このトピックでは、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスの拡張設定をサポートします。 このサポートには、ORB リスナー・キープアライブ、ORB Secure Sockets Layer (SSL) リスナー・キープアライブ、制御スレッド、 およびワークロード・プロファイルが含まれます。
この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」> 「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」> 「server_name」 > 「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS の追加設定 (z/OS additional settings)」とクリックします。
Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) リスナーの SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションで、 TCP/IP に与えられる値 (秒単位) を定義します。
このオプションにより、クライアントの TCP/IP スタックをポーリングして、 アイドルになっているセッションが現在も有効であるかどうかを検査します。クライアントがサーバーに通知せずに消失している場合は、 サーバー・サイドではセッションがアクティブになったままです。このプロパティーは、 これら不要なセッションをクリーンアップするために使用します。 クライアントが応答しない場合は、セッションはクローズされます。デフォルトは 0 (ゼロ) です。 このプロパティーが設定されていない場合は、TCP/IP オプションは設定されません。SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションが設定されていると、アイドル・セッションにネットワーク・トラフィックが生まれ、これが問題になることがあります。
データ型 | 整数 |
範囲 | 0 から 2147040 まで |
このプロパティーは、SSL IIOP リスナーの SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションの TCP/IP に与えられる値 (秒単位) を定義します。
このオプションにより、クライアントの TCP/IP スタックをポーリングして、 アイドルになっているセッションが現在も有効であるかどうかを検査します。クライアントがサーバーに通知せずに消失している場合は、 サーバー・サイドではセッションがアクティブになったままです。このオプションは、これら不要なセッションをクリーンアップするために使用します。 クライアントが応答しない場合は、セッションはクローズされます。デフォルトは 0 (ゼロ) です。 このプロパティーが設定されていない場合は、TCP/IP オプションは設定されません。 SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションが設定されていると、 アイドル・セッションで望ましくないネットワーク・トラフィックが生成される場合があります
データ型 | 整数 |
範囲 | 0 から 2147040 まで |
IIOP 要求が待機し、サーバント・プロセスにディスパッチされる最大時間 (秒単位) を指定します。
データ型 | 整数 |
範囲 | 0 から 2147040 まで |
デフォルト | 300 |
ワークロード・マネージャー・キューのタイムアウトを使用不可に設定 | 0 |
サーバーのワークロード・プロファイルを指定します。 ISOLATE、IOBOUND、CPUBOUND、LONGWAIT、CUSTOM のいずれかを指定できます。
ワークロード・プロファイルは、WebSphere Application Server for z/OS のランタイムが行う、 ワークロードに関連する決定 (サーバントで使用されるスレッドの数など) を制御します。デフォルト値は IOBOUND であり、 ほとんどのアプリケーションに適切です。 アプリケーションにさらに多くのスレッドが必要な場合は、これ以外の値を 1 つ使用してください。
ワークロード・プロファイル | スレッド数 | 説明 |
ISOLATE | 1 | サーバントが、単一のアプリケーション・スレッドに制限されていることを指定します。 ISOLATE を使用して、 並行ディスパッチ・アプリケーションが、同一のサーバントで実行されないようにします。 同一のサーバントで 2 つの要求を処理すると、いずれか一方の要求が欠落することがあります。 |
IOBOUND | MIN(30, MAX(5,(Number of CPUs*3))) | z/OS オペレーティング・システムで入出力集中の処理を行うアプリケーションに、 さらに多くのスレッドを指定します。スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。IOBOUND は、CPU 指向とリモート操作呼び出しのバランスがとれたほとんどのアプリケーションで使用します。 ゲートウェイまたはプロトコル変換装置は、IOBOUND プロファイルを使用するアプリケーションの 2 つの例です。 |
CPUBOUND | MAX((Number of CPUs-1),3) | アプリケーションが、z/OS オペレーティング・システム上でプロセッサー指向の操作を実行し、 このため、CPU の数を超えるスレッドを持つ利点がないことを指定します。 スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。XML 構文解析および XML 文書構築などの CPU 指向のアプリケーションでは、CPUBOUND プロファイル設定を使用します。 この場合、アプリケーション応答時間のほとんどは、CPU を使用することで経過します。 |
LONGWAIT | 40 | アプリケーション処理のために、IOBOUND よりも多くのスレッドを指定します。LONGWAIT は、 ほとんどの時間をネットワークまたはリモート操作の完了待ちで使用します。 この設定は、顧客情報管理システム (CICS) スクリーン・スクレーパーなどのアプリケーションが、 他のアプリケーション・システムを頻繁に呼び出す場合で、そのアプリケーション自体では処理をほとんど行わない場合に使用します。 |
CUSTOM | 定義されたユーザー | サーバント・アプリケーション・スレッドの数を、 servant_region_custom_thread_count サーバー・カスタム・プロパティーに指定される値で 決めるように指定します。このカスタム・プロパティーに定義できる アプリケーション・スレッドの最小数は 1 です。指定できるアプリケーション・スレッドの 最大数は 100 です。 |
コントローラー・ジョブ・ログ内のメッセージ BBOO0234I を確認すると、ワーカー・スレッド数を検査できます。
マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。