ClearQuest® MultiSite 環境での ALM

ALM スキーマの役割ベースのレコード タイプにより、より効率的かつグローバルに分散された開発が 可能になります。ユーザーのチームは、それぞれの役割に基づいて、要求またはタスクに 関連付けられている特定のレコードの作業を行うことができます。そうすることで、複数ユーザーが同じレコードを 更新する必要があるときに競合を回避することができます。

共通ワークフローは、役割ベースの変更管理システムの確立に役立つだけでなく、分散された環境でのマスターシップと複製の要求に対処するのにも使用されます。例えば、Bangalore にあるレプリカにユーザーがログインしている場合、ユーザーが新規タスクを作成すると、そのタスクは開発者の所有者がいる場所にマスター登録されます。タスクは Bangalore のサイトで作成され、複製されます。最初のタスクのマスターシップは、要求がマスター登録された場所にかかわらず、デフォルトの開発者の所有者によって決定されます。以下のことがらに気をつけてください。
  • 要求は、すべてのサイトで表示されるように複製される必要があります。
  • 要求には関連するタスクへの参照が含まれ、タスクには要求への参照が含まれます。
  • それぞれのタスクは、タスクが一度開かれると、デフォルトの開発者の所有者のサイトにマスター登録されます。そのタスクは、一度アクティブ化されると、品質管理エンジニアのリーダー (QE Lead) のサイトにマスター登録されます。
  • 関連付けされたタスクのアクティビティは、それが一度開かれるか登録されると所有者のサイトにマスター登録されます。割り当てられた開発者が、その開発者のアクティビティの所有者です。デフォルトの開発者の所有者は、プロジェクト、コンポーネント、またはサブコンポーネントのフィールド値で判別できます。デフォルトの文書所有者は、文書アクセス アクティビティの所有者で、デフォルトの品質管理エンジニアの所有者は、テスト アクティビティの所有者です。

ALM ワークフロー パラダイムは、平行して行なわれる分散開発に明確なサポートを提供します。例えば、要求に対処するために作成されるタスクは、開発者アクティビティは完了したが文書化のテストや評価がまだ行われていないときに、登録者がその進行状況を確認できます。期日までに完了する作業のテストを実行可能にしておいて、一部の開発者アクティビティを完了させ、その他はオープンのままにしておくことが可能です。

同じソート キーまたは連結されたソート キーの値を持つ複数のレコードがクエリーのソート フィールドにある場合に、MultiSite メンバーでレコードをソートしても、異なるサイトで同じクエリーを実行しているユーザーに対して、レコードが同じ順序で表示されるようにすることはできません。例えば、名前別にソートしたときに、同じ名前を持つレコードが 2 つある場合、各サイトのユーザーに表示される 2 つのレコードは、両方のサイトで同じ順序で表示されることはありません。2 番目のソート フィールドとしてレコード ID を使用する場合、その ID は割り振り済みの ID のブロックで、登録されているレコードの順序を反映していない可能性があることに注意してください。履歴フィルタ (History.action_name in ('Copy_Record, 'Import')OR History.old_state = 'no_value') を使用する場合は、任意のレコードについて最初の履歴レコード (ソート用) を入手して、任意の 2 つのレコードがメンバーを入力する際の絶対的な順序を検索することができます。History.expiration_timestamp IS NULL を使用して、最後の履歴アクションを入手できます。


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