レコードの操作

データベースでは、レコードを使用して情報を編成し、保存します。IBM® Rational® ClearQuest® では、レコード (エンティティ) という用語は、障害 などのような、あるレコード タイプ (EntityDef) の単一インスタンスに有効な情報を編成する構造を意味します。Rational ClearQuest のレコードには、複数のデータベース テーブルからのデータを含むことができます。

IBM Rational ClearQuest は、Entity クラスのインスタンスを使用してレコード データの編成、管理を行います。 Entity クラスの各インスタンスは、レコードの重複リスト、レコードの履歴、レコードに添付ファイルなど (これらのフィールド タイプがレコード タイプに定義されている場合)、レコードに対して定義されたフィールド タイプの値にアクセスできるようにします。

注: EntityDef タイプは、状態ありレコードの場合は REQ_ENTITY で、状態なしレコードの場合は AUX_ENTITY になります。 詳しくは、「レコード タイプ」を参照してください。

Rational ClearQuest データベース ID

Rational ClearQuest データベース ID (DBID) は、 Rational ClearQuest データベース内のオブジェクトを一意的に識別するために使用される整数値です。 バージョン 7.0.0 では、一意の DBID の制限が約 1600 万から約 21 億に拡張されました。 この制限は、Rational ClearQuest データベースに存在することができるレコード数に上限を課すものなので、より多くのレコードを作成できるようになりました。 約 21 億という新しい制限は、状態なしレコード、ワークスペース アイテム、および それらの管理に必要なその他のデータベース構造に対するものです。 状態ありレコードに使用される DBID の範囲が拡張されたため、ID (表示名) の文字列フォームの 範囲も拡張されます。 状態ありレコードの新しい制限は、(レコードの文字列 ID の書式の制限のため) 1 億です。 状態ありレコード タイプの表示名 (文字列 ID) は、短縮データベース名 (例えば、RATLC など) の 後にレコード DBID の数値表現 (8 桁まで先行ゼロが付く) が続いたものです。 例えば、以前の制限では、RATLC データベースのレコードの最大 ID は、 RATLC16777215 です。新しい制限では、最大 ID は RATLC99999999 になります。

注: DBID は、レコードのクラスに固有であり、また、状態ありレコードおよび状態なしレコード内で一意です。

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