができます。
  4. プラグインから Rational CM API を使用するには、依存関係として com.ibm.rational.stp.cmapi を指定します。
これで、Rational CM API を使用して Java プログラムの作成を開始する準備ができました。
Rational CM API を ClearQuest リソースで使用するには、ライセンス交付を受けてインストールされたバージョンの Rational ClearQuest が必要です。JAR ファイルをインストールして構成しても、対応する製品がインストールされていないと、その Java パッケージの呼び出しは失敗します。

演習のチェックポイント

これで、CM API を使用したプログラミング用にシステムがセットアップされたので、CM API オブジェクト モデルおよびプログラミング モデルの学習を開始する準備ができました。
この演習では、以下について学習しました。
  • CM API と Rational ClearQuest の関係
  • CM API を使用したプログラミングのためにシステムをセットアップする方法
  • ご使用のシステムに必要な CM API 内のファイル
< 前へ | 次へ >

フィードバック