プロキシー・サーバーの構成

既存のプロキシー・サーバーを変更して、非 WebSphere Application Server セルに対するルーティング要求など、 拡張ルーティング・オプションを実行したり、キャッシングを実行したりすることができます。 このパネルからプロキシー・サーバーを構成するオプションは、 「プロキシー・サーバー」プロパティーの下にあります。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere プロキシー・サーバー」>「proxy_server_name」をクリックします。

名前

プロキシー・サーバーの論理名を示します。 プロキシー・サーバー名は、ノード内で固有でなければなりません。

ショート・ネーム [z/OS]

このクラスターのショート・ネームを指定します。このフィールドは、z/OS® で実行している場合にのみ表示されます。

ショート・ネームは、このクラスターの一部であるすべてのプロキシー・サーバーの WLM APPLENV 名として使用されます。

クラスター・メンバーのショート・ネームを指定する場合、名前は、
  • 長さは 1 から 8 文字にする必要があります。
  • 大文字の英数字のみで構成する必要があります。
  • 数字で始めることはできません。
  • セル内で固有である必要があります。

ショート・ネームを指定しない場合、システムは、セル内で自動的に固有となるデフォルトのショート・ネームを割り当てます。ご使用の命名規則に準拠させるように、生成されたショート・ネームを変更することができます。

開発モードでの実行

このオプションを使用可能にすると、プロキシー・サーバーの起動時間を短縮できます。 この時間には、バイトコード検証の使用不可化やジャストインタイム (JIT) コンパイル・コストの削減など、Java™ 仮想マシン (JVM) 設定が含まれることがあります。 実働サーバーでは、 この設定を使用可能にしないでください。

始動時に -Xverify および -Xquickstart JVM 設定を使用する場合は、 このオプションを指定します。 このオプションを選択した後、構成を保管し、プロキシー・サーバーを再始動して開発モードを活動化します。

このオプションのデフォルト設定は false であり、 プロキシー・サーバーが開発モードでは始動しないことを示しています。 このオプションを true に設定すると、 サーバー起動時間をスピードアップする設定で、 プロキシー・サーバーが開発モードで始動するように指定されます。

データ型 ブール
デフォルト false
並列始動

複数のスレッドでプロキシー・サーバーを始動する場合は、このフィールドを選択します。 このオプションにより、起動時間を短縮できることがあります。

プロキシー・サーバー・コンポーネント、サービス、 およびアプリケーションを順次ではなく並列に開始する場合は、このオプションを指定します。

このオプションのデフォルト設定は true であり、 プロキシー・サーバーがマルチスレッドを使用して始動することを示しています。 このオプションを false に設定すると、 サーバーはマルチスレッドを使用しないで始動するように指定されます。 これにより、起動時間が長くなる可能性があります。

アプリケーションが開始される順序は、 ユーザーがそれぞれのアプリケーションに割り当てた順番に従うことに注意してください。 同じ順番のアプリケーションは、並列に開始されます。 アプリケーションの順序は、 管理コンソールの「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」>application_name」ページにある「開始ウェイト」オプションで設定します。

データ型 ブール
デフォルト true
必要に応じたコンポーネントの開始

このサーバーで実行中のアプリケーションが必要とするときにサーバー・コンポーネントを開始させる場合は、このチェック・ボックスを選択します。

このチェック・ボックスを選択すると、必要に応じてサーバー・コンポーネントが動的に開始されます。 このチェック・ボックスを選択しないと、サーバー始動プロセス時にすべてのサーバー・コンポーネントが開始されます。 したがって、このオプションを選択すると、始動プロセス時に開始されるコンポーネントの数が減るため、起動時間が短縮され、かつサーバーのメモリー占有スペースが減少する可能性があります。

サーバー上でデプロイされているアプリケーションがすべて同じタイプである場合は、必要に応じてコンポーネントを開始することが最も効果的です。 たとえば、すべてのアプリケーションがサーブレットを使用する Web アプリケーションおよび JavaServer Pages (JSP) である場合にこのオプションを使用すると、良い効果が得られます。 アプリケーションがサーブレット、JavaServer Pages ファイル、および Enterprise JavaBeans™ (EJB) を使用している場合は、このオプションを使用してもさほどの効果は得られません。

現在のセキュリティー・レベル

プロキシー・サーバー全体の現在のセキュリティー・レベル。

全体のセキュリティー・レベルはセキュリティー設定の評価によって決まります。 現在のセキュリティー・レベルで指定できる値は、「高」、「中」、「低」、 および「該当なし」です。全体のセキュリティー・レベルは、最も安全度が低いと考えられる設定の セキュリティー・レベルと同じになります。例えば、全体の セキュリティー・レベルを「高」にするには、すべての設定を、「高」レベルに関連付けられている 値に構成する必要があります。安全性がより低い値で構成された設定がある場合、全体的なセキュリティー・レベルはその設定の値になります。

64 ビット・モードでの稼働 [z/OS]

このオプションを使用可能にすると、31 ビット・モードで稼働するよりも多くのストレージが、プロキシー・サーバー専用に割り当てられます。

重要: デフォルトでは、新しく構成されたサーバーは 64 ビット・モードで 稼働します。新しいサーバーを 31 ビット・モードで稼働するように変換しないでください。 31 ビット・モードはサポートされなくなったためです。逆に、31 ビット・モードで稼働する サーバー (本製品の旧リリースからマイグレーションしたサーバーなど) がある場合は、 それを 64 ビット・モードで稼働するように再構成することを 検討してください。

64 ビット・モードに切り替える場合は、このオプションを指定します。このオプションを選択した後、構成を保管し、プロキシー・サーバーを再始動して 64 ビット・モードをアクティブにします。

このオプションのデフォルト設定は false であり、プロキシー・サーバーが 64 ビット・モードでは始動しないことを示しています。 このオプションを true に設定すると、サーバー起動時間をスピードアップする設定で、プロキシー・サーバーが 64 ビット・モードで始動するように指定されます。

データ型 ブール
デフォルト false



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
プロキシー・サーバー・コレクション


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