SCLMBuildConfig レコードの作成

SCLMBuildConfig レコードは、状態なしの再使用可能な SCLM 構成レコードであり、ホスト名、プロジェクト、SCLM オブジェクトのビルドの実行とプロモートに必要なビルド オプションとプロモート操作オプションなどの SCLM ホスト システム パラメータを指定します。必要な場合、グループ階層のすべてのレベルについて複数のプロモート操作を実行できます。 SCLMBuildConfig レコードは、SCLM ビルドの実行とプロモートを行うために、SCLMBuild レコードと共に使用されます。
注: [構成名] フィールドと [説明] フィールドを除き、このレコードの編集可能フィールドでは、 使用中の文字セットに関わらず ASCII 文字しか使用できません。 この制限は、z/OS® で稼働する SCLM 統合のサーバー コンポーネントの制限によるものです。
  1. [アクション] > [新規] とクリックします。
  2. [ClearQuest] > [作成] > youruseridanddbname > [その他] > [SCLMBuildConfig の作成] とクリックします。
  3. [レコード タイプの選択] ウィンドウで、[Sclmbuildconfig] をクリックし、[OK] をクリックします。
  4. 次のいずれかを実行します。
    • [SCLMBuildConfig] ウィンドウのフィールドにデフォルト項目を入力するには、[] ボタンをクリックし、[デフォルトのロード] をクリックします。新しく入力されたフィールドを必要に応じて編集します。たとえば、新規レコードを既存の SCLMBuildConfig レコードと区別できるようにするためには、少なくとも [構成名] フィールドと [説明] フィールド内のテキストを編集する必要があります。デフォルトの編集を完了したら、ステップ 8 に進みます。
    • このレコードのフィールドにデフォルトを入力したくない場合、または、デフォルトを使用するための既存レコードがない場合、ステップ 5 に進みます。
    • [SCLMBuildConfig] ウィンドウのフィールドにデフォルトの項目を入力するには、[テンプレート] リストをクリックし、適当な SCLMBuildConfig レコードを選択し、[ロード] ボタンをクリックします。新しく入力されたフィールドを必要に応じて編集します。たとえば、新規レコードを既存の SCLMBuildConfig レコードと区別できるようにするためには、少なくとも [構成名] フィールドと [説明] フィールド内のテキストを編集する必要があります。デフォルトの編集を完了したら、ステップ 9 に進みます。
    • このレコードのフィールドにデフォルトを入力したくない場合、または、デフォルトを使用するための既存レコードがない場合、ステップ 5 に進みます。
  5. [SCLMBuildConfig] ウィンドウで、[メイン] タブをクリックします。
    構成名
    この構成レコードの、固有で分かりやすい名前を入力します。
    説明
    このレコードの分かりやすい説明を入力します。
    ホスト
    ビルドの対象となるものが置かれるホスト システムの完全修飾ホスト名を入力します。
    ポート
    ホスト システムのポート番号を入力します。
    ユーザー ID
    TSO ユーザー ID を入力します。
    パスワード
    TSO パスワードを入力します。
    プロジェクト
    ビルドされる SCLM プロジェクトの名前を入力します。この名前は、指定されたホスト システム上の project.PROJDEFS.LOAD データセットに使用される HLQ に対応します。
    プロジェクト定義
    SCLM プロジェクト定義を入力します。デフォルトでは、この定義は project.PROJDEFS.LOAD データセットのメンバー名に対応します。
  6. [オプション] タブをクリックします。
    ビルドのオプション
    範囲
    アクションの範囲を選択します。[拡張]、[標準]、[サブユニット]、[強制] のいずれかを選択できます。デフォルトは [標準] です。
    モード
    ビルド モードを選択します。[条件付き]、[強制]、[レポート]、[無条件] のいずれかを選択できます。デフォルトは [条件付き] です。
    リスト
    変換機能のリストをコピーまたは印刷する指定ホスト上の場所を指定するため、リスト オプションを選択します。エラーが発生した場合、[はい] を選択すると、[リスト データセット] フィールドに指定されたビルド リスト データセットにのみリストがコピーされます。[プリンタ] はバッチ ビルドの場合のみ有効で、これを選択するとリストはプリンタに送信されます。デフォルトは [はい] です。
    レポート
    ビルド レポートが生成されるホスト上の場所を指定するため、レポート オプションを選択します。[はい] を選択すると、レポートは [レポート データセット] フィールドに指定されたビルド レポート データセットに入れられます。[プリンタ] はバッチ ビルドの場合のみ有効で、これを選択するとレポートはバッチ ジョブ出力用プリンタに送信されます。デフォルトは [はい] です。
