WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・キュー接続ファクトリー設定

このパネルを使用して、WebSphere® MQ メッセージング・プロバイダーで使用する選択済みキュー接続ファクトリーの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーによって、関連する JMS キュー宛先への接続の作成方法を制御します。

WebSphere MQ キュー接続ファクトリーは、WebSphere MQ が point-to-point メッセージングのために提供する、キューへの JMS 接続を作成するために使用されます。

WebSphere MQ キュー接続ファクトリー設定を表示するには、 管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。
  1. ナビゲーション・ペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「キュー接続ファクトリー」 と展開して、既存のキュー接続ファクトリーを表示します。
  2. 適宜、コンテンツ・ペインで、「有効範囲」の設定を、 キュー接続ファクトリーが定義されているレベルに変更します。これにより、表示されるキュー接続ファクトリーのセットが制限されます。
  3. 作業の対象となるキュー接続ファクトリーの名前をクリックします。

「汎用プロパティー」の下に次の 3 つのプロパティー・グループがあります。

接続」グループには、次の 2 つの形式があります。

「管理」、「接続」、および「拡張」 のプロパティー・グループに、 必要な変更を加え、次に「適用」をまずクリックしてから、 コンテンツ・ペインの「追加プロパティー」下で、以下のいずれかのリンクをクリックします。

「関連項目」下で、「JAAS - J2C 認証データ」をクリックして、 接続ファクトリーで使用する認証情報を構成します。

注: WebSphere MQ プロパティーを指定する際には、次の制限が適用されます。

WebSphere MQ キュー接続ファクトリーには、以下のプロパティーがあります。

WebSphere MQ での SSL プロパティーの設定についての詳細情報は、「WebSphere MQ Using Java」の セクション『SSL properties』を参照してください。

「構成」タブ

有効範囲

このリソース定義をアプリケーションに対して可視にするレベルを指定します。

メッセージング・プロバイダー、名前空間バインディング、または共用ライブラリーなどのリソースを複数の有効範囲で定義することが可能です。より限定的な有効範囲で定義されたリソースは、それより広い有効範囲で定義された重複するリソースをオーバーライドします。

表示された有効範囲は情報のためだけです。このパネルで変更することはできません。 異なる有効範囲でこのリソース (またはその他のリソース) を参照するかまたは変更したい場合は、WebSphere MQ キュー接続ファクトリー・コレクション・パネルで有効範囲を変更し、 「適用」をクリックしてから、そのリソース・タイプのリンクをクリックします。

データ型 ストリング
プロバイダー

キュー接続ファクトリーの作成時に割り当てられた JMS プロバイダー。

このパネルを使用して作成されるすべてのキュー接続ファクトリーで、プロバイダーは WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーです。

この「プロバイダー」は通知のみを目的として表示されています。

データ型 ストリング
名前

WebSphere Application Server 内で、このキュー接続ファクトリーを管理目的で識別する際の名前。

データ型 ストリング
範囲 この名前は、セルに定義されているキュー接続ファクトリーのセット内で固有である必要があります。
JNDI 名

キュー接続ファクトリーを名前空間にバインドするために使用される JNDI 名。

規則として、完全修飾の JNDI 名を使用します。例えば、 jms/Name の形式です。ここで、Name は、リソースの論理名です。

データ型 ストリング
説明

WebSphere Application Server 内で管理目的で使用する、このキュー接続ファクトリーの説明。

データ型 ストリング
デフォルト Null
クライアント・チャネル定義テーブル URL

WebSphere MQ CCDT を指し示す URL。

データ型 ストリング
キュー・マネージャー

このキュー接続ファクトリーが CCDT に基づいている場合、このプロパティーは CCDT でエントリーを選択するために使用されます。それ以外の場合、これは接続先のキュー・マネージャーまたはキュー共用グループの名前です。この WebSphere MQ リソースに対して、メッセージを送受信するために接続が確立されます。

データ型 ストリング
範囲 このキュー接続ファクトリーが CCDT に基づいている場合、値は次のいずれかでなければなりません。
  • 有効なキュー・マネージャー名
  • 末尾の文字がアスタリスクである、有効なキュー・マネージャー名
  • アスタリスク
  • ブランク
この接続ファクトリーが CCDT に基づいていない場合、値は有効なキュー・マネージャー名でなければなりません。
トランスポート

