プロセス・パフォーマンス・インスタンス・ダッシュボード

Process Portal のプロセス・パフォーマンス・インスタンス・ダッシュボードを使用してプロセス・インスタンスを処理することにより、それらを再び軌道に乗せることができます。

インスタンス・ダッシュボードには以下のページがあります。

ダッシュボードの前提条件

プロセス・パフォーマンス・インスタンス・ダッシュボードで処理を行う場合、以下の前提条件が適用されます。
ビジネス・プロセス構成
ビジネス・プロセス定義が以下のように構成されている必要があります。
  • 「ガント・ビュー」ページで予測パスを表示または変更し、将来のタスクを表示するには、ビジネス・プロセス定義に対して予測パス管理が有効になっている必要があります。
  • 「パスの設定」ページで、履歴データに基づく探索パスおよび予測パスを表示するには、ビジネス・プロセス定義のすべてのパーツについて自動トラッキングが有効になっている必要があります。 自動トラッキングが有効になっていない場合、探索パスは表示されず、予測パスはプロセス・インスタンス内を通る最長の (悲観的 とも呼ばれます) パスに基づきます。
許可
  • ダッシュボードで特定のプロセスを表示するには、ビジネス・プロセス定義の「パフォーマンス・メトリックの公開」設定に割り当てられているチームのメンバーである必要があります。
  • プロセス・インスタンスに対して作業を行うには、以下の Process Portal アクション・ポリシーに割り当てられているセキュリティー・グループに属している必要があります。
    表 1. プロセス・パフォーマンス・インスタンス・ダッシュボードのアクションに必要な許可
    インスタンスに対するアクション 必要なアクション・ポリシー
    • 「ガント・ビュー」ページおよび「パスの設定」ページでのインスタンスの処理
    • タスク期限の変更
    • 予測パスの変更
    • 変更の保存
    • ACTION_VIEW_PROCESS_DIAGRAM
    • ACTION_CHANGE_CRITICAL_PATH
    • ACTION_CHANGE_INSTANCE_DUEDATE
    • 「ガント・ビュー」ページでの予測パスの表示
    • 「図」ページでの予測パス付きインスタンス・ダイアグラムの表示
    • ACTION_VIEW_PROCESS_DIAGRAM
    • ACTION_VIEW_CRITICAL_PATH
    • 「ガント・ビュー」ページおよび「図」ページでの完了タスクおよび進行中タスクの表示
    • ACTION_VIEW_PROCESS_DIAGRAM
    • インスタンス期限の変更
    • ACTION_CHANGE_INSTANCE_DUEDATE

「ガント・ビュー」ページ

「ガント・ビュー」ページを使用して、プロセス・インスタンス内のタスクの概要を把握します。タスクはガント・チャート内のバーで表示されます。インスタンスにサブプロセスまたはリンクされたプロセスが含まれている場合、 これらの要素からのタスクもチャート内にバーとして表示されます。今日、期限、および完了予想の線が、進行中のインスタンスが完了に向けて順調かどうかを判断するのに役立ちます。
  • 今日の線より前のタスクについては、チャートにタスクを通ったパスが示されます。タスク・バーの色はタスク状況を示します。
  • 今日の線より後の将来のタスクについては、チャートにタスクがたどる予測パスが示されます。自動トラッキングが有効になっている場合、パスはプロセス・スナップショットの履歴データに基づきます。有効になっていない場合は、プロセス・インスタンス内を通る最長の (悲観的) パスが表示されます。予測パスに並列パスが含まれている場合、ガント・チャートにはインスタンス内で最長のパスをたどるタスクのみが表示されます。予定期間および期限を使用して、最長パスが決定されます。予測パス内のタスクの期限または期間を変更すると、最長パスが変更になる可能性があり、その場合はその後予測パスに異なるタスクが表示されます。「パスの設定」ページを使用して、予測パスをオーバーライドできます。
プロセス・インスタンスの問題を解決するために、 プロセス・インスタンス全体、またはインスタンス内の個別のタスクに対処することができます。
プロセス・インスタンスに対して実行できるアクション
  • 図にズームインして、タイムライン上で接近している個々のタスクをより分かりやすく表示する。
    制約事項: プロセスの予定期間が 25 分未満の場合、ズーム・スライダーは「ガント・ビュー」ページでは使用可能になりません。
  • 「プロセス期日」をクリックして、進行中のインスタンスの期限を変更する。
  • 「バッチ変更」をクリックして、複数タスクの期限、期間、および優先度を一括で調整する。
    制約事項: プロセス・インスタンスに並列タスクのグループが含まれている場合、「バッチ変更」ウィンドウではグループ内の個々のタスクを変更できない場合があります。
「ガント・ビュー」 ページには以下のセクションがあります。
プロセス・インスタンスのタスク
タスクの表示方法はタスクの状態によって異なります。タスクの状況は以下のいずれかになります。
完了タスク
これらのタスクの色は、タスクが順調に完了したか、または期限超過したかのいずれであるかを示します。バーの幅はタスクの合計時間を示します。 これには、タスクの処理に費やした時間と、処理の開始までの待機時間の両方が含まれます。

