このセクションでは、WebSphere eXtreme Scale (eXtreme Scale) を使用して、ご使用の WebSphere Enterprise Service Bus (WebSphere ESB) 環境にサーバー・キャッシングを導入する方法について説明します。
キャッシュ・ソリューションを使用することで、バックエンド・サービスの応答時間を向上させることができます。eXtreme Scale でキャッシュ・ソリューションを追加すると、バックエンド・サービスを調べる前に ObjectGrid にデータがあるかどうかを確認できるため、サービスのコスト、応答時間、またはその両方を削減できます。
メディエーション・フローを使用して、eXteme Scale のキャッシング機能にアクセスできます。
eXtreme Scale キャッシュに情報を格納する必要がある Service Component Architecture (SCA) モジュールを開発するときは、メディエーション・フローに WebSphere eXtreme Scale Store メディエーション・プリミティブを含める必要があります。eXtreme Scale キャッシュから情報を取得する場合は、WebSphere eXtreme Scale Retrieve メディエーション・プリミティブを含める必要があります。この 2 つのメディエーション・プリミティブをメディエーション・フロー内で組み合わせることにより、バックエンド・システムからの応答をキャッシュでき、以降の要求で、バックエンド・システムにアクセスする必要なしに、その応答をキャッシュから取得できます。
eXtreme Scale に対するアクセス権限を構成するには、管理コンソールまたは wsadmin スクリプティング・クライアントからの管理コマンドを使用して、eXtreme Scale 定義を作成する必要があります。 eXtreme Scale 定義とは、eXtreme Scale サーバーに接続するために WebSphere eXtreme Scale Retrieve メディエーション・プリミティブおよび Store メディエーション・プリミティブが使用するメカニズムのことです。