この接続の WebSphere MQ トランスポート・タイプ。これは、WebSphere MQ へ接続するために使用される正確な機構を決定するために用いられます。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト バインディングの次にクライアント (bindings then client)
範囲
client
TCP/IP ベースのネットワーク接続を使用して、WebSphere MQ キュー・マネージャーと通信します。
バインディングの次にクライアント (bindings then client)
キュー・マネージャーに対してバインディング・モードの接続を試行します。これが可能でなければ、 クライアント・トランスポートに戻ります。
バインディング
同じノード上で実行中キュー・マネージャーへ仮想記憶間接続を確立します。 次の「クライアント・トランスポート・モード」プロパティーは使用不可です。
  • ホスト名
  • ポート
  • サーバー接続チャネル
ホスト名

接続先となる WebSphere MQ キュー・マネージャーの、 ホスト名、IPv4 または IPv6 アドレス。

データ型 ストリング
ポート

WebSphere MQ が listen するポート番号。

データ型 整数
デフォルト 1414
範囲 この値は、1 から 65536 の範囲である必要があります (1 と65536 を含む)。
サーバー接続チャネル

WebSphere MQ に接続する際に使用される WebSphere MQ サーバー接続チャネル名。

データ型 ストリング
デフォルト SYSTEM.DEF.SVRCONN
範囲 この値は、接続しようとしている WebSphere MQ キュー・マネージャーに定義されているサーバー接続チャネルである必要があります。
WebSphere MQ との通信をセキュアにするために SSL を使用

このオプションで、WebSphere MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにするために SSL (Secure Sockets Layer) プロトコルを使用するかどうかを決定します。

アプリケーション・サーバー環境で WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・キュー接続ファクトリーを使用する場合、アプリケーション・サーバーが SSL 構成を管理します。SSL 構成パラメーターを変更するには、管理コンソールを使用して 「セキュリティー」 > 「SSL 証明書および鍵管理」 パネルにナビゲートします。

クライアント環境で WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・キュー接続ファクトリーを使用する場合、クライアントは、 ssl.client.props ファイルから SSL 構成情報を取得します。 このファイルの使用法については、このトピックの関連した参照情報に詳述されています。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・キュー接続ファクトリーの SSL 構成では、1 つの暗号スイートのみ使用できます。複数の暗号スイートを指定すると、最初の暗号スイートのみ使用されます。

データ型 チェック・ボックス。このチェック・ボックスをクリアすると、次の SSL プロパティーが無効になります。
  • 中央管理対象
  • 固有の構成
  • SSL 構成
中央管理対象

SSL プロトコルを WebSphere MQ との通信に使用する場合、このラジオ・ボタンを選択して、中央管理対象の WebSphere Application Server SSL 構成から SSL 構成を取得することを指定します。

このラジオ・ボタンを選択した場合、適切な SSL 構成を選択するために、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・キュー接続ファクトリーのホスト名属性とポート属性が使用されます。 キュー接続ファクトリーに一致する SSL 構成を提供するには、『関連参照』の下にリストされている 『動的アウトバウンド・エンドポイント SSL 構成設定』のトピックを参照してください。

データ型 ラジオ・ボタン
固有の構成

WebSphere MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにするために SSL が使用される場合に、使用する特定の SSL 構成を指定したいとき、このラジオ・ボタンを選択します。

データ型 ラジオ・ボタン
SSL 構成

WebSphere キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにするために SSL が使用される場合に使用する特定の SSL 構成。

中央管理対象」ラジオ・ボタンが選択されており、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが明示的に定義されている場合、このプロパティーは使用不可になります。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが CCDT に基づいている場合、このプロパティーは常に使用可能です。

この WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが CCDT に基づいており、また、CCDT の関連エントリーが SSL を使用するように構成されている場合に限り、このパラメーターは使用されます。

また、SSL 構成が none に選択されていると、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーに対し、中央管理対象 WebSphere Application Server のデフォルトの SSL 構成が使用されます。

