IBM Tivoli Enterprise Console 3.9 Feature Option 1
リリース情報


本書および本書で紹介する製品をご使用になる前 に、配布イメージと一緒に出荷されるファイル (NOTICES.TXT) と本ページの『特記事項 』セクションの情報をお読みください。


本書は、IBM Tivoli Enterprise Console バージョン 3、リリース 9、モディフィケーション 0 の Feature Option 1 (製品番号 5698-TEC)、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

グループ 1 言語の言語サポートが 2006 年 7 月に追加されました。

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リリース情報

IBM ® Tivoli Enterprise Console Feature Option 1 リリース情報では、IBM Tivoli Enterprise Console ® バージョン 3.9 Feature Option 1 の重要な情報を提供します。これらの情報は、この製品の最新情報であり、他のすべての資料に優先します。

製品のインストールまたは使用の前に、以下の情報をよくお読みください。

注: IBM Tivoli Enterprise Console バージョン 3.9 製品の使用可能なパッチ、既知の製品制限、解決策、および障害についての最新情報は、www.tivoli.com/support/ の Tivoli ® ソフトウェア Web サイトの IBM お客様サポートを参照してください。


目次

このリリース情報には、以下のトピックが含まれています。


本書の構成

このリリースの新機能

Tivoli Enterprise Console Feature Option には、以下の 3 つの主要コンポーネントが導入されています。 (1) Web サービス呼び出しを使用するイベント・ソース用の追加のイベント・アダプター。(2) WebSphere Application Server 内で稼働する Common Event Infrastructure イベント・サーバーへの拡張。Tivoli Enterprise Console サーバーへのイベントの直接転送を可能にします。(3) WebSphere Application Server 内で稼働する Common Event Infrastructure イベント・サーバーの Web サービス・イベント・レシーバー。

新規イベント・アダプターは Enterprise Console Web サービス・アダプターと呼ばれます。これは、Web サービス呼び出しからイベントを受け取り、それらのイベントを Enterprise Console サーバーに転送できるスタンドアロン・プロセスです。このアダプターは、Web サービス通知仕様のサブセットを実装しています。Web サービス通知仕様は構造化情報標準促進協会 (http://www.oasis-open.org) によって推進され、他の主要ソフトウェア・ベンダーによってサポートされています。この新機能により、Tivoli Enterprise Console のオペレーターは、イベント・ソース (IBM オートノミック・コンピューティングのツールキット (http://www-128.ibm.com/developerworks/autonomic) に基づいたイベント・ソースなど) により Web サービス呼び出しを使用して作成されたイベントを管理できます。

Common Event Infrastructure に慣れていないユーザーへのバックグラウンドとして、IBM WebSphere Process Server (http://www-306.ibm.com/software/integration/wps/) 製品の必須部分であると同時に、IBM の次世代製品における主要なイベント統合技術でもあります。

イベント転送拡張は EIF WebSphere JMS プロバイダーと呼ばれます。WebSphere Application Server のメッセージ機能で、Common Event Infrastructure が使用するイベント・フォーマットから Tivoli Enterprise Console イベント・サーバーが使用する EIF (Event Integration Facility) フォーマットへの変換がサポートされるようにします。この新機能により、Tivoli Enterprise Console のオペレーターは、IBM WebSphere Business Monitor (http://www-306.ibm.com/software/integration/wbimonitor/) 製品などのイベント・ソースによって作成されたイベントを管理できます。

Common Event Infrastructure Web サービス・レシーバーは、Enterprise Console Web サービス・アダプターによって使用されるのと同じ Web サービス・インターフェースを使用して EIF WebSphere JMS プロバイダーと結合されます。それにより、Tivoli Enterprise Console アドミニストレーターは、イベントを Common Event Infrastructure イベント・サーバーに送付してからそのイベントのコピーを Tivoli Enterprise Console イベント・サーバーに転送することができます。これらの 2 つの機能を組み合わせると、Tivoli Enterprise Console グラフィカル・インターフェースを同時に使用するイベント管理が可能になります。また、イベントを IBM WebSphere Business Monitor 製品のビジネス・プロセス・モニターで使用することもできます。

