このページを使用すると、インストール時にすべてのインストール・オプションを表示して、アプリケーションまたはモジュールの既存バインディングを変更するかどうかを選択することができます。 アプリケーションまたはモジュール内にある不完全なバインディング用にデフォルト・バインディングを生成したり、インストール中に 特定のバインディングを割り当てたりすることを選択できます。
このページは、2 番目の「アプリケーション・インストールの準備」ページです。
この管理コンソール・ページを表示するには、 「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション (New Enterprise Application)」とクリックし、インストールするアプリケーションまたはモジュールのパスを指定してから、「次へ」とクリックします。
コンソール・ページには、このトピックにリストされているバインディング・オプションのすべてが表示されるわけではありません。 インストールするアプリケーションまたはモジュールの内容によって、コンソール・ページに表示されるオプションが決まります。 また、「使用するバインディングの指定」オプションは、インストール済みのアプリケーションを更新する場合にのみ表示されます。
情報の指定を要求するインストール・オプションのみを表示するか、 すべてのインストール・オプションを表示するかを指定します。
オプション | 説明 |
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ファースト・パス - 追加情報が必要な場合のみプロンプトを出す (Fast Path - Prompt only when additional information is required) | ご使用のアプリケーションまたはモジュールの内容に基づいて、注意を必要とするオプションのみを表示します。 このファースト・パスを使用すると、選択可能なすべてのインストール・オプションを調べる必要がないため、 アプリケーションのインストールをより簡単に行うことができます。 |
詳細 - すべてのインストール・オプションおよびパラメーターの表示 (Detailed - Show all installation options and parameters) | 使用可能なすべてのインストール・オプションを表示します。 |
アプリケーションを更新する場合にバインディングをマージするか、新規または既存のバインディングを使用するかを指定します。
この設定はインストールされたアプリケーションを更新する場合のみ表示され、新規アプリケーションをインストールする場合は表示されません。
オプション | 説明 |
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新規および既存バインディングのマージ | インストールされたアプリケーションの既存のバインディング値を保持し、不完全なバインディングに対して更新されたアプリケーションに新規バインディング値を追加します。
更新されたアプリケーションのバインディング値が、インストールされたアプリケーションに指定した値と異なる場合は、マージを使用します。
この製品は以下の順序でバインディング値を割り当てます。
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新規バインディングの使用 | 更新されたアプリケーションのバインディング値を使用します。インストールされたアプリケーションの既存のバインディング値は使用しません。 |
既存バインディングの使用 | インストールされたアプリケーションの既存のバインディング値を使用します。更新されたアプリケーションのバインディング値は使用しません。 |
デフォルト・バインディングおよびマッピングを生成するかどうかを指定します。 この設定を表示するには、「デフォルト・バインディングおよびマッピングの生成の選択 (Choose to generate default bindings and mappings)」を展開します。「デフォルト・バインディングの生成」を選択する場合、この製品はデフォルト値を使用して、アプリケーションの不完全なバインディングを完了します。 既存のバインディングは変更されません。
「デフォルト・バインディングの生成」を選択し、どのステップにも赤いアスタリスク (*) が付いていなければ、「サマリー」ステップに直接進んで、アプリケーションをインストールできます。 赤のアスタリスクは、そのステップのデータが不完全であり、有効な値が必要であることを示しています。 「サマリー」パネルでは、 アプリケーションのインストールされるセル、ノード、およびサーバーを確認してください。
「デフォルト・バインディングの生成」を選択した場合、この製品は以下の方法でバインディングを生成します。
ほとんどのアプリケーション、または少なくともほとんどのアプリケーションのほとんどのバインディングは、 デフォルトのストラテジーで十分です。 ただし、エラーが発生する場合は、以下のアクションを実行してください。
そのような場合は、XML 文書を使用して動作を変更することができます (カスタム・ストラテジー)。 「特定バインディング・ファイル」設定を使用して、 カスタム・ストラテジーを指定したり、このヘルプ・ファイルにある設定の説明で例を参照します。
生成したバインディングで既存のバインディングを置き換えるかどうかを指定します。
デフォルトでは、既存バインディングをオーバーライドしません。生成したバインディングで既存バインディングを置き換えるには、「既存バインディングをオーバーライドする」を選択します。
「既存バインディングをオーバーライドする」は、-defaultbinding.force スクリプト・オプションに似ています。
デフォルト・バインディングをオーバーライドするバインディング・ファイルを指定します。