データ型 ドロップダウン・リスト
コンポーネント管理認証別名

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーへの接続の際に使用するユーザー名とパスワードを指定する、認証別名。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト (なし)
範囲 セルに定義されているすべての認証別名、および値「(なし)」 (この値は、資格情報が WebSphere MQ に渡されないことを指定します)。
クライアント ID

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーに接続するときに指定するクライアント ID。

データ型 ストリング
プロバイダー・バージョン

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのバージョン。特定バージョンのキュー・マネージャーに接続するかどうかを判別するために、 この情報を使用します。 また、クライアントで必要な機能のタイプを判別するのにも使用されます。

データ型 ストリング
範囲 入力する値は、空ストリングか、n.n.n.n または n.n.n または n.n または n のいずれかの形式にする必要があります。ここで、n はゼロ以上の数値です。
分散 2 フェーズ・コミット・プロトコルをサポート

接続ファクトリーがメッセージング・トランザクションの XA 調整をサポートするかどうかを指定します。 複数のリソース (この接続ファクトリーを含む) が同じトランザクションで使用される場合は、このオプションを 使用可能に設定します。

このプロパティーをクリアすると、分散 2 フェーズ・コミット・プロトコルのサポートを使用不可にします。 この場合、JMS セッションは引き続き、トランザクションに参加できますが、 XA 呼び出しではなく、リソース・マネージャー・ローカル・トランザクション呼び出し (session.commit および session.rollback) を使用します。 これによって、パフォーマンスを向上できます。ただし、WebSphere Application Server のトランザクションに参加させることができるリソースは、1 つのみになります。

最終参加者サポートを使用することにより、 1 つの非 XA リソースをその他の XA 可能リソースとともに参加させることができます。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
選択
キュー接続ファクトリーは、トランザクション処理の調整のために分散 2 フェーズ・コミット・プロトコルの使用をサポートします。
クリア
キュー接続ファクトリーは、トランザクション処理の調整のために分散 2 フェーズ・コミット・プロトコルの使用をサポートしません。
推奨 トランザクションが他のリソース (例えば、他のキューまたはトピック) と関係している場合、このオプションは、選択済みのままにします。 このキュー接続ファクトリーを 使用して接続されているキュー・マネージャーがトランザクションの 唯一のリソースであることが分かっている場合にかぎり、このオプションをクリアしてください。
XA リカバリーの認証別名

XA リカバリー時の WebSphere MQ への接続の際に使用するユーザー名とパスワードを指定する、 認証別名。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト (なし)
範囲 セルに定義されているすべての認証別名、および値「(なし)」 (この値は、XA リカバリー時に資格情報が WebSphere MQ に渡されないことを指定します)。
マッピング構成別名

このフィールドは、 コンポーネント・リソース参照のログイン構成が存在しない場合にのみ使用されます。

リソース権限の値が「container」である場合は、認証ストラテジーを定義する際に、ログイン構成とその関連プロパティーをコンポーネント・リソース参照に指定する方法が推奨されます。

「DefaultPrincipalMapping」ログイン構成を指定すると、関連プロパティーは JAAS - J2C 認証データ入力の別名になります。接続ファクトリーと一緒に使用する認証情報を構成するには、「関連項目」で「JAAS - J2C 認証データ」をクリックします。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト (なし)
範囲
ClientContainer
WSLogin
WSKRB5Login
DefaultPrincipalMapping
TrustedConnectionMapping
KerberosMapping
コンテナー管理認証別名

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーへの接続の際に使用するユーザー名とパスワードを指定する、認証別名。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト (なし)
範囲 セルに定義されているすべての認証別名、および値「(なし)」 (この値は、資格情報が WebSphere MQ に渡されないことを指定します)。



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
WebSphere MQ キュー接続ファクトリー・コレクション
ssl.client.props クライアント構成ファイル
動的アウトバウンド・エンドポイント SSL 構成設定
WebSphere MQ リソースのカスタム・プロパティー設定
WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー接続ファクトリーのクライアント・トランスポート設定
セッション・プール設定
WebSphere MQ ライブラリーの Web ページ (http://www.ibm.com/software/ts/mqseries/library) (オンライン)
WebSphere MQ library (オンライン)
関連情報


ファイル名: umj_pqcfm.html