Common Event Infrastructure について詳しくは、http://www-306.ibm.com/software/tivoli/features/cei/ で説明されています。

製品の修正ヒストリー

Tivoli Enterprise Console Feature Option 1 には、現時点では既知の APAR または問題点はありません。

含まれるパッチ

Tivoli Enterprise Console Feature Option 1 には、現時点ではパッチは含まれていません。

製品の互換性

以下の注に、製品の異なるバージョン間の通信での互換性に関する考慮事項を示します。

インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成の情報

IBM Tivoli Enterprise Console Feature Option 1 をインストールする前に、 IBM Tivoli Enterprise Console 製品のバージョン 3.9 フィックスパック 4 以上をインストールしておく必要があります。

ハードウェア要件およびソフトウェア要件

Tivoli Enterprise Console 3.9 Feature Option 1 の各コンポーネントのハードウェア要件およびソフトウェア要件については、『IBM Tivoli Enterprise Console 3.9 Feature Option 1 インフォメーション・センター』で説明しています。

既知の制限、問題、および解決策

このセクションでは、バージョン 3.9 Feature Option 1 の既知のソフトウェアの制限および問題について説明します。

該当する場合は、次善策を示します。 各問題の最初に、問題のトラッキング番号が示されます。

国際化対応に関するソフトウェアの制限、問題、および解決策については 、「国際化対応に関するメモ」を参照してください。

制限

現時点では、このカテゴリーの情報はありません。

既知の問題および解決策

問題 185737: EIF WebSphere JMS プロバイダーに z/OS での追加のディレクトリー許可が必要

説明: 複数の z/OS に EIF WebSphere JMS プロバイダーをインストールした後、内部の WebSphere Application Server ユーザーが <WAS_PROFILE_PATH>/eventext/tec_classes ディレクトリーにあるファイルを修正する許可を保持していません。この問題により、EIF WebSphere JMS プロバイダーは Common Event Infrastructure から受け取ったイベントを処理できません。

次善策: EIF WebSphere JMS プロバイダーをインストールした後、または Enterprise Console イベント・サーバーのルール・ベース内で修正された BAROC ファイルをコピーした後、以下のコマンドを使用して <WAS_PROFILE_PATH>/eventext/tec_classes ディレクトリーに対する許可を手動で変更します。

chmod -R 777 <WAS_PROFILE_PATH>/eventext/tec_classes

問題 185779: WebSphere Application Server Network Distribution 上の Common Event Infrastructure Web サービス・レシーバーのインストール・スクリプトがない

説明: サーバーが WebSphere Application Server セルに統合されるときに、Common Event Infrastructure Web サービス・レシーバーのインストール・スクリプトが機能しません。

次善策: 以下のように、WebSphere Administrative Console を使用して <install_dir>/bin/wsnt-was.ear ファイルをインストールします。

  1. cei-600-wsnt.zip ファイルが展開されているマシンから、任意の Web ブラウザーで WebSphere Administrative Console を開きます。
  2. ナビゲーション・バーの「アプリケーション」を開きます
  3. 「エンタープライズ・アプリケーション」を開きます
  4. 「インストール」ボタンをクリックします
  5. 「ブラウズ...」ボタンをクリックします
  6. <install_dir>/bin/wsnt-was.ear ファイルを選択します。
  7. 「新規アプリケーションのインストール」パネルの「ステップ 2」まで、デフォルト・オプションで進みます。
  8. 「新規アプリケーションのインストール」パネルの「ステップ 2」で、アプリケーションを実行する WebSphere Application Server インスタンスを選択します。
  9. 「新規アプリケーションのインストール」パネルの「ステップ 6」までデフォルト・オプションで進みます。「ステップ 3」の問題のない警告はスキップします。
  10. 「新規アプリケーションのインストール」パネルの「ステップ 6」で要約を検討して「完了」をクリックします。
問題 185780: Windows システムでの Enterprise Console Web サービス・アダプターのアンインストールでファイルが削除されない

