このページを使用して、動的キャッシュ・サービス設定を構成および管理します。
この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere® アプリケーション・サーバー」>「server_name 」>「コンテナー・サービス」>「動的キャッシュ・サービス」の順にクリックします。
「Web コンテナー」パネルでサーブレットのキャッシュを使用可能にすると、動的サーブレット・キャッシュ・サービスが開始されます。
動的ポートレット・キャッシュ・サービスを開始するには、「ポートレット・コンテナー」パネルでサーブレットのキャッシュ、次いでポートレット・フラグメントのキャッシュを使用可能にします。
動的キャッシュを使用するようにサーバーを構成するか、スタック製品キャッシュ・プロバイダーを使用するようにサーバーを構成するか、そのいずれかを指定します。
キャッシュが保持する最大エントリー数の値として正の整数を指定します。
このフィールドにキャッシュ・サイズ値を 100 から 200,000 の範囲で入力します。
キャッシュ・エントリーのデフォルト優先順位を指定します。 これにより、キャッシュがフル・キャッシュに存在する時間が決まります。
デフォルト | 1 |
範囲 | 1 から 255 |
メモリー・キャッシュのサイズを指定します。
このフィーチャーを使用すれば、JVM ヒープに関してキャッシュを制約することができます。 キャッシュ・サイズを MB 単位で指定できるほか、動的キャッシュにより、使用されるキャッシュ・ヒープの高水準点と低水準点を設定することもできます。 キャッシュ・ヒープ・メモリーが高水準点に達すると、動的キャッシュにより、キャッシュが低水準点に下がるまで、ディスクが廃棄されるか、LRU 方式がディスクに適用されます。 JVM ヒープに関してキャッシュを制限するこの機能は、キャッシュに入っているオブジェクトがサイズ変更可能インターフェースを実装する場合にのみ使用可能となります。 このインターフェースには、キャッシュに入っているオブジェクトのサイズをバイト単位で返すメソッドが含まれています。 動的キャッシュでは、このサイズ変更可能インターフェースを使用してキャッシュのヒープ・サイズを見積もります。
デフォルト | -1 (メモリー・キャッシュ・サイズの制限を使用不可にします) |
範囲 | 1 から最大の整数 |
メモリー・キャッシュ除去ポリシーの開始時における高水準点を指定します。 このしきい値は、メモリー・キャッシュ・サイズ (メガバイト (MB) 単位) のパーセンテージに換算して表します。 デフォルト値は 95% です。
値 | 1 から 100 |
メモリー・キャッシュ除去ポリシーの終了時における低水準点を指定します。 このしきい値は、メモリー・キャッシュ・サイズ (メガバイト (MB) 単位) のパーセンテージに換算して表します。 デフォルト値は 80% です。
値 | 1 から 100 |
ディスク・オフロードを使用可能にするかどうかを指定します。
デフォルトでは、動的キャッシュには、 メモリーに構成されるエントリーの数が保持されます。 キャッシュが満杯であるのに新規エントリーが作成された場合、 各キャッシュ・エントリーに対し、最低使用頻度 (LRU) アルゴリズムを使用するよう構成された優先順位が適用され、キャッシュからエントリーが除去されます。 キャッシュがフルの場合のキャッシュ・エントリーのメモリーからの除去だけでなく、 ディスク・オフロードを使用可能にして、ファイル・システムへ キャッシュ・エントリーをコピーできます (ロケーションは構成可能です)。 後でそのキャッシュ・エントリーが必要な場合に、ファイル・システムからメモリーに移動されます。
ディスク・オフロードを使用可能にした場合にキャッシュ・エントリーを保管する、 ディスク上のロケーションを指定します。
ディスク・オフロード・ロケーションが指定されていない場合は、 デフォルトのロケーションである ${WAS_TEMP_DIR}/node/server name/_dynacache/cache JNDI name が使用されます。 ディスク・オフロード・ロケーションを指定すると、 ノード、サーバー名、およびキャッシュ・インスタンス名が付加されます。 例えば、${USER_INSTALL_ROOT}/diskoffload は、 ロケーションを ${USER_INSTALL_ROOT}/diskoffload/node/server name/cache JNDI name として生成します。 この値は、ディスク・オフロードが使用可能になっていない場合は無視されます。
