セキュリティー・キャッシュの設定

このページから、管理コンソールを使用して Web Services Secure Conversation (WS-SecureConversation) セキュリティー・ローカルおよび分散キャッシュの設定を構成します。 分散キャッシュはトークンをクライアントに保管します。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サービス」>「セキュリティー・キャッシュ (Security cache)」とクリックします。

タイムアウト後のトークンのキャッシュでの残留時間

トークンのタイムアウト後のトークンのキャッシュでの残留時間を設定します。

このフィールドでは、トークンの有効期限満了後にトークンをキャッシュに保存する時間を分数で指定します (キャッシュ残留期間)。例えば 30 分を指定すると、トークンの有効期限満了後、トークンはこの期間キャッシュに保管されます。デフォルト値は 10 分であり、許可される最小分数です。

データ型: 整数
デフォルト: 10 (分)
トークンのタイムアウトまでのインターバルの更新

クライアントがトークンの更新を試みる有効期限までの期間を設定します。

このフィールドでは、クライアントがトークンの更新を試みる有効期限までの期間を分単位で指定します。この設定では最長トランザクションの時間よりも長い期間を指定する必要があります。そうしないと、トークンはトランザクション中に有効期限が切れてしまいます。この時間には、サーバーにより処理されるサーバーとの間の転送のための時間、および信頼できるメッセージングに使用される時間による時間の遅延が必要に応じて含まれている必要があります。デフォルト値は 10 分であり、許可される最小分数です。

セキュリティー・コンテキスト・トークンをあまりにも頻繁に更新すると、Web Services Secure Conversation (WS-SecureConversation) が失敗する原因となったり、メモリー不足エラーまでもが発生したりする原因となる場合があります。 トークンが期限切れになる前に行われるセキュリティー・キャッシュの更新間隔の値は、 セキュリティー・コンテキスト・トークンのトークン・タイムアウト値よりも小さい値に設定する必要があります。 また、トークン・タイムアウト値を、トークンが期限切れになる前に行われる更新の間隔値の少なくとも 2 倍にすることをお勧めします。

データ型: 整数
デフォルト: 10 (分)
分散キャッシングを使用可能にする (Enable distributed caching)

分散キャッシングを使用可能または使用不可に指定します。 分散キャッシングを使用可能にする場合には、分散キャッシュの設定を選択してください。

このチェック・ボックスを使用すると、サーバーがクラスター環境内にあり、しかもトークンがクラスター間で共用される場合に、分散キャッシングを使用するかどうかを指定できます。

データ型: チェック・ボックス
デフォルト: 分散キャッシングを使用しません (未チェック)

このチェック・ボックスを選択して分散キャッシングを使用可能にする場合、キャッシュの更新に関する以下の設定のうちの 1 つを選択してください。

ボタン 結果のアクション
クラスター・メンバーの同期更新 (Synchronous update of cluster members) クラスター・メンバーにあるキャッシュ・オブジェクトを同期更新します (デフォルト)。
クラスター・メンバーの非同期更新 (Asynchronous update of cluster members) クラスター・メンバーにあるキャッシュを非同期更新します。 この設定を選択すると、バージョン 7.0 よりも前の IBM® WebSphere® Application Server で実装された古いスタイルの更新を使用するクラスター・メンバーと相互運用を行うことができます。
トークン・リカバリー・サポート (Token recovery support) 分散キャッシュとして共用データ・ソースを割り当てます。

更新方式としてトークン・リカバリー・サポートを選択した場合、ドロップダウン・リストを使用してセル・レベルのデータ・ソースを選択する必要があります。トークン状態に関するデータは、データ・ソースとして定義されたデータベースに保存されます。使用可能なデータ・ソースがリスト内にない場合は、「データ・ソースの管理 (Manage data sources)」をクリックして、1 つ以上の新規データ・ソース・オブジェクトを追加してください。データ・ソース・オブジェクトは、アプリケーションに接続機能を提供して、データベースにアクセスできるようにします。




マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

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ファイル名: uwbs_confwstrustcacheclient.html