プロキシー・サーバーが処理するアウトバウンド応答に対して書き換えアクションを実装するように設定を構成できます。 書き換えアクションは、プロキシー・サーバーが Uniform Resource Locator (URL) のエレメント (HTML ページ内の URL や応答内のリダイレクト・リンクなど) をどのように書き換えるかを定義します。 多くの場合、書き換えアクションの目的は、バックエンド・サーバー ID をプロキシー・サーバーの ID でマスクすることにあります。
この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere プロキシー・サーバー」> proxy_server_name >「プロキシー・アクション」> action_name をクリックします。
書き換えアクションのユーザー定義シンボル名を指定します。
書き換えアクション名は、固有でなければならず、無効文字を含むことができません。 次の文字を名前フィールドに含めることはできません。# ¥ / , : ; " * ? < > | = + & % '.
実行する書き換えアクションのタイプを指定します。 指定できる書き換えアクション・タイプは、絶対 URL 応答、リダイレクト・ロケーション・ヘッダー、リダイレクト状況コード、相対 URL 応答、および Set-Cookie です。
アクション・タイプ | 説明 |
---|---|
絶対 URL 応答 | HTTP 応答のタグ属性にある絶対 URI を書き換えます。 プロキシー・サーバーは応答をスキャンして、From パターンと一致する属性を探します。
From パターンと一致するものが見つかると、プロキシーは To パターンに基づいて応答を書き換えます。
以下に例を示します。frPattern = '/(.*)' toPattern = '/prefix/$1'タグ <img src="http://someserver/1.jpg" /> は <img src="http://someserver/prefix/1.jpg" /> に変更されます。 |
リダイレクト・ロケーション・ヘッダー | HTTP 応答の再配置ヘッダーにある URI を書き換えます。
以下に例を示します。fromPattern = 'http:(.*)' toPattern = 'https:$1'ロケーション・ヘッダー "Location: http://www.ibm.com" は "Location: https://www.ibm.com" に変更されます。 |
リダイレクト状況コード | 応答メッセージの先頭行にあるリダイレクト状況コード (301 や 302 など) を指定します。 |
相対 URL 応答 | 応答のタグ属性にある相対 URL を書き換えます。
プロキシー・サーバーは応答をスキャンして、From パターンと一致する属性を探します。
From パターンと一致するものが見つかると、プロキシーは To パターンに基づいて応答を書き換えます。
以下に例を示します。fromPattern = '/(.*)' toPattern = '/prefix/$1'タグ <img src="/myimages/1.jpg" /> は <img src="/prefix/myimages/1.jpg" /> に変更されます。 |
相対 URL 応答: 受動 (Relative URL response: Passive) | プロキシー・サーバーは、応答を直接書き換えるのではなく、応答ヘッダーに Cookie を挿入します。 例えば、"/myimages/1.jpg" に対する要求がブラウザーから Cookie とともに再送されると、プロキシー・サーバーは要求 URI を "/prefix/myimages/1.jpg" として再作成します。 このフィーチャーを使用するためには Cookie をサポートするブラウザーが必要であり、各セッションごとに 1 つだけ受動ルールを定義できます。 |
Set-Cookie_Domain | Set Cookie ヘッダーのドメイン属性を書き換えます。
以下に例を示します。fromPattern = '(.*)' toPattern = '$1.cn'Set Cookie ヘッダー: "Set-Cookie: JSESSIONID: abcdefg; domain="www.ibm.com"" は "Set-Cookie: JSESSIONID: abcdefg; domain="www.ibm.com.cn"" に変更されます。 |
Set-Cookie_Path | Set Cookie ヘッダーのパス属性を書き換えます。
以下に例を示します。frPattern = '(.*)' toPattern = '/prefix$1'Set Cookie ヘッダー "Set-Cookie: JSESSIONID: abcdefg; domain="www.ibm.com"; path="/"" は "Set-Cookie: JSESSIONID: abcdefg; domain="www.ibm.com"; path="/prefix/"" に変更されます。 |
ターゲット・サーバーからの応答の中にある元の URL パターンを指定します。 パターンにはワイルドカード記号として * を含めることができます。 URL パターンには 1 つ以上のアスタリスク (*) を含めることができます。
書き換え後の結果パターンを指定します。 パターンにはワイルドカード記号として * を含めることができます。 URL パターンには 1 つ以上のアスタリスク (*) を含めることができます。
URI の書き換えを、その URI に対する後続要求がクライアントから送られてくるまで据え置くかどうかを指定します。 受動書き換えを使用可能にすると、プロキシー・サーバーは、応答をクライアントに送り返す前に応答内のすべてのリンクを書き換えなくなります。
パスまたはドメイン属性が書き換えられる Cookie を指定します。 この設定は、アクション・タイプが Set-Cookie パスまたは Set-Cookie ドメインである場合にのみ有効です。
応答メッセージ内の書き換え対象の要求 URL と突き合わせるために指定します。 URL パターンを制限すると、プロキシー・サーバーが、あるページの応答メッセージ内にあるすべての URL パターンを書き換えることがなくなり、複数のページがある場合に、プロキシー・サーバーが他のページの応答の解析をスキップできるようになります。 この設定は、アクション・タイプが絶対 URL 応答または相対 URL 応答である場合にのみ有効です。
Cookie ドメインの書き換え対象を指定された一組のドメインにのみ制限する制約を指定します。 ドメインが指定されていない場合は、すべてのドメインが再書き込みされます。 このフィールドは、指定された書き換えアクション・タイプが Set Cookie ドメインである場合にのみ有効です。
Cookie パスを指定されたパスに書き換えるアクションを制限する制約を指定します。 パスが指定されていないと、すべてのパスが書き換えられます。 このフィールドは、指定された書き換えアクション・タイプが Set Cookie パスである場合にのみ有効です。