このチュートリアルは、CrossPlatformSCM パッケージの一般的な使用方法について学習することを目的として設計されています。このチュートリアルを
終了すると、SCLM と Rational® ClearCase® に保存されたオブジェクトの
統合ビルドの実行、再実行、プロモート、再プロモートに必要なすべての Rational ClearQuest® レコードの
作成方法と使用方法を習得したことになります。
また、パッケージについてと、ビルドとプロモートのプロセス中のビルド レコードの状態の変遷についても学習したことになります。ログ ファイルの置かれる場所についても説明がありました。
しかし、チュートリアルでは扱われなかった幾つかの重要なポイントとヒントが残っており、最後にここで説明します。
- 兄弟レコードと同期していなければならない SCLMBuild 子レコードまたは CCBuild 子レコードを使用して、ビルド、再ビルド、プロモート操作、再プロモート操作を実行しないでください。これらのアクションを子レコードで実行すると、これらのレコードの状態が、兄弟レコードおよび親レコードと同期しなくなることがあります。
- 必要に応じていくつでも SCLMBuildConfig レコードと CCBuildConfig レコードを作成できます。それぞれの構成レコードがポイントする SCLM プロジェクトまたは Rational ClearCase ビューは、異なるものでも、同じものでもかまいません。
- CrossPlatformBuild 親レコードが持つ SCLMBuild 子レコードと CCBuild 子レコードの数は、必要に応じていくつでもかまいません。また、それぞれに対応するタイプの別々の構成レコードを使用することもできます。対応するタイプの各ビルド レコードに対して同じ構成レコードを使用することもできます。
- 関連付けられた親 CrossPlatformBuild がない独立 SCLMBuild レコードおよび CCBuild レコードを作成できます。独立ビルド レコードを使用すると、単一の Rational ClearCase ビューまたは SCLM プロジェクトを、他のプロジェクトやビューと独立してビルドできます。
- 関連付けられた CrossPlatformBuild 親レコードがない SCLMBuild レコードと CCBuild レコードを、既存の CrossPlatformBuild 親レコードに追加して、統合ビルドの一部として組み込むことができます。また、親レコードから SCLMBuild 子レコードと CCBuild 子レコードを削除して、それらを独立ビルド レコードにすることができます。
これでチュートリアルは終了し、CrossPlatformSCM パッケージの使用方法を基本的に理解できたことになります。
この章の他のトピックを参考にして具体的なユーザー作業を実行してください。