この手順では、ユーザー データベースをアップグレードする前に新規スキーマをすべてのサイトに対して同期することによって、新しいスキーマ バージョンを Rational® ClearQuest® MultiSite の所属に導入する方法を説明します。Rational ClearQuest MultiSite 環境の安定性と信頼性を確保するためには、この手順に従う必要があります。
このタスクについて
この手順の実行に加えて、
Rational ClearQuest MultiSite を使用するときには以下のような操作を行わないようにしてください。
- レコードのタイプや状態の削除
- すべてのデータベースが同じスキーマ バージョンを使用していない場合に作業マスターを変更する
- パッケージが所有するクエリーのマスターシップの変更
スキーマ バージョンをアップグレードするには、次の手順を実行します。
- スキーマの変更を行い、それをローカルのテスト データベースに則してテストします。
- メンテナンスを予定しているため Rational ClearQuest MultiSite
所属内のすべてのユーザー データベースとの接続を切断する必要があることを、すべてのユーザーに通知します。
- Rational ClearQuest MultiSite
所属内のすべてのユーザー データベース間の自動同期を保留します。
- (オプション) スキーマ リポジトリまたはユーザー データベースにオープンな接続が残らないよう、製造元データベース サーバーを停止して再開します。
- Rational ClearQuest MultiSite
所属内のすべてのサイトを同期します。同期の後で、受信/送信記憶ベイをチェックして、すべてのパケットが送信済みでインポート済みであることを確認します。各サイトで lsepoch コマンドを実行し、すべての複製で同じエポック見積もりが報告されることを確認します。
- Rational ClearQuest MultiSite
所属内のすべてのスキーマ リポジトリとユーザー データベースをバックアップします。
- マスター スキーマ リポジトリ複製で新規スキーマ バージョンをチェックインします。ただし、ユーザー データベースのアップグレードは行いません。
- MASTR ファミリー (ユーザー データベース ファミリーではありません) からのみ、更新パケットをエクスポートして所属内のすべての他のサイトに送信します。
multiutil syncreplica -export -clan DEMO -site SITEA -family MASTR
-u admin -p "" -out c:¥cqms¥syncA.xml SITEB
Multiutil: Packet file 'c:¥cqms¥syncA.xml' generated
- すべてのサイトで更新パケットをインポートします。
multiutil syncreplica -import -clan DEMO -site SITEB -family MASTR
-u admin -p "" c:¥cqms¥syncA.xml
Multiutil: 1 transactions from SITEA have been replayed into the
MASTR database
Multiutil: Deleting packet c:¥cqms¥syncA.xml
注: この時点では、所属内のすべてのサイトにスキーマ バージョンが存在しますが、ユーザー データベースはアップグレードされていません。
- 以下のステップを実行して、ユーザー データベースをアップグレードします。これを行うことによって、同期を再開する前に、ファミリー内のすべての複製が同じバージョンのスキーマを実行している状態を確保できます。
- 作業マスター サイトでユーザー データベースをアップグレードします。
- すべてのサイトを同期します。
- 残りのすべてのサイトでユーザー データベースをアップグレードします。
- サイトのユーザー データベース間の同期を再開します。
- すべての同期が成功すること、所属内のすべてのユーザー データベースが同じスキーマ バージョンを使用していることを確認します。
- 複製が使用可能であることをユーザーに通知します。