validatedb

スキーマ リポジトリとユーザー データベースの保全性を、指定された規則または規則グループに基づいて検証します。

概要

注: このコマンドは、cqdiagnostics.pl スクリプトからのみ実行できます。 このスクリプトには コマンドで必要なすべてのパラメータに対応する変数が含まれています。 スクリプトを編集して、validatedb コマンドとテスト対象のデータベース用の値を指定してから、 スクリプトを実行してください。このスクリプトは、Rational® ClearQuest® インストール ディレクトリにインストールされています。 デフォルトのロケーションは、cquest–home–dir¥diagnostic¥cqdiagnostics.pl です。
validatedb –rulefile rule file -logfile log file [–resultsfile results file ] [ –rulenames rule names... | –rulegroups rule groups... | –allrules ] -dbinfoschemarepo db_vendor server [ :port_no ] database user_login user_password connect_options [ -dbinfouser cqdb_logicalname db_vendor server [ :port_no ] database user_login user_password connect_options ] [ –validateuserdbonly ] [–locale locale_name]

説明

validatedb サブコマンドは、 指定の規則、または規則グループの集合に対して スキーマ リポジトリまたはユーザー データベースの保全性を検証するために使用します。 使用できる規則と規則グループが、1 つの規則ファイルに格納されています。 それぞれの規則は、テスト対象のデータベースの保全性を判別するために使用される制約を表します。規則グループは、規則の集まりです。 このツールは、データベースの以下の性質を検証します。
  • スキーマ リポジトリの構造 (テーブル、列、索引)。
  • データ保全性。このコマンドは、データベースに入力されるすべてのデータが、 スキーマ リポジトリの Rational ClearQuest データ コード ページと同じコード ページにあることを検証します。
  • ユーザー データベースの構造 (テーブル、列、索引)。

規則の重大度

validatedb コマンドは、以下に示す規則の重大度レベルに従って、規則違反を報告します。
  • [重大度 = FATAL_ERROR] テストを継続すると後続のほとんどの規則が失敗すると想定されるためツールがテストを継続できないような違反が検出されたことを示します。重大度のレベルと違反がコンソールに表示され、それ以降のテストは、エラーが解決されるまで保留されます。指示された場合は、結果はログ ファイルと結果ファイルにも出力されます。
  • [重大度 = ERROR] 違反が検出されたが、その違反はツールがテストを中止する原因にはならないことを示します。重大度のレベルと違反がコンソールに表示され、テストが継続されます。指示された場合は、結果はログ ファイルと結果ファイルにも出力されます。
  • [重大度 = WARNING] 潜在的違反がツールによって検出されたことを示します。重大度のレベルと違反がコンソールに表示され、テストが継続されます。指示された場合は、結果はログ ファイルと結果ファイルにも出力されます。
  • [重大度 = RECOMMENDATION] ツールにより違反または潜在的違反に対する推奨事項が提供され、テストは継続します。 指示された場合は、結果はログ ファイルと結果ファイルにも出力されます。
  • [重大度 = INFORMATIONAL] 規則定義で指定されている情報がコンソールに表示されます。規則の定義によっては、これらの違反は手操作による介入を必要とします。テストは継続され、指示された場合は、結果はログ ファイルと結果ファイルにも出力されます。

validatedb の出力

このユーティリティは、以下の情報を出力します。
  • 入力パラメータの要約
    • 規則ファイルへのパス
    • 結果ファイルへのパス (指定された場合)
    • ログ ファイルへのパス
    • 入力されたデータベース情報の要約
  • 各規則についての、実行の進行ステータスと結果ステータス
    • 実行ステータス。実行ステータスは、現在実行されている規則、起動された規則の数のうち実行済みの規則の数、発生した規則違反を示します。
    • 結果ステータス。データベースが規則に違反していない場合、コンソールは規則の実行を完了と確定します。データベースが規則に違反している場合、違反の重大度と違反の内容がコンソールに表示されます。
  • 実行終了後の結果の要約。結果の要約は、情報の要約と、結果の要約の 2 つのセクションに分かれています。
    • 情報の要約。重大度レベルが INFORMATIONAL のすべての規則違反がこのセクションに出力されます。
    • 結果の要約。結果の要約には、以下の情報が示されます。
      • 起動された規則の数
      • 実行された規則の数
      • 完了した規則の数
      • 各重大度レベルの違反の数

この出力は、指示された場合は、ログ ファイルと結果ファイルに出力されます。

オプションと引数

-rulefile
データベースをテストする規則が入っている規則ファイルを指定します。 このオプションは、規則ファイル内のすべての規則についてデータベースを検証します。下記の を参照してください。
-logfile
コマンド実行中に発生するすべてのイベントの詳細レコードを作成します。下記の を参照してください。
-resultsfile
テスト結果を作成します。結果ファイルには、ログ ファイルに記録されるような詳細イベント情報は出力されません。 指定された規則にデータベースが違反していない場合、結果ファイルには、その規則の実行が完了したことが示されます。データベースが規則に違反している場合、結果ファイルには、違反の重大度と違反が出力されます。下記の を参照してください。
-rulenames
規則ファイル内のテストする規則の名前を指定します。1 つのコマンドで複数の規則を指定する場合、各規則名の間に 1 文字の空白を挿入してください。下記の を参照してください。
-rulegroups
規則ファイル内のテストする規則グループの名前を指定します。このオプションを使用すると、個々に各規則を呼び出さなくても、データベースに対して複数の規則をテストできます。 1 つのコマンドで複数の規則グループを指定する場合、各規則グループ名の間に 1 文字の空白を挿入してください。下記の を参照してください。
-allrules
規則ファイル内のすべての規則をテストします。
-dbinfoschemarepo
検証するスキーマ リポジトリを指定します。このオプションは、スキーマ リポジトリを見つけてアクセスするのに必要な情報を提供します。-dbinfoschemarepo のパラメータについては、表 1 を参照してください。
-dbinfouser
検証するユーザー データベースを指定します。-dbinfouser のパラメータについては、表 1 を参照してください。
表 1. -dbinfoschemarepo オプションと -dbinfouser オプションのパラメータ
db_vendor server [:port] database user_login user_password connect_options
SQL_SERVER サーバー マシン名または IP データベース名 ログイン名 ログイン パスワード なし
ORACLE サーバー マシン名または IP SID ログイン名 ログイン パスワード Oracle 接続オプション
MS_ACCESS データベースの物理的な場所 なし なし なし なし
DB2® サーバー マシンまたは IP データベース名 ログイン名 ログイン名 なし
-validateuserdbonly
ユーザー データベースのみを検証することを指定します。
-locale
出力で使用する言語を指定します。結果ファイルとコンソールでは、代替言語が使用可能です。 ログ ファイルは、英語でのみ書き込まれます。

validatedb コマンドは、次のロケーションから実行しなければなりません: cquest–home–dir¥diagnostic¥
注: このコマンドは、cqdiagnostics.pl スクリプトからのみ実行できます。

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