カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張プロパティー

このページを使用して、カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張プロパティーの設定を変更します。

特別な SQL ロック文節を必要とするバックエンド・データ・ストアを使用する EJB 1.1 ホーム・インターフェースで定義されているカスタム・ファインダー用に、Structured Query Language (SQL) 動的機能拡張が適切に行われるようにするために、以下の Java™ 仮想マシン (JVM) および Bean (モジュール) プロパティーが提供されています。これらのプロパティーによって、機能拡張するカスタム・ファインダーを指定できます。 これは、バックエンドのデータ・ストアが、SQL 文節をサポートしていることが前提です。

[iSeries] [AIX Solaris HP-UX Linux Windows] i5/OS および配布プラットフォームの場合、この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」>server_name >「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」の順にクリックします。

[z/OS] z/OS の場合、この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」>server_name >「Control」 (「Control」でプロパティーを定義する場合) またはServant (「Servant」でプロパティーを定義する場合) >「Java 仮想マシン」>「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」 の順にクリックします。

「構成」タブ

com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent

どのエンタープライズ Bean で、実行時にカスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張を使用可能にするかを指定するために使用します。

このプロパティーは、サーバー・レベルで有効になります。 アクセス・インテントが Update の、EJB 1.1 ホーム・インターフェース定義のカスタム・ファインダー (接頭部名は find) は、その指定した分離レベルに基づくカスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張の候補です。 バックエンドのデータ・ストアに特別な SQL セマンティクスが必要な場合には、それらが適用されます。 使用される特定の SQL は、アプリケーション内の Bean に対して選択した分離レベル、および使用されているバックエンドのデータベースに応じて変化します。 「all」に設定されている場合には、カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張が、 コンテナーにインストールされているすべての Bean に定義されたすべてのカスタム・ファインダーに対して使用可能になります。 「J2EENAME[:J2EENAME]」(ここで、J2EENAME は、完全修飾パッケージ、または Bean 名です) に設定されている場合には、 カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張が、コンテナーにインストールされ、指示された Bean 名で表示されている Bean に定義されたカスタム・ファインダーに対してのみ使用可能になります。

データ型 ストリング
範囲 有効な値は、「all」または「J2EENAME[:J2EENAME]」です。
デフォルト 機能拡張の振る舞いが非アクティブ
注: ユーザー・アプリケーションの中には、手動でコード化されたカスタム・ファインダーで、SQL ロック文節、または SELECT オペレーションのキーワード ORDER BY および DISTINCT をすでに含んだものを使用している場合があります。 これらのインスタンスで、ランタイムが SQL 動的機能拡張を試行する場合には、基礎をなすバックエンドのデータ・ストアに誤った形式の SQL ステートメントが発生する可能性があります。 アプリケーションにこれらのカスタム・ファインダーが含まれている場合には、JVM プロパティー com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent に値を指定する際に注意する必要があります。 「all」の値によって、カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張は、アプリケーション・サーバーにインストールされているすべての Bean で検出される、Update のアクセス・インテントで定義されたそれぞれのカスタム・ファインダー・メソッドごとに実行されます。これによって、カスタム・ファインダーのそのサブセットに、誤った形式の SQL が発生します。

この問題を避けるために、サーバー全体の設定を「all」に設定しないでください。 代わりに、Bean メソッド・レベル・プロパティー com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent.methodLevel を使用して、Bean ごとに、 カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張を実行時に Bean で実行させるカスタム・ファインダー・メソッドのみを指定します。

com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent.methodLevel

特定の Bean 上で、カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張をメソッド・レベルで使用可能にすることを指定するために使用します。

1 つ以上のカスタム・ファインダー・メソッドのリストに設定されたこのプロパティーを使用して Bean が定義されている場合には、 マッチング・メソッド名およびパラメーター・シグニチャーを持つホーム・インターフェース上に定義されたすべてのカスタム・ファインダー (接頭部の名前は find) は、 実行時に SQL ロック・セマンティクスを適用します。 カスタム・ファインダー・メソッドに、アクセス目的として Update が指定され、 バックエンドのデータ・ストアが SQL 文節をサポートしている場合にのみ、これは発生します。 使用される特定の SQL は、アプリケーションに選択された分離レベル、および使用されているバックエンドのデータベースに応じて変化します。

データ型 ストリング
範囲 有効な値は、次の形式のストリングです。method1(parm1,parm2,..parmn):method2(parm1,parm2,..parmn):methodn(...)
com.ibm.websphere.persistence.bean.managed.custom.finder.access.intent [z/OS]

WebSphere® Application Server for z/OS® バージョン 4.x のユーザーが、WebSphere Application Server for z/OS 製品にインストールされているアプリケーションに SQL 機能拡張機能を適用しないことを示すために使用します。

WebSphere Application Server for z/OS バージョン 4.x 製品のデフォルトの動作は、動的 SQL 機能拡張を実行することです。 バージョン 4.x 製品のカスタム・ファインダーの動的 SQL 機能拡張に参加しないことを選択した z/OS ユーザーは、この属性を使用して、Bean レベルおよびサーバー・レベルの両方でそのことを指定します。

この属性名と true の値で構成される、名前 / 値のペアによって、 指定 Bean のホーム・インターフェース上に定義された任意のカスタム・ファインダーの SQL 機能拡張は、その Bean レベルで使用不可になります。

WebSphere Application Server for z/OS サーバー・プロパティー・ファイルに値 true を入力することによって、指定されたサーバーにインストールされているすべての Bean の SQL 機能拡張が、サーバー・レベルで使用不可になります。

このカスタム・ファインダー機能拡張属性は、ランタイムにより、バージョン 5.x 製品の Bean レベルで継続的にサポートされています。 バージョン 5.x のデフォルトの振る舞いが、カスタム・ファインダー SQL を動的に機能拡張しない ことになっているため、これをサーバー全体のインディケーターとして使用すべきではありません。

注: ご使用の WebSphere Application Server for z/OS インストールが、インストールされているすべてのアプリケーションで、すべてのカスタム・ファインダーの自動的な動的機能拡張を利用している場合には、com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent インディケーターを「all」に設定する必要があります。アプリケーションが、com.ibm.websphere.persistence.bean.managed.custom.finder.access.intent インディケーターが env-var 設定で設定されている Bean を含み、そのインディケーターを継続して使用する場合には、 バージョン 5.x 製品の動的 SQL 機能拡張機能が、上記のように使用可能になっている必要があります。
データ型 ストリング
範囲 有効な値は true および false です。

優先順位に関する注意事項:

  • com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent.methodLevel 属性は、 サーバー全体のレベル属性、または Bean レベルの属性設定をオーバーライドします。
  • com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent インディケーターの J2EE Name によってリストされているすべての Bean によって、 動的機能拡張が、その Bean に定義されたカスタム・ファインダーに対して実行されます。 これは、デフォルトの振る舞いが、問題のサーバーで有効になっている場合でも発生します。
  • com.ibm.websphere.persistence.bean.managed.custom.finder.access.intent 属性によって、 サーバー全体の設定、または Bean 設定が使用可能になっていて、メソッド・レベルの設定が指定されていない場合には、 特定の Bean でこの機能が使用不可になります。



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