チーム開発に関する考慮事項
Rational ClearCase を使用した Visual Studio での変更の管理  

チーム開発に関する考慮事項

社内でチーム開発モデルを確定している場合を想定します。 ソリューションおよびプロジェクトを最新バージョンの Microsoft® Visual Studio にアップグレードするときには、 アプリケーションのロードとビルドを正しいものにするために考慮するべきいくつかの点があります。

Visual Studio 2005 は、ASP.NET v2.0 をベースにした Web 開発をサポートします。 Visual Studio では、最新バージョンへのプロジェクトの移行プロセスの一環として、Web プロジェクト ファイルの削除、主要ソース ファイルの内容の修正 (前のバージョンと非互換になります)、成果物に対する書き込み許可の要求、およびソース ファイルの再編成 (プロジェクトの下の新規フォルダへのソース ファイルの移動によって) が行われます。 Visual Studio 2005 への移行後の Web 成果物は、 Visual Studio .NET 2003 との互換性がなくなります。

そのようなアクティビティはすべて、チームのソース管理モデルに影響を与えます。 たとえば、開発者がブランチで Visual Studio .NET 2003 Web プロジェクトのファイル バージョンを処理している場合に、同じ場所でプロジェクトを Visual Studio 2005 にアップグレードした後で、main ブランチへのファイルの変更内容のマージを試みると、マージ時にはそれらのバージョンは互換性がなくなっています。

Web プロジェクトを Visual Studio 2005 にアップグレードする場合、チーム開発に対する影響を事前に確認してください。 確認後、Web プロジェクトの移行の最初のステップとして、 移行の完了後にチームが従うチーム開発モデルを選択します。 推奨されるチーム開発モデルには、並行開発および従来どおりの開発の 2 種類があります。

並行開発

並行開発には、 複数ストリーム (UCM ClearCase® の) およびブランチ (ベース ClearCase の) 開発の各ワークフローなどで構成されます。並行開発とは、各ユーザーが別々のストリームまたはブランチを作成し (またはそれを割り当てられ) て、開発アクティビティを実行するチーム開発モデルのことです。 ユーザーは、開発アクティビティを完了すると、共有ストリームまたは main ブランチに変更内容をマージします。

UCM およびベース ClearCase の詳細については、IBM Rational® ClearCase Information Center を参照してください。

従来どおりの開発

従来どおりの開発には、 単一ストリーム (UCM ClearCase の) または main ブランチ (ベース ClearCase の) 開発が含まれます。従来どおりの開発とは、各ユーザーが同じストリームまたはブランチで作業して、開発アクティビティを実行するチーム開発モデルのことです。 通常、成果物は非予約でチェックアウトされ、開発アクティビティが完了すると、作業内容は main ブランチにチェックインされて、プロセス内にマージ競合があればそれが解決されます。 ベース ClearCase と UCM の両方がこのモデルをサポートします。

main ブランチの開発または複数ストリームの開発の詳細については、IBM Rational ClearCase Information Center を参照してください。