WebSphere eXtreme Scale (eXtreme Scale)

このセクションでは、WebSphere eXtreme Scale (eXtreme Scale) を使用して、ご使用の WebSphere Enterprise Service Bus (WebSphere ESB) 環境にサーバー・キャッシングを導入する方法について説明します。

WebSphere eXtreme Scale には、J2EE 環境または J2SE 環境の一部として、ObjectGrid (グリッド) と呼ばれるメモリー内キャッシュが用意されています。

キャッシュ・ソリューションを使用することで、バックエンド・サービスの応答時間を向上させることができます。eXtreme Scale でキャッシュ・ソリューションを追加すると、バックエンド・サービスを調べる前に ObjectGrid にデータがあるかどうかを確認できるため、サービスのコスト、応答時間、またはその両方を削減できます。

WebSphere ESB メディエーション・フローでの WebSphere eXtreme Scale の使用

メディエーション・フローを使用して、eXteme Scale のキャッシング機能にアクセスできます。

eXtreme Scale キャッシュに情報を格納する必要がある Service Component Architecture (SCA) モジュールを開発するときは、メディエーション・フローに WebSphere eXtreme Scale Store メディエーション・プリミティブを含める必要があります。eXtreme Scale キャッシュから情報を取得する場合は、WebSphere eXtreme Scale Retrieve メディエーション・プリミティブを含める必要があります。この 2 つのメディエーション・プリミティブをメディエーション・フロー内で組み合わせることにより、バックエンド・システムからの応答をキャッシュでき、以降の要求で、バックエンド・システムにアクセスする必要なしに、その応答をキャッシュから取得できます。

WebSphere eXtreme Scale サーバー・インスタンスへのアクセス権限の管理

eXtreme Scale に対するアクセス権限を構成するには、管理コンソールまたは wsadmin スクリプティング・クライアントからの管理コマンドを使用して、eXtreme Scale 定義を作成する必要があります。 eXtreme Scale 定義とは、eXtreme Scale サーバーに接続するために WebSphere eXtreme Scale Retrieve メディエーション・プリミティブおよび Store メディエーション・プリミティブが使用するメカニズムのことです。