    メッセージ
    ビルド メッセージのホスト上の転送先を指定するため、メッセージ オプションを選択します。[はい] を選択すると、メッセージは [メッセージ データセット] フィールドに指定されたビルド メッセージ データセットに入れられます。[プリンタ] はバッチ ビルドの場合のみ有効で、これを選択するとメッセージはバッチ ジョブ出力用プリンタに送信されます。デフォルトは [はい] です。
    リスト データセット
    ビルド リストのホスト上の宛先を指定するため、宛先のリスト データセットの名前を入力します。
    レポート データセット
    ビルド レポートのホスト上の宛先を指定するため、宛先のレポート データセットの名前を入力します。
    メッセージ データセット
    ビルド メッセージのホスト上の宛先を指定するため、宛先のメッセージ データセットの名前を入力します。
    出口データセット
    ビルド ユーザー出口データのホスト上の宛先を指定するため、宛先の出口データセットの名前を入力します。
    プロモートのオプション
    範囲
    プロモート アクションの範囲を選択します。[拡張]、[標準]、[サブユニット]、[強制] のいずれかを選択できます。デフォルトは [標準] です。
    モード
    プロモート操作モードを選択します。[条件付き]、[強制]、[レポート]、[無条件] のいずれかを選択できます。デフォルトは [条件付き] です。
    レポート
    プロモート操作レポートが生成される場所を指定するため、レポート オプションを選択します。[はい] を選択すると、レポートはプロモート操作レポート データセットに入れられます。[プリンタ] はバッチ ビルドの場合のみ有効で、これを選択するとレポートはバッチ ジョブ出力用プリンタに送信されます。デフォルトは [はい] です。
    メッセージ
    プロモート操作メッセージの転送先を指定するため、メッセージ オプションを指定します。[はい] を選択すると、メッセージはプロモート メッセージ データセットに入れられます。[プリンタ] を選択すると、メッセージはバッチ ジョブ出力用プリンタに送信されます。[プリンタ] が有効なのは、ビルドをバッチ モードで実行する場合のみです。デフォルトは [はい] です。
    レポート データセット
    プロモート操作レポートの宛先を指定するため、宛先のレポート データセットの名前を入力します。
    メッセージ データセット
    プロモート操作メッセージの宛先を指定するため、宛先のメッセージ データセットの名前を入力します。
    出口データセット
    プロモート操作ユーザー出口データの宛先を指定するため、宛先の出口データセットの名前を入力します。
  7. オプション: [JCL] タブをクリックします。 このページのフィールドは、バッチ ビルドにのみ使用されます。このページを使用しない場合、SCLM ビルド プロモート操作バッチ スケルトン (FLMCQSKB、FLMCQSKP) が使用されます。これらのデフォルトは、 z/OS システム プログラマがホストのカスタマイズ中に決定します。このページで情報を入力し、SCLMBuild レコード内にオンライン ビルドを指定する場合、このページでの入力は無視されます。
    ビルド ジョブ制御
    ビルド ジョブ制御ステートメントは、セキュリティ、課金、識別情報などの管理情報を指定します。ビルド ジョブごとに 1 つのジョブ制御ステートメントがあります。
    ジョブ名
    ジョブの名前を入力します。入力が許される文字数は 8 文字までです。このフィールドは、ビルド ジョブの開始を示し、ジョブに名前を割り当てます。
    課金データ
    アカウント データや、必要な他の情報など、サイト特有のホスト課金データを入力します。(詳細については、z/OS システム管理者に連絡してください。)
    説明
    ビルド ジョブの説明またはユーザー詳細を入力します。
    通知
    ビルド ジョブの完了情報の送信先を指定するため、ユーザー ID を入力します。情報を受け取れるように自分のユーザー ID を挿入するには、「&SYSUID」を入力します。
    メッセージ クラス
    ビルド ジョブを処理する際にシステムから送信されるメッセージでの動作を指定するため、メッセージ クラスを入力します。例えば、後でビルド メッセージを確認できるようにする場合、held 出力クラスを使用します。
    メッセージ レベル
    ビルド ジョブの出力に JCL コードを複製し、アロケーション メッセージを含むようにするため、メッセージ レベルを入力します。
    クラス
    ビルド ジョブのシステム リソース要件を指定するため、クラスを入力します。
    リージョン
    ビルド ジョブが必要とする仮想ストレージ スペースの容量を指定するため、リージョンを入力します。
    自由形式 JCL
    [ビルド ジョブ制御] の各フィールドで JCL 情報を指定する代わりに、[自由形式 JCL] の各フィールドを使用して JOBCARD 情報を自由形式のテキストで入力できます。