「特定のバインディング・ファイル」は、-defaultbinding.strategy.file スクリプト・オプションに似ています。
XML 文書でデフォルト・バインディングの動作を変更します (カスタム・ストラテジー)。 カスタム・ストラテジーは、デフォルト・ストラテジーを拡張するので、 デフォルト・ストラテジーが不十分な領域のみをカスタマイズする必要があります。 すなわち、必要なのは、デフォルト・ストラテジーによって生成されたバインディングを変更する方法の記述のみで、 アプリケーション全体のバインディングを定義する必要はありません。
デフォルト・バインディング・ジェネレーターのさまざまな局面をオーバーライドするには、以下の例を使用します。
EJB JNDI 名の制御
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>helloEjb.jar</jar-name> <ejb-bindings> <ejb-binding> <ejb-name>HelloEjb</ejb-name> <jndi-name>com/acme/ejb/HelloHome</jndi-name> </ejb-binding> </ejb-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
EJB JAR ファイルの接続ファクトリー・バインディングの設定
<!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>yourEjb20.jar</jar-name> <connection-factory> <jndi-name>eis/jdbc/YourData_CMP</jndi-name> <res-auth>Container</res-auth> </connection-factory> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
EJB ファイルの接続ファクトリー・バインディングの設定
<?xml version="1.0"> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>yourEjb20.jar</jar-name> <ejb-bindings> <ejb-binding> <ejb-name>YourCmp20</ejb-name> <connection-factory> <jndi-name>eis/jdbc/YourData_CMP</jndi-name> <res-auth>PerConnFact</res-auth> </connection-factory> </ejb-binding> </ejb-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
特定のエンタープライズ Bean のメッセージ宛先参照 JNDI の設定
これは、特定のエンタープライズ Bean の message-destination-refs を設定するための、 カスタム・ストラテジー・ファイルにおける XML 例の一部を示しています。
<?xml version="1.0"> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>yourEjb21.jar</jar-name> <ejb-bindings> <ejb-binding> <ejb-name>YourSession21</ejb-name> <message-destination-ref-bindings> <message-destination-ref-binding> <message-destination-ref-name>jdbc/MyDataSrc</message-destination-ref-name> <jndi-name>eis/somAO</jndi-name> </message-destination-ref-binding> </message-destination-ref-bindings> </ejb-binding> </ejb-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
WAR、EJB JAR ファイル、 または Java EE クライアント JAR ファイルからのリソース参照バインディングのオーバーライド
この例は、WAR ファイルからリソース参照バインディングをオーバーライドするコードを示しています。 類似コードを使用して、エンタープライズ Bean (EJB) JAR ファイルまたは Java EE クライアント JAR ファイルからのリソース参照バインディングをオーバーライドします。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <war-binding> <jar-name>hello.war</jar-name> <resource-ref-bindings> <resource-ref-binding> <resource-ref-name>jdbc/MyDataSrc</resource-ref-name> <jndi-name>war/override/dataSource</jndi-name> </resource-ref-binding> </resource-ref-bindings> </war-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
JCA 1.5 準拠リソースとしてデプロイされたメッセージ駆動型 Bean の JNDI 名のオーバーライド