説明: Enterprise Console Web サービスのアンインストールで、処理は正常に完了するが uninstall ディレクトリーが削除されません。

次善策: アンインストール・ステップを実行した後で、インストール・ディレクトリー全体を手動で削除します。

製品に関するメモ

Web サービス・アダプターは、Enterprise Console 3.9 イベント・サーバー、フィックスパック 4 以上でサポートされるのと同じオペレーティング・システムおよびハードウェア・タイプでのみサポートされます。

資料に関するメモ

このセクションでは、製品資料に含まれていない最新の製品情報と、製品資料が完成した後で確認された重大な問題および製品資料の修正事項について説明します。

現時点では、このカテゴリーの情報はありません。

国際化対応に関するメモ

国際化対応問題におけるソフトウェアの制限、問題、および次善策

このセクションでは、国際化対応問題について、本リリースですでに確認されている問題について説明します。 該当する場合は、次善策を示します。 各問題の最初に、問題のトラッキング番号が示されます。

問題 190018: barocgen.bat コマンドおよび barocgen.sh コマンドで非英語環境でも英語のメッセージが表示される。

説明: barocgen.bat コマンドおよび barocgen.sh コマンドによって、コマンド・ウィンドウに 非英語環境でも英語のメッセージが表示されます。これはプログラムのトレース出力です。

次善策: Java では、デフォルトですべてのトレース出力を INFO 以上のレベルで コンソールに送信します。これは、barocgen.bat および barocgen.sh ファイル内の Java コマンドにユーザー定義の logging.properties ファイルを指定することによって ユーザーが制御できます。

問題 190016: Windows で Enterprise Console Web サービス・アダプターを起動すると、非英語環境でも英語のメッセージが表示される。

説明: 非英語環境の Windows で launch.bat コマンドを使用していると、 Enterprise Console Web サービス・アダプターの起動中に、英語のメッセージが表示されます。

次善策: なし。

問題 190013: Enterprise Console Web サービス・アダプターの構成で非英語環境でも英語のメッセージが表示される。

説明: Enterprise Console Web サービス・アダプターを Windows サービスとして構成中に 非英語環境でも英語のメッセージが表示されます。

次善策: なし。

問題 190131: Enterprise Console Web サービス・アダプターのインストール検査 URL で非英語環境でも英語の メッセージが表示される。

説明: Enterprise Console Web サービス・アダプターのインストール検査 URL で、フランス語 およびドイツ語の環境でも英語のメッセージが表示されます。日本語環境では、この URL の同じ Web ページに 日本語メッセージと英語メッセージが表示されます。

次善策: なし。

問題 189843: 非英語環境で Common Event Infrastructure Web サービス・レシーバーのインストール検査 URL の メッセージが文字化けする。

説明: Common Event Infrastructure Web サービス・ レシーバーのインストール検査 URL のメッセージが日本語環境で 文字化けします。

次善策: なし。


特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。 本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、 またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、 プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの 評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。 IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について 実施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

〒106-8711
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本書は定期的に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。IBM は予告なしに、 随時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、 改良または変更を行うことがあります。

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2Z4A/101
11400 Burnet Road
Austin, TX 78758 U.S.A.

本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用すること ができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定の プログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、 またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で 決定されたものです。そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、 その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性があります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、 もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、 他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

IBM の将来の方向または意向に関する記述については、 予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。 本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。 より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、 あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであり、 名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・ プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに 準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、 いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、 配布することができます。このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、 利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。お客様は、IBM のアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠した アプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、 いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。

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商標

以下は、IBM Corporation の商標です。