クロス・コンポーネント・トレース設定

このページを使用して、V8.5 サーバーのクロス・コンポーネント・トレース・パラメーターを表示および設定します。サーバーまたは特定モジュールに関してパラメーターを設定できます。 サーバー上の特定モジュールについてクロス・コンポーネント・トレースを実行する場合は、このページから SCA モジュールのリストにアクセスできます。「構成」タブで設定したパラメーターは、サーバーの再始動時に適用されます。「ランタイム」タブで設定したパラメーターは、即座に適用されます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「トラブルシューティング」 > 「クロス・コンポーネント・トレース」 > server_name をクリックします。ここで、server_nameV8.5 サーバーの名前です。

このページを使用して、(サーバーまたは特定モジュールの) クロス・コンポーネント・トレースを使用可能または使用不可にしたり、トレース・データの格納場所を指定したり、クロス・コンポーネント・トレース・ロギングの構成方法を選択したりします。

構成

クロス・コンポーネント・トレースの構成パラメーターは「構成」タブに表示されます。 「構成」タブで設定したパラメーターは、サーバーの再始動時にシステムによって適用されます。

コンソール・パネルには、以下のセクションが含まれています。
  • トレース出力
  • サーバー設定
  • モジュール設定
トレース出力
クロス・コンポーネント・トレースの有効化
「クロス・コンポーネント・トレースの有効化」を選択すると、サーバーが以下の処理のために準備されます。
  • アプリケーション固有のインバウンド呼び出しチェーン用のクロス・コンポーネント・トレース
  • 「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」の下で選択したモジュールでのクロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする

「構成」で「クロス・コンポーネント・トレースの有効化」を選択した場合、サーバーが始動または再始動されるとデータが収集されます。

「クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする」をクリアするか、未選択のままにすると、サーバーのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。
クロス・コンポーネント・トレース出力の保存先
サーバーで実行されたクロス・コンポーネント・トレース操作によって収集されたデータを格納するファイルを選択します。提示されるオプションは以下のとおりです。
  • トレース

    「トレース」はデフォルトであり、推奨されるオプション です。「トレース」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「詳細」に対応するので、クロス・コンポーネント・トレース・データの収集に最適なパフォーマンスが実現されます。このオプションを選択した場合、トレース・データは trace.log ファイルに書き込まれます。

  • System.Out

    「System.Out」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「情報」に対応します。「System.Out」を選択すると、クロス・コンポーネント・トレース・データは systemout.log ファイルに書き込まれます。

    「System.Out」を選択すると、ログの書き込みにかかる時間が長くなります。ただし、SystemOut.log に格納されるデータは少なくなるため、その内容の確認に費やす時間が短くなります。

サーバー設定
すべてをトレース
このオプションは、サーバー内のすべての SCA モジュールの呼び出しチェーン情報の作成用にクロス・コンポーネント・トレースをオンにする場合に選択します。 「すべてをトレース」が選択されていても、「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」の下のモジュールのテーブルに SCA モジュールを追加することができます。

「すべてをトレース」を選択すると、サーバーは、他のサーバーから送られてくる (インバウンド) モジュールに対するクロス・コンポーネント・トレース呼び出しチェーンを実行します。 さらに、「すべてをトレース」を選択した場合、サーバーはそのサーバー内のいずれかのモジュールについてクロス・コンポーネント・トレースがオンになっているかどうかを検査し、その設定を尊重して、それらのモジュールに対する呼び出しによってアプリケーション固有のクロス・コンポーネント呼び出しチェーンを実行します。

このサーバーでデータ・スナップショットを使用可能にする
クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするには、このオプションを選択します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

管理コンソールからデータ・スナップショット・ファイルを削除できます。クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量の管理について詳しくは、このコンソール・ページの「追加プロパティー」セクションで「クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量」を選択してください。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合は、この点に注意してください。
モジュール設定
選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします

このテーブルは、クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストを示します。

「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」にリストされる SCA モジュールの数が多くならないようにしてください。テーブルにリストされるモジュール数が増え始めた場合は、代わりに「すべてをトレース」を選択することを検討してください。リストに SCA モジュールが追加されるごとに、パフォーマンスにわずかな影響があります。

このテーブルには、次のように複数の機能があります。

  • 追加

    「追加」を選択すると、サーバーで稼働するすべての SCA モジュールをリストしたページに移動します。 この SCA モジュールのリストから、クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする SCA モジュールを選択できます。

  • 削除

    「除去」を選択すると、リストから選択した SCA モジュールが除去されます。モジュールを選択して「除去」をクリックすることにより、そのモジュールでのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。

