状態モデルと状態遷移マトリックス

状態ありレコード タイプそれぞれには、 有効な状態とレコードを状態間で遷移させるアクションを一覧表示する、状態遷移マトリックスがあります。 状態遷移マトリックスを使用して、状態を作成、修正、削除できます。

状態の作成

状態をスキーマに追加するには、 まず状態を状態遷移マトリックスに追加してから、状態遷移を 作成します。

Designer により、新しい状態が、 遷移元の状態と遷移先の状態として状態遷移マトリックスの行と列のヘッダーに 追加されます。次に、状態モデルでこの新しい状態を使用する方法を定義する 状態遷移を作成します。「状態遷移の作成」を 参照してください。その後は、その新しい状態を、何らかのアクションで 少なくとも 1 つの別の状態に結び付けてください。いずれのアクションを使用しても遷移できない状態を定義すると、 確認エラーが発生します。

状態タイプを使用するパッケージがスキーマに含まれている場合は、 状態を追加する際、その状態をスキーマの状態タイプにマッピングする必要があります。

状態タイプのマッピング

一部のスキーマ パッケージは、 変更依頼が特定の状態に入ると実行されるフック (スクリプト) をスキーマに追加します。 たとえば、UnifiedChangeManagement (UCM) パッケージや Resolution パッケージなどが その例です。

フックが正しいタイミングで実行されるようにするには、 そのレコード タイプの各状態をパッケージの状態タイプにマッピングする必要があります。パッケージの各状態タイプには、 レコード タイプを最低でも 1 つはマッピングする必要があります (これにより、 パッケージのフックが実行される状態が最低でも 1 つ確保されます)。複数の状態を、パッケージの状態タイプ 1 つにマッピングできます。

状態タイプを使用するスキーマに状態を追加する場合は、 その状態を該当するパッケージの状態タイプにマッピングする必要があります。

UCM スキーマまたはパッケージを使用する場合、 状態にデフォルト アクションを割り当てる必要もあります。「Rational UCM 統合の追加」を参照してください。

状態の名前の変更

状態の名前はいつでも変更できます。変更すると、その状態名を 参照しているアクション内にある名前は更新されます。

フックが状態の名前を明示的に参照している場合は、 フック コード上で状態の名前を変更する必要があります。

状態の削除

使用する予定のない状態は すべて削除します。1 つ以上のアクションによって遷移できない状態を定義すると 確認エラーが発生します。

現在その状態を使用しているデータベースをアップグレードする計画がある場合は、 その状態を削除しないでください。削除済みの状態を使用しているレコードが含まれる データベースをアップグレードすることはできません。

状態を削除する場合は、 先にその状態を参照しているすべてのアクションを編集する必要があります。アクションの 遷移元の状態または遷移先の状態の再割り当ては行われません。同様に、スクリプトで状態を明示的に参照している場合は、 スクリプトを修正して、そのような参照を削除する必要があります。


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