サーバーが停止した場合に、メモリー内のキャッシュ・オブジェクトをディスクに 保管するかどうかを指定します。この値は、「ディスク・オフロードを使用可能にする」が選択されない場合は無視されます。
デフォルト | false |
最大ディスク・キャッシュ・サイズの値を GB 単位で指定します。このオプションを選択した場合は、正整数の値を指定できます。 このオプションをブランクにしておくことは、サイズを無制限とすることを示します。 この設定は、キャッシュの「ディスク・オフロードを使用可能にする」が指定されている場合にのみ適用されます。
値 | 3 以上 |
最大ディスク・キャッシュ・サイズの値をエントリー数で指定します。このオプションを選択した場合は、正整数の値を指定できます。 このオプションをブランクにしておくことは、サイズを無制限とすることを示します。 この設定は、キャッシュの「ディスク・オフロードを使用可能にする」が指定されている場合にのみ適用されます。
値 | 0 から MAXINT。値 0 は、サイズを無制限にすることを示します。 |
個々のディスク・キャッシュ・エントリーの最大サイズの値を MB 単位で指定します。 これより大きいキャッシュ・エントリーは、メモリーから除去される際、ディスクにオフロードされません。 このオプションを選択した場合は、正整数の値を指定できます。 このオプションをブランクにしておくことは、サイズを無制限とすることを示します。 この設定は、キャッシュの「ディスク・オフロードを使用可能にする」が指定されている場合にのみ適用されます。
値 | 0 から MAXINT。値 0 は、サイズを無制限にすることを示します。 |
ディスク・キャッシュが必要とするパフォーマンスのレベルを指定します。 この設定は、キャッシュの「enableDiskOffload」が指定されている場合にのみ適用されます。 パフォーマンス・レベルによって、メモリー・リソースがバックグラウンド・アクティビティーでどのように使用されるか、 例えば、キャッシュ・クリーンアップ、有効期限、ガーベッジ・コレクションなどが変わります。 この設定は、キャッシュの「ディスク・オフロードを使用可能にする」が指定されている場合にのみ適用されます。
High performance and high memory usage | すべてのメタデータをメモリー内に保持することを示します。 |
Balanced performance and balanced memory usage | メタデータの一部をメモリー内に保持することを示します。これは、デフォルトのパフォーマンス設定であり、多くのユーザーにとって、パフォーマンスとメモリー使用のバランスが最適となります。 |
Low performance and low memory usage | メタデータを限定的にメモリー内に保持することを示します。 |
Custom performance | 管理者が明示的に、上記のバックグラウンド・アクティビティーのサポートに使用されるメモリー設定を構成することを示します。 管理者は、これらの値を DiskCacheCustomPerformanceSettings オブジェクトを使用して設定します。 |
ディスク・キャッシュ・クリーンアップの頻度を分単位で指定します。 値を 0 に設定した場合、クリーンアップが実行されるのは 深夜 12 時のみです。この設定は、ディスク・オフロードのパフォーマンス・レベルが low、balanced、または custom の場合にのみ適用されます。 ハイパフォーマンス・レベルでは、ディスクのクリーンアップが必要とならないため、この値は無視されます。
値 | 0 から 1440 |
メモリー内のディスク・キャッシュ・メタデータの、個々の依存 ID または テンプレートに保管される、キャッシュ ID の最大数の値を指定します。 この制限を超える場合、情報は、ディスクにオフロードされます。 この設定は、ディスク・オフロードのパフォーマンス・レベルが「CUSTOM」の場合にのみ適用されます。