再作業タスクはチャート上の追加のバーで示されます。タスクが再作業されるたびにバーが追加されます。再作業タスク とは、複数回実行されるタスクです。 再作業の理由には、タスクの処理が完了条件を満たさないことなどがあります。例えば、承認が必要なあるタスクの処理で承認が拒否されたような場合に、処理が承認されるまで、そのタスクの処理を 1 回以上繰り返す必要があります。

実行できるアクション
  • タスク・バーをクリックしてタスクの詳細を表示します。
進行中のタスク
これらのタスクの今日の線より前までの色は、それらのタスクが、順調、リスクあり、または期限超過のいずれであるかを示します。タスクの期限によりバーの幅が決定されます。再作業タスクはチャート上の追加のバーで示されます。タスクが再作業されるたびにバーが追加されます。再作業タスク とは、複数回実行されるタスクです。 再作業の理由には、タスクの処理が完了条件を満たさないことなどがあります。例えば、承認が必要なあるタスクの処理で承認が拒否されたような場合に、処理が承認されるまで、そのタスクの処理を 1 回以上繰り返す必要があります。
  • タスクの処理が順調である場合、バーの幅は開始日から期限日までの時間の量を示します。
  • タスクが期限を過ぎているが、今日までのタスクの期間が履歴の合計完了時間の平均未満である場合、バーの幅は平均合計完了時間を示します。期限マーカーは、予定された期限に表示されます。このタスクは期限超過です。
  • タスクが、期限および平均合計時間の両方を超えている場合、バーの幅は、タスクの今日までの所要時間に平均合計時間の 10% を加えたものを示しています。追加分の時間は、 今日の線よりも将来側にグレーのスペースとして表示されます。期限マーカーは、予定された期限に表示されます。このタスクは期限超過です。
実行できるアクション
  • 期限マーカーを新しい日付にドラッグして、進行中のタスクの期限を変更する。
  • タスク・バーをクリックしてタスクの詳細を表示します。タスクの詳細から、タスクの期限を変更できます。
将来のタスク
バーの幅は、タスクの予定期間または期限により決定されます。この情報が使用可能でない場合、特定のタイプのタスクについての履歴平均期間によりバーの幅が決定されます。履歴データが使用不可の場合、 デフォルトのタスク期間は 2 時間です。
実行できるアクション
  • タスク・バーをクリックしてタスクの詳細を表示します。タスクの詳細から、タスクの期限を変更できます。後続のタスクは自動的にスケジュールが変更されます。
  • 将来のタスクを通るフローを「パスの設定」ページで変更する。
アクティビティー・ストリーム
このストリームには、プロセス・インスタンスの処理中に、作業の実行において投稿されたコメントと添付された文書が表示されます。ストリーム・コメントは、インスタンスのタスクに関する過去の問題を識別するのに役立ちます。
実行できるアクション
  • 既存の投稿に対してコメントする。
  • + (プラス) アイコンをクリックして、今日のコメントまたは添付ファイルを投稿する。

「パスの設定」ページ

重要: このページを表示するには、ビジネス・プロセス定義に対して予測パス管理が有効になっていて、自分が予測パスの処理を許可されている必要があります。これらの前提条件が 1 つでも満たされていないと、「パスの設定」ページの代わりに「図」ページが表示されます。

プロセスを完了するために通ることができる経路 (パス) は複数存在します。自動トラッキングがプロセスに対して有効になっている場合、「パスの設定」ページには、そのプロセスで最も一般的に通るパスが表示されます。このパスは、プロセスのスナップショットに対するプロセス・インスタンスの履歴からの抽出データに基づきます。検索フィルターを使用することで、これらのプロセス・インスタンスの履歴をフィルターに掛けることもできます。 また、既にトラバースされたパスは、青色で表示されます。自動トラッキングが有効になっていない場合、「パスの設定」ページには、プロセス・インスタンス内を通る最長の (悲観的) パスが表示されます。

実行できるアクション
  • 履歴データのベースとなっている期間を変更することにより、インスタンスを通る予測パスを変更する。
  • 「パスの設定」アイコンをクリックして新規パスを選択することにより、カスタム予測パスを作成する。変更内容は自動的に「ガント・ビュー」ページの予測パスに反映されます。インスタンスに並列パスが含まれている場合、カスタム・パスが、インスタンスを通る最長パスに影響を与える可能性があり、その結果ガント・チャートに表示されるタスクにも影響を与える可能性があります。カスタム・パスがプロセス・インスタンスに適用されるのは、「保存」をクリックした後でのみです。
  • 「リセット」をクリックしてパスへの変更を元に戻す。