Service Component Architecture (SCA) - 単純な計算機


このサンプルは、 ごく単純な加算/減算機能を実装する Java オブジェクト SCA コンポーネントを JSP から呼び出す ごく単純な SCA 呼び出しの実例を示します。2 つのオペランドと結果を格納する 「数学」ビジネス・オブジェクトが定義されています。ビジネス・グラフ・オブジェクトは、 数学ビジネス・オブジェクトと、加算または減算として所定の演算を 指定する verb フィールドを含みます。

ファイル index.jsp には、SCA 機能を準備して呼び出すコードが 含まれています。JSP で実行されるステップは以下のとおりです。

  1. BO ファクトリー・サービスを検出し、所定のビジネス・オブジェクトおよび ビジネス・グラフのインスタンスを生成します。

  2. ビジネス・オブジェクトを作成してデータを取り込みます。

  3. 呼び出す SCA コンポーネントを見つけます。

  4. 適切なインターフェースを見つけます。

  5. ビジネス・オブジェクトをインターフェースの入力パラメーターとして設定します。

  6. SCA 操作を呼び出します。

  7. SCA 操作から戻されたオブジェクトを抽出し、結果を処理します。

この SCA 呼び出しに使用するコードは、少し変更するだけで 他の Diamond SCA コンポーネントの呼び出しに使用できます。


このサンプルの EAR ファイルは、<was_root>/samples/lib/SCASamples/SCASamples.ear です。 このファイルには以下のものが含まれています。

WebSphere Process Server のユーザー・アプリケーションは、 アプリケーションのインストール前にデプロイする必要があるビジネス・オブジェクト、リレーションシップ定義、 ビジネス・ルールなどの XML 成果物を含みます。SCASamples.ear は、インストール可能 EAR ファイルではありません。WebSphere Process Server は、 これらの成果物を構築およびデプロイするために serviceDeploy という 名前のユーティリティーを提供しています。SCASamples.ear ファイルには これらの成果物が含まれています。ユーティリティー sampleDeploy は、 このサンプルに必要な固有のパラメーターで serviceDeploy を呼び出します。sampleDeploy を 実行すると、SCASamplesDeployed.ear という 名前の 2 番目の EAR ファイルが <was_root>/samples/lib/SCASamples に 作成されます。 この EAR には、SCASamples.ear にあった WAR ファイルのほかに、 デプロイされた成果物を含む追加の JAR ファイルおよび WAR ファイルも 入っています。この EAR ファイルは、 エンタープライズ・アプリケーションとして WebSphere Process Server にインストールできます。