codepageutil 出力データの評価

codepageutil analyze_tables コマンドを 実行すると、コード ページ ユーティリティは、変換が必要な文字と、データベース内でのその出現個所を示すレポート ファイルを生成します。 このファイルは、読みやすいテキスト ファイル形式か、別のプログラムによる解析と理解が容易な XML ファイル形式 のいずれかで生成できます。

変換が必要ない場合

変換が必要な文字がない場合、 コード ページ ユーティリティは、スキャンされたテーブル、各テーブル内のチェックされたレコード数、 および以下の情報をリストしたメッセージを表示します。
スキャンされたすべてのデータはコード ページ 932 に対して有効です。

現在の Rational® ClearQuest® データ コード ページ がターゲット データ コード ページと一致しなくても、この結果を受け取る場合があるので注意してください。たとえば、 データ コード ページが 1252 (Latin-1) に設定されていても、そのデータベースに保存されたのは ASCII 文字のみ (アクセント記号付きヨーロッパ Latin-1 文字なし) である可能性があります。 このような場合、ClearQuest データ コード ページを 932 (日本語) に変更する前の変換操作は不要です。

変換が必要である場合

現在のデータベース内に指定されたデータ コード ページでサポートされない文字がある場合、analyze_tables ユーティリティは次のデータを表示します。

レコードの状態に関する情報は、変換処理の間に非常に役立ちます。たとえば、状態が Resolved または Closed の障害レコードは将来アクセスされる可能性が低いため、 これらのレコードを変換しないことにするといった選択を行えます。

スキーマ リポジトリとユーザー データベースの分析ファイルは同じように生成されますが、 いくらかの相違があります。スキーマ リポジトリの出力には、行情報についてスキーマの名前とリビジョンが含まれています。

ユーザー データベースのレポート出力には、スキーマ名は含まれませんが、他の情報が含まれます。障害レコードやその他の状態ありレコードに関して、Submitted などの状態が含まれます。出力には、テーブルとフィールドのデータベース名に加えて Rational ClearQuest エンティティ名 が含まれています。列については、 ユーザー データベース レポート出力に、データベース名 (column HEADLINE) と Rational ClearQuest 名 (Defect.Headline) の両方が示されます。さらに、 状態ありレコードについては、内部データベース ID (dbid=33554499 など) と Rational ClearQuest レコード名 (SAMPL00000067 など) の両方がレポートにリストされます。

スキーマ ID とリビジョン番号は、スキーマ リポジトリから派生したメタデータに対してのみ示されます。 これらは、スキーマ リポジトリで変更され、スキーマのアップグレードの一部としてユーザー データベースに 配信されます。ユーザー データベースに含まれているのは、データベースが現在使用する 1 つのスキーマおよび スキーマ リビジョンのみからのレコードです。

XML 形式のレポート

レポート出力ファイルをテキスト形式または XML 形式のいずれかで生成できる機能は、 非常に重要です。テキスト形式の情報は、読みやすく、 判断と文字変換に使用できます。しかし、変換作業を自動化するためのプログラムを作成する場合、 プログラムによる解析と理解が容易なのは XML 形式ファイルです。IBM は XML パーサーは提供しませんが、 多くの市販およびオープン ソース XML パーサーがあります。


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