    JCL の各行は、第 1 桁と第 2 桁目の 2 個のスラッシュ ('//') で始める必要があり、第 2 行目以降では第 3 桁を空白にしなければなりません。第 4 桁から第 71 桁までを使用して JCL ステートメントを記述し、最後の行の第 1 桁と第 2 桁に 2 個のスラッシュを使用してステートメントを完了します。

    [自由形式 JCL] フィールドが クリアされていて、[ビルド ジョブ制御] フィールドがすべて空白の場合、 SCLM はデフォルトのジョブ制御ステートメントを使用します。デフォルトの JOBCARD は、システム プログラマによって z/OS ホストのカスタマイズ中に、SCLM ビルドおよびプロモート操作のバッチ スケルトン (FLMCQSKB、FLMCQSKP) 内で決定されます。JOBCARD の最大行数は 4 です。 2 行のみを使用する例を次に示します。
    //HOGESJOB JOB (ACCT),'Paul Hogans Build',MSGCLASS=X,CLASS=A,
    // MSGLEVEL=(1,1),REGION=6M,NOTIFY=HOGANP 
    プロモート ジョブ制御
    プロモート操作ジョブ制御ステートメントは、セキュリティ、課金、識別情報などの管理情報を指定します。プロモート ジョブごとに 1 つのジョブ制御ステートメントがあります。
    ジョブ名
    ジョブの名前を入力します。また、このフィールドは、プロモート ジョブの開始を示し、ジョブに名前を割り当てます。
    課金データ
    アカウント データや、必要な他の情報など、サイト特有のホスト課金情報を入力します。(詳細については、z/OS システム管理者に連絡してください。)
    説明
    プロモート ジョブの説明またはユーザー詳細を入力します。
    通知
    完了したプロモート ジョブ情報の送信先を指定するため、ユーザー ID を入力します。 情報を受け取れるように自分のユーザー ID を挿入するには、ここに「&SYSUID」を入力します。
    メッセージ クラス
    プロモート ジョブを処理する際にシステムから送信されるメッセージでの動作を指定するため、メッセージ クラスを入力します。例えば、後でビルド メッセージを確認できるようにする場合、held 出力クラスを使用します。
    メッセージ レベル
    プロモート ジョブの出力に JCL コードを複製し、アロケーション メッセージを含むようにするため、メッセージ レベルを入力します。
    クラス
    プロモート ジョブのシステム リソース要件を指定するため、クラスを入力します。
    リージョン
    プロモート ジョブが必要とする仮想ストレージ スペースの容量を指定するため、リージョンを入力します。
    自由形式 JCL
    [プロモート ジョブ制御] の各フィールドで JCL 情報を指定する代わりに、[自由形式 JCL] の各フィールドを使用して JOBCARD 情報を自由形式のテキストで入力できます。

    JCL の各行は、第 1 桁と第 2 桁目の 2 個のスラッシュ ('//') で始める必要があり、第 2 行目以降では第 3 桁を空白にしなければなりません。第 4 桁から第 71 桁までを使用して JCL ステートメントを記述し、最後の行の第 1 桁と第 2 桁に 2 個のスラッシュを使用してステートメントを完了します。

    [自由形式 JCL] フィールドがクリアされていて、[プロモート ジョブ制御] のフィールドがすべて空白にされていた場合、 SCLM はデフォルトのジョブ制御ステートメントを使用します。デフォルトの JOBCARD は、システム プログラマによって z/OS ホストのカスタマイズ中に、SCLM ビルドおよびプロモート操作のバッチ スケルトン (FLMCQSKB、FLMCQSKP) 内で決定されます。JOBCARD の最大行数は 4 です。 2 行のみを使用する例を次に示します。
    //HOGESJOB JOB (ACCT),'Paul Hogans Build',MSGCLASS=X,CLASS=A,
    // MSGLEVEL=(1,1),REGION=6M,NOTIFY=HOGANP 
  8. オプション: [] ボタンをクリックし、[デフォルトとして保存] をクリックすることによって、作成中のレコードの項目をデフォルトとして保存できます。これらの項目を保存することによって、将来 SCLMBuildConfig レコードを作成する際に、 [] ボタンをクリックし、[デフォルトのロード] をクリックすれば、レコードのフィールドを入力することができます。
  9. オプション: [ロード] ボタンの横の矢印を選択し、[デフォルトとして保存] をクリックすることによって、作成中のレコードの項目をデフォルトとして保存できます。これらの項目を保存することによって、将来 SCLMBuildConfig レコードを作成する際に、[テンプレート] リストからレコードを選択し、[ロード] ボタンをクリックすれば、レコードのフィールドを入力することができます。
  10. [OK] をクリックしてレコードを作成します。
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