プロセス・パフォーマンス・ダッシュボード

Process Portal のプロセス・パフォーマンス・ダッシュボードを使用して、自分が責任者であるプロセスの概要を表示できます。注意が必要なプロセスを識別し、個別のインスタンスに移動して、それらを再び軌道に乗せることができます。

複数のプロセスの責任者である場合、処理を行うプロセスをダッシュボードの「要約」ページから選択できます。個々のプロセスのプロセス・パフォーマンス・ダッシュボードには以下のページがあります。

ダッシュボードの前提条件

プロセス・パフォーマンス・ダッシュボードで処理を行う場合、以下の前提条件が適用されます。
  • プロセス・パフォーマンス・ダッシュボードを表示するには、プロセス所有者チームのメンバーである必要があります。
  • ダッシュボードで特定のプロセスを表示するには、ビジネス・プロセス定義の「パフォーマンス・メトリックの公開」設定に割り当てられているチームのメンバーである必要があります。プロセスについてのアクセス権限があるかどうかを判別するときには、デフォルトのスナップショットのみが考慮されます。
  • 「平均期間」セクションにタイミング・インターバルを表示するには、ビジネス・プロセス定義に対してそのタイミング・インターバルが指定されている必要があります。

「概要」ページ

このページには、プロセス・インスタンスの進行状況を視覚化するのに役立つチャートとグラフが含まれています。提供されたデータを使用して、注意が必要なインスタンスを識別できます。また、検索フィルターを使用してデータをフィルターできます。すべての日時は、ご使用の時間帯に基づきます。
重要:
  • 管理者が完了したインスタンスをシステムから削除した場合、それらのインスタンスはパフォーマンス統計に含まれません。
  • V8.5 より前のバージョンの IBM® BPM では、プロセス・インスタンスの完了日が格納されません。 管理者の Process Portal インデックスのセットアップ状況によっては、平均インスタンス期間およびインスタンスの完了統計に、これまでのバージョンの IBM BPM で完了したインスタンスが含まれない場合があります。
「概要」ページには以下のセクションがあります。
クイック統計
進行中のインスタンスの概要を表示します。このセクションには、平均インスタンス期間と、期限超過、リスクあり、および順調なインスタンスに分類された進行中のインスタンスの合計数が含まれています。リスクのあるインスタンス は、このプロセスのインスタンスを完了するための平均時間を基に決定されます。例えば、あるインスタンスの期限が今日である場合に、このインスタンスの未処理作業を完了するのに平均で 3 日必要な場合、このインスタンスはリスクありと見なされます。
実行できるアクション
  • 円グラフを使用してインスタンスのリストをフィルタリングし、期限超過またはリスクのあるインスタンスを識別します。フィルターをクリアするには、選択した円グラフのスライスを再度クリックします。
回転率
プロセス・インスタンスが開始される率および閉じられる率の概要を示します。閉じられたインスタンスには、完了したインスタンスと終了したインスタンスの両方が含まれます。傾向線は、インスタンスの到着率と終了率の差異に基づいて、一般にプロセスがどのように実行されているか、またその処理が予定通りなのかまたは遅れているのかを示します。
実行できるアクション
  • X 軸に使用される時間間隔を変更します。例えば、1 日のインスタンスの終了率または到着率を調査するには、時間間隔を「時間」に変更します。
  • チャートのバーの上にマウスを移動して、そのバーの増減を表示します。
平均期間
プロセス内のタスクを完了するために必要な平均時間を、各種のビューで表示します。閉じられたインスタンスの統計のみがビューに含まれます。閉じられたインスタンスには、完了したインスタンスと終了したインスタンスの両方が含まれます。
ヒント: タイムライン上で複数のタスクが接近している場合、ズーム・スライダーを使用してそれらのタスクを詳しく表示できます。ただし、プロセスが 10 分未満で完了する場合はズーム・スライダーは使用できません。
タスク
プロセス内の完了タスクは、ガント・チャート内にバーとして表示されます。バーの長さは、そのタスクの完了に必要な平均時間を示しています。 バーの不透明度は、タスクが発生しているインスタンスの割合を示します。 チャート内のバーは、平均開始時刻に従って、食い違い状になっています。

再作業タスクはチャート上の追加のバーで示されます。タスクが再作業されるたびにバーが追加されます。再作業タスク とは、複数回実行されるタスクです。 再作業の理由には、タスクの処理が完了条件を満たさないことなどがあります。例えば、承認が必要なあるタスクの処理で承認が拒否されたような場合に、処理が承認されるまで、そのタスクの処理を 1 回以上繰り返す必要があります。 バーの長さは、アクティビティーの再作業を行うために費やされる平均時間を示します。

タイミング・インターバル
チャート内のバーは、タイミング・インターバルの平均期間を表します。
進行中のインスタンス
進行中のインスタンスのリストを表示します。「クイック統計」円グラフまたは検索フィルターを使用してこのリストをフィルタリングすることにより、 注意が必要なインスタンスを識別できます。フィルターをクリアするには、選択した円グラフのスライスを再度クリックします。
実行できるアクション
  • リスト内のエントリー上にマウスを移動することにより、期限超過またはリスクのあるインスタンスが、どの程度期限を超過する可能性があるかを示すインスタンスの要約を表示する。
  • 複数のインスタンスを同時に比較したい場合に、インスタンスの要約をピン留めして開く。
  • インスタンス・リスト内のエントリーを選択することによりインスタンスに移動する。インスタンスのダッシュボードが表示されます。

「図」ページ

このページには、オープン・インスタンスのタスクの全体的な状況が表示されます。 状況標識の情報に基づいて、どのタスクがボトルネックの原因となっているかを識別できます。

実行できるアクション
  • タスクの状況標識をクリックして、注意が必要なインスタンスを識別します。インスタンス・リストがフィルタリングされ、このタスクを含むインスタンスが表示されます。
  • リンクされたプロセスまたはサブプロセス内のタスクを、図の対応するシンボルをダブルクリックして表示します。
  • リスト内のインスタンスに対するエントリーを選択することにより、インスタンスに移動します。インスタンスのダッシュボードが表示されます。