これは、JCA 1.5 準拠リソースとしてデプロイされた EJB 2.0 以降のメッセージ駆動型 Bean の JMS activationSpec JNDI 名をオーバーライドするための、 カスタム・ストラテジー・ファイルにおける XML 例の一部を示しています。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>YourEjbJar.jar</jar-name> <ejb-bindings> <ejb-binding> <ejb-name>YourMDB</ejb-name> <activationspec-jndi-name>activationSpecJNDI</activationspec-jndi-name> </ejb-binding> </ejb-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
EJB 2.0、2.1、3.0 メッセージ駆動型 Bean の JMS リスナー・ポート名のオーバーライド
これは、リスナー・ポートに対してデプロイされた EJB 2.0 以降のメッセージ駆動型 Bean の JMS リスナー・ポート名をオーバーライドするための、 カスタム・ストラテジー・ファイルにおける XML 例の一部を示しています。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>YourEjbJar.jar</jar-name> <ejb-bindings> <ejb-binding> <ejb-name>YourMDB</ejb-name> <listener-port>yourMdbListPort</listener-port> </ejb-binding> </ejb-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
EJB JAR、WAR ファイル、または EJB ファイルからの EJB 参照バインディングのオーバーライド
この例は、EJB JAR ファイルから EJB 参照バインディングをオーバーライドするためのコードを示しています。 同様のコードを使用して、WAR ファイルまたは EJB ファイルから EJB 参照バインディングをオーバーライドします。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE dfltbndngs SYSTEM "dfltbndngs.dtd"> <dfltbndngs> <module-bindings> <ejb-jar-binding> <jar-name>YourEjbJar.jar</jar-name> <ejb-ref-bindings> <ejb-ref-binding> <ejb-ref-name>YourEjb</ejb-ref-name> <jndi-name>YourEjb/JNDI</jndi-name> </ejb-ref-binding> </ejb-ref-bindings> </ejb-jar-binding> </module-bindings> </dfltbndngs>
この製品が生成されたエンタープライズ Bean JNDI 名の最初の部分に適用するストリングを指定します。 接頭部はセルまたはノード内で固有でなければなりません。
デフォルトでは、Bean に固有接頭部を指定していません。
「Bean に固有接頭部を指定する (Specify unique prefix for beans)」は、スクリプト・オプション -defaultbinding.ejbjndi.prefix に似ています。
コンテナー管理パーシスタンス (CMP) 1.1 Bean のデフォルト・データ・ソースの JNDI 名および他のバインディングを指定します。
デフォルトでは、EJB 1.1 CMP Bean のデフォルト・バインディングを使用しません。
「EJB 1.1 CMP Bean のデフォルト・バインディング (Default bindings for EJB 1.1 CMP beans)」を選択する場合、コンテナー管理パーシスタンス (CMP) 1.1 Bean で使用するデフォルト・データ・ソースの JNDI 名を指定してください。 また、このデフォルト・データ・ソースのユーザー名およびパスワードも指定します。
「EJB 1.1 CMP Bean のデフォルト・バインディング (Default bindings for EJB 1.1 CMP beans)」は、スクリプト・オプション -defaultbinding.datasource.jndi と似ています。
デフォルト接続ファクトリーの JNDI 名を指定します。
デフォルトでは、デフォルト接続ファクトリー・バインディングを使用しません。「デフォルト接続ファクトリー・バインディング」を選択して、接続ファクトリーのバインディングを指定します。
「デフォルト接続ファクトリー・バインディング」を選択する場合、使用するデフォルト接続ファクトリーの JNDI 名を指定してください。 また、アプリケーションまたはコンテナー全体に対してリソース許可があるかを指定してください。
「デフォルト接続ファクトリー・バインディング」は、スクリプト・オプション -defaultbinding.cf.jndi と似ています。
Web モジュール (WAR ファイル) または Session Initiation Protocol (SIP) モジュール (SAR ファイル) の仮想ホストを指定します。
デフォルトでは、Web モジュールまたは SIP モジュールにデフォルト仮想ホスト名を使用しません。「Web モジュールおよび SIP モジュールにデフォルト仮想ホスト名を使用する」を選択する場合、デフォルトのホスト名を指定してください。
「Web モジュールおよび SIP モジュールにデフォルト仮想ホスト名を使用する」は、スクリプト・オプション -defaultbinding.virtual.host に似ています。