値 | 100 から MAXINT |
メモリー内のディスク・キャッシュ・メタデータの依存 ID バケットの最大数の値を指定します。 この制限を超える場合、情報は、ディスクにオフロードされます。 この設定は、ディスク・キャッシュのパフォーマンス・レベルが custom の場合にのみ適用されます。
値 | 100 から MAXINT |
メモリー内のディスク・キャッシュ・メタデータに存在するテンプレート・バケットの最大数の値を指定します。 この制限を超える場合、情報は、ディスクにオフロードされます。 この設定は、ディスク・キャッシュのパフォーマンス・レベルが custom の場合にのみ適用されます。
値 | 10 から MAXINT |
上限しきい値に達した場合に、エントリーを除去するためにディスク・キャッシュが使用する除去アルゴリズムを指定します。 この設定は、キャッシュの「ディスク・オフロードを使用可能にする」が指定されている場合にのみ適用されます。 この設定は、ディスク・キャッシュの除去ポリシーが「なし」に設定されている場合には適用されません。
なし | 除去ポリシーはありません。このためディスク・キャッシュは、限界まで、つまり動的キャッシュ・サービスがディスクへの書き込みを停止するまで拡張する可能性があります。 |
ランダム | ディスク・サイズが上限しきい値に達した場合、ディスク・キャッシュのガーベッジ・コレクターが起動し、ディスク上のエントリーをランダムに選択して、サイズが下限しきい値に達するまでそれらを除去します。 |
サイズ | ディスク・サイズが上限しきい値に達した場合、ディスク・キャッシュのガーベッジ・コレクターが起動し、ディスク上の最も大きいエントリーを選択し、ディスク・サイズが下限しきい値に達するまで、それらを除去します。 |
除去ポリシーがいつ実行されるのかを指定します。しきい値は、GB 単位、またはエントリー数でのディスク・キャッシュ・サイズに対するパーセンテージで表されます。 ディスク・キャッシュ・サイズの制限 (GB 単位)、またはディスク・キャッシュ・サイズの制限 (エントリー数) が指定されているときには、低い値を使用します。この設定は、ディスク・キャッシュの除去ポリシーが「なし」に設定されている場合には適用されません。
値 | 1 から 100 |
除去ポリシーがいつ終了するかを指定します。しきい値は、GB 単位、またはエントリー数でのディスク・キャッシュ・サイズに対するパーセンテージで表されます。 ディスク・キャッシュ・サイズの制限 (GB 単位)、またはディスク・キャッシュ・サイズの制限 (エントリー数) で指定された値の小さい方の値が使用されます。 この設定は、ディスク・キャッシュの除去ポリシーが「なし」に設定されている場合には適用されません。
値 | 1 から 100 |
キャッシュ複製を使用して、 同じ複製ドメイン内に構成されている複数のアプリケーション・サーバーにキャッシュ・エントリーをコピーします。
データの複製元となる複製ドメインを指定します。
定義されたいずれかの複製ドメインから選択します。 リストされた複製ドメインがない場合は、クラスター作成時、 または「環境」>「内部複製ドメイン」>「新規」をクリックして、管理コンソール内で手動で複製ドメインを作成しなければなりません。 動的キャッシュ・サービスで使用するために選択された複製ドメインは、「全グループ・レプリカ」を使用しなければなりません。 複製コンシューマー間で複製ドメインを共用することはできません。 動的キャッシュは、セッション・マネージャーまたはステートフル・セッション Bean とは別の複製ドメインを使用する必要があります。
このアプリケーション・サーバーのグローバル共用ポリシーを指定します。
新しいキャッシュ・エントリーまたは変更したキャッシュ・エントリーを他のサーバーにプッシュするまで待機する時間 (秒) を指定します。
0 (ゼロ) の値は、キャッシュ・エントリーを即時に送信します。 このプロパティーに 0 (ゼロ) より大きい値を設定すると、 時間枠内に作成または変更されたすべてのキャッシュ・エントリーが「バッチ」でプッシュされます。 デフォルトは 1 です。
マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。