作業構成

プロジェクト マネージャは、作業構成で、プロジェクトごとに推奨されるプロセスを定義することができます。
作業構成レコードでは、完了する必要のある作業に関するアクティビティのセットを指定することにより、プロジェクトの作業プロセス ポリシーを定義します。例を次に示します。
  • 要求のタイプが、タスクの 1 つ以上の特殊なタイプを必要とする。
  • タスクのタイプに、独自のアクティビティのセットを含める。

ALMWorkConfiguration は、所定のプロジェクトに対して、実行される作業のタイプとその作業を実行できる役割を定義します。ALMRequest、ALMTask、ALMActivities の ALMWork パッケージ タイプは、CreateTask と CreateActivity アクションで生成する作業レコードのタイプとそれらの作業レコードのフィールド上のさまざまな選択リストを制御するために、プロジェクトの作業構成レコードを使用します。必須フィールドは、[プロジェクト]、[セキュリティ ポリシー]、[レコード タイプ]、[ALMType]、[役割] です。[子 (プライマリ) 構成] および [子 (セカンダリ) 構成] はオプション フィールドです。

プロジェクト レコードは作業構成レコードを参照し、作業構成レコードは役割および作業タイプを参照しています。

作業構成レコードは、プロジェクトによってどの作業タイプ (ALMType) が使用されるのかを定義します。 このようにして、要求の解決またはタスクの完了のために実行される作業のタイプを制御することにより、プロセス ガイダンスをプロジェクトに導入できます。

それぞれの作業構成レコードでは、1 次子構成と 2 次子構成のセットをリストできます。これらのリストは、(ALMRequest レコードでの) CreateTask アクションと (ALMTask レコードでの) CreateActivity アクションによって使用されます。CreateTask または CreateActivity アクションは、CreateTask/Activity アクションを最初に実行したときに [子 (プライマリ) 構成] にリストされる一連のレコードを作成します。それ以降の CreateTask/Activity アクションでは、[子 (セカンダリ) 構成] リストを使用して、さらにレコードが作成されます。

これらの 1 次および 2 次子構成を使用して、それぞれの要求依頼タイプで完了する必要があるタスクのセットを指定します。また、それぞれのタスク タイプで完了する必要があるアクティビティのセットを指定することもできます。例えば、プロジェクトを開始するタスクを作成することができます。このタスクには、「役割の定義」、「チーム メンバーの検索」、「反復の定義」などのアクティビティがあります。

OpenUP の ALM サンプル データベースには、OpenUp プロセスをインプリメントするために作業構成を使用する方法が説明されています。

プロジェクト A には、「障害」タイプの要求があります。 作業構成を使用して「障害」タイプの要求が作成されたときを示す規則を設定します。デフォルトで、「障害」タイプのタスクが作成されます。 このプロジェクトの別の作業構成が、それぞれのアクティビティ タイプ (「開発」と「テスト」) に作成され、もう一つの作業構成が、「障害」タスク レコードに定義されます。 この作業構成は、「障害」タイプの要求が作成されたときを示す規則を設定します。デフォルトで「開発」タイプのアクティビティと「テスト」タイプのアクティビティが作成されます。

プロジェクト B も「障害」タイプの要求と、「障害」タイプのタスクを作成する規則の作業構成があります。しかし、タスク レコードの作業構成は異なります。 プロジェクト B の場合、規則は、タイプが「設計」、「開発」、「検討」、「テスト」のアクティビティを作成することを指定しています。

要求に作成されたタスクのプライマリとセカンダリのセットとタスクに作成されたアクティビティがあります。プライマリ セットは最も頻繁に設定されるセットで、要求のタスクやタスクのアクティビティを最初に作成するときに作成されます。

セカンダリ セットは 2 回目に [要求] > [CreateTask] または [タスク] > [CreateActivity] を選択したときに作成されます。

WorkConfiguration には 1 つ以上の役割があります。 [役割] フィールドは次の目的で使用されます。
  • [役割] > [メンバー] およびグループ設定を使用して [所有者] フィールドの選択リストを決定する。
  • [役割] > [プライマリ] > [ratl_mastership] 設定を使用して、所有者のデフォルト値を設定し、デフォルトの所有者が存在しない場合には、登録済み状態のアクティビティのマスターシップを設定する。
要求は、役割ではなく個人に関連付けられます。例えば、要求の登録者がその要求の所有者にもなることができます。したがって、要求の WorkConfiguration レコードの役割フィールドでは、役割の設定は許可されません。

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