選択
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストから、選択されたサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールを除去するための標識として使用されます。
モジュール名
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールの名前。
バージョン
選択されたサーバーで稼働するサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールのバージョン。
セル ID
SCA モジュールがデプロイされるセルの ID。
データ Snapshot を使用可能にする
そのモジュールでクロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするかどうかを示します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。

ランタイム

クロス・コンポーネント・トレースのランタイム・パラメーターは「ランタイム」タブに表示されます。 「ランタイム」タブで設定したパラメーターは、即座にサーバーに適用されます。

コンソール・パネルには、以下のセクションが含まれています。
  • トレース出力
  • サーバー設定
  • モジュール設定
すべてのランタイム変更をサーバー構成ファイルに保存します
ランタイムに関して行った変更 (これはシステムによって即座に適用される) を構成に適用する場合は、このオプションを選択します。

「すべてのランタイム変更をサーバー構成ファイルに保存します」を選択した場合、行った変更はサーバーの始動時または再始動時にシステムによって適用されます。

トレース出力
クロス・コンポーネント・トレースの有効化
「クロス・コンポーネント・トレースの有効化」を選択すると、サーバーが以下の処理のために準備されます。
  • アプリケーション固有のインバウンド呼び出しチェーン用のクロス・コンポーネント・トレース
  • 「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」の下で選択したモジュールでのクロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする

「構成」で「クロス・コンポーネント・トレースの有効化」を選択した場合、サーバーが始動または再始動されるとデータが収集されます。

「クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする」をクリアするか、未選択のままにすると、サーバーのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。
クロス・コンポーネント・トレース出力の保存先
サーバーで実行されたクロス・コンポーネント・トレース操作によって収集されたデータを格納するファイルを選択します。提示されるオプションは以下のとおりです。
  • トレース

    「トレース」はデフォルトであり、推奨されるオプション です。「トレース」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「詳細」に対応するので、クロス・コンポーネント・トレース・データの収集に最適なパフォーマンスが実現されます。このオプションを選択した場合、トレース・データは trace.log ファイルに書き込まれます。

  • System.Out

    「System.Out」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「情報」に対応します。「System.Out」を選択すると、クロス・コンポーネント・トレース・データは systemout.log ファイルに書き込まれます。

    「System.Out」を選択すると、ログの書き込みにかかる時間が長くなります。ただし、SystemOut.log に格納されるデータは少なくなるため、その内容の確認に費やす時間が短くなります。

サーバー設定
すべてをトレース
このオプションは、サーバー内のすべての SCA モジュールの呼び出しチェーン情報の作成用にクロス・コンポーネント・トレースをオンにする場合に選択します。 「すべてをトレース」が選択されていても、「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」の下のモジュールのテーブルに SCA モジュールを追加することができます。

「すべてをトレース」を選択すると、サーバーは、他のサーバーから送られてくる (インバウンド) モジュールに対するクロス・コンポーネント・トレース呼び出しチェーンを実行します。 さらに、「すべてをトレース」を選択した場合、サーバーはそのサーバー内のいずれかのモジュールについてクロス・コンポーネント・トレースがオンになっているかどうかを検査し、その設定を尊重して、それらのモジュールに対する呼び出しによってアプリケーション固有のクロス・コンポーネント呼び出しチェーンを実行します。

このサーバーでデータ・スナップショットを使用可能にする
クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするには、このオプションを選択します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

管理コンソールからデータ・スナップショット・ファイルを削除できます。クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量の管理について詳しくは、このコンソール・ページの「追加プロパティー」セクションで「クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量」を選択してください。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合は、この点に注意してください。
モジュール設定
選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします

このテーブルは、クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストを示します。

「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にします」にリストされる SCA モジュールの数が多くならないようにしてください。テーブルにリストされるモジュール数が増え始めた場合は、代わりに「すべてをトレース」を選択することを検討してください。リストに SCA モジュールが追加されるごとに、パフォーマンスにわずかな影響があります。

このテーブルには、次のように複数の機能があります。

  • 追加

    「追加」を選択すると、サーバーで稼働するすべての SCA モジュールをリストしたページに移動します。 この SCA モジュールのリストから、クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする SCA モジュールを選択できます。

  • 削除

    「除去」を選択すると、リストから選択した SCA モジュールが除去されます。モジュールを選択して「除去」をクリックすることにより、そのモジュールでのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。

選択
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストから、選択されたサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールを除去するための標識として使用されます。
モジュール名
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールの名前。
バージョン
選択されたサーバーで稼働するサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) モジュールのバージョン。
セル ID
SCA モジュールがデプロイされるセルの ID。
データ Snapshot を使用可能にする
そのモジュールでクロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするかどうかを示します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。

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