Address Book - 技術情報


Web サービスの説明については、InfoCenter で IBM WebSphere Web サービス のドキュメンテーションを参照してください。

AddressBook サンプルは、さまざまな方法による Web サービス・アクセスについて説明しています。 このサンプルには 2 つのクライアント、および同じ AddressBook Bean の 4 つのバリエーションが含まれています。 2 つのクライアントとは、Java 2 Standard Edition (J2SE) クライアントと Java 2 Enterprise Edition (J2EE) クライアントです。 クライアントはそれぞれ、サーバーにデプロイされている AddressBook Bean の 4 つのバリエーションを使用します。

ソース・コードの場所

AddressBook サンプルのソース・コードは、 profile_root/samples/src/WebServicesSamples のサブディレクトリーにあります。 4 つの AddressBook アプリケーション Bean それぞれのソース・コードは、下の表に示されているサブディレクトリーにあります。 シンプル J2SE クライアント・ソース・コードは、Clients/simpleClients/samples/address ディレクトリーにあります。 J2EE アプリケーション・クライアント・ソース・コードは、Clients/applicationClients/AddressBookClient の下にあります。

z/OS カスタマー: サンプル・アプリケーションは z/OS プラットフォームでは 構築されないため、サンプルのソース・コード・ツリーは z/OS プラットフォームでは提供されません。

アプリケーション Bean の 4 つのバリエーションは、Web サービスで使用可能なアプリケーション開発に異なるアプローチを示しています。 それぞれ異なるアプローチでビルドされた、2 つの Enterprise JavaBean (EJB) があります。 1 つのアプローチは、Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルから始めて、Web サービス Bean のビルドする方法を 示し、WSDL2Java ツールを使用して Java コードまたはバインディングを生成します。

この EJB の成果物には、それらを他のバージョンと区別する "W2JE" が含まれます。 もう 1 つの エンタープライズ Bean は、実装された EJB から始めて、Java2WSDL ツールを 使用してその WSDL ファイルを生成することによってビルドされます。 WSDL ファイルは、デプロイメント記述子を生成するために使用されます。 この エンタープライズ Bean の成果物は "J2WE" で指定されます。

同様に、2 つの JavaBean の成果物には、特定のアプローチを示すストリング "J2WB" または "W2JB" が含まれています。

どのように 4 つの AddressBook Bean に名前が付けられるかを下の表に示します。

 
ポート ディレクトリー インプリメンテーション・クラス 説明
AddressBookW2JE addrEJBTopDown AddressBookSoapBindingImpl.java WSDL ファイルから始めて、WSDL2Java ツールを使用して エンタープライズ Bean の Java コードを生成することによって 開発された Web サービス・エンタープライズ Bean。
AddressBookJ2WE addrEJBBottomUp AddressBookBeanImpl.java Bean から始めて、Java2WSDL ツールを使用してデプロイメント記述子の作成元である WSDL ファイルを生成することによって 開発された、Web サービス・エンタープライズ Bean。
AddressBookJ2WB addrBeanBottomUp AddressBookBean.java Bean から始めて、Java2WSDL ツールを使用してデプロイメント記述子の作成元である WSDL ファイルを生成することによって 開発された、Web サービス JavaBean。
AddressBookW2JB addrBeanTopDown AddressBookBean.java WSDL から始めて、WSDL2Java ツールを使用して Bean の Java コードを生成することによって 開発された、Web サービス JavaBean。

表に示されているディレクトリーは、ディレクトリー profile_root/samples/src/WebServicesSamples の下にあります。

AddressBook サービスのインプリメンテーションはそれぞれ、getAddressFromName 操作をサポートしています。 この操作は、クライアントに静的応答を返します。 アドレスのデータベース・ストレージはありません。 このサンプルの目的は、Bean と Web サービスの間のリレーションシップを示すことです。

すべてのバージョンの AddressBook サービスが、WebServicesSamples.ear ファイルにあります。 固有なルート・コンテキストおよび jar 名によって、これらが同時にデプロイされることが可能になっています。 また、EJB インプリメンテーション・クラスには固有の名前が付けられ、JavaBean インプリメンテーション・クラスとは異なっています。 この固有性によって、サーバーのクラス・ローダーは適切なインプリメンテーション・クラスを見つけることができます。

AddressBook Bean リレーションシップの確認

サンプルには 2 つのクライアント、J2SE クライアントと J2EE クライアントが含まれています。 クライアントはそれぞれ、サーバーにデプロイされている AddressBook Bean の 4 つのバリエーションを使用します。

サーバーにデプロイされている 4 つの Bean のリレーションシップは、それらの 4 つの Bean のいずれかへのクライアント・アクセスのために作成された、 クライアント WSDL ファイルで確認できます。 WSDL ファイルは、1 つのサービス AddressBookService を 4 つのポートで定義しています。 クライアント AddressBook.wsdl は、サンプル・ディレクトリー src/WebServicesSamples/Clients/applicationClients/META-INF にあります。