デフォルトのメッセージング・プロバイダー・トピック接続ファクトリー [設定]

JMS トピック接続ファクトリーは、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングで、JMS トピック宛先の、関連した JMS プロバイダーへの接続を作成するために使用されます。 デフォルトのメッセージング・プロバイダーの JMS トピック接続ファクトリーを管理するには、トピック接続ファクトリー管理オブジェクトを使用してください。

コンソールのこのペインを表示するには、以下のパスのいずれかをクリックします。

  • 「リソース」 > 「JMS」 > 「トピック接続ファクトリー」 > 「factory_name」
  • 「リソース」 > 「JMS」 > 「JMS プロバイダー」 > 「a_messaging_provider」 > [追加プロパティー] 「トピック接続ファクトリー」 > 「factory_name」
このパネルを使用して、 デフォルトのメッセージング JMS プロバイダーで使用する選択済みの JMS トピック接続ファクトリーの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーは、関連する JMS トピックへの接続を作成する方法を制御します。

デフォルトでは、サーバー・コンテナーで (例えば、エンタープライズ Bean から) この JMS 接続ファクトリーを使用して作成された接続は 、Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) コネクター・アーキテクチャー (JCA) 接続プールを使用してプールされます。 この接続ファクトリーの接続プール設定は、管理コンソール・パネルの「追加プロパティー」セクションにある「接続プール・プロパティー 」プロパティー・リンクを選択することで変更できます。

接続ファクトリーのコンテナー管理認証別名とマッピング・モジュールの構成は、リリース 6.0 では使用しません。これらのプロパティーは、アプリケーションのリソース参照に対するバインディングで設定しています。既存のアプリケーションのバインディングを変更したくない場合は、J2C パネルでこの接続ファクトリーを確認し、これらのプロパティーを検索します。


(オンライン) でマークされたリンクでは、 インターネットへのアクセスが必要です。 それぞれのリンクは、オンラインのインフォメーション・センターでトピックの 検索を開始します。 検索結果がリストされたら、ご使用の構成に最適なトピックを選択してください。

このトピックに対する更新を確認 (オンライン)

「構成」タブ

「構成」タブには、このオブジェクトの構成プロパティーが表示されます。これらのプロパティー値は、ランタイム環境が停止されて再始動された場合にも保持されます。ランタイム環境に構成変更を適用する方法については、インフォメーション・センターのタスクの説明を参照してください。

一般プロパティー

有効範囲

アプリケーション・サーバーがこのリソース・オブジェクトを使用できる最高のトポロジーのレベルを指定します。

必須 いいえ
データ型 テキスト

プロバイダー

Java Message Service (JMS) を基にして非同期メッセージングを使用可能にする、JMS プロバイダーを指定します。これは、J2EE 接続ファクトリーを提供して、特定の JMS キューまたはトピック宛先に対する接続を作成します。 JMS プロバイダーの JMS リソースの管理には、JMS プロバイダー管理オブジェクトが使用されます。

必須 いいえ
データ型 テキスト

名前

リソースの表示名 (必須)。

必須 はい
データ型 テキスト

JNDI 名

リソースの JNDI 名。

規則として、 jms/Name という形式の JNDI 名を使用します。ここで、Name はリソースの論理名です。 JNDI およびその構文の使用について詳しくは 、WebSphere® Application Server インフォメーション・センターでWebSphere Application Server の JNDI サポート (オンライン)を参照してください。

必須 はい
データ型 テキスト

説明

リソースに対する説明 (オプション)。

必須 いいえ
データ型 テキスト域

カテゴリー

リソースを分類またはグループ化するときに使用するオプションのカテゴリー・ストリング。

必須 いいえ
データ型 テキスト

バス名

接続先のバスの名前。

これは、この接続ファクトリーを使用して作成される接続の接続先であるサービス統合バスの名前です。
アプリケーションが外部バスへの接続を行う場合には、ローカル・バスの名前を入力してください。
必須 はい
データ型 カスタム

クライアント ID

この接続ファクトリーを使用して作成されたすべての接続の永続トピック・サブスクリプションに必要な JMS クライアント ID。

必須 いいえ
データ型 テキスト

非パーシスタント・メッセージの信頼性

この接続ファクトリーを使用して送信される非パーシスタント JMS メッセージに適用される信頼性。

非パーシスタントとして JMS アプリケーションにより送信されるメッセージの宛先について、デリバリー信頼性オプションを変更することができます。デフォルトは「高速非パーシスタント」ですが、他にもさまざまなオプションがあります。これらのオプションにはパーシスタント特性を持つものもあり、最も信頼性の高いオプションは保証パーシスタント です。 詳しくは、メッセージ信頼性レベル (オンライン)を参照してください。
必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
ベストエフォート非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった場合、 またはシステム・リソースに制約があった場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。

高速非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった 場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。

高信頼性非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。

高信頼性パーシスタント
メッセージング・エンジンで障害が起こった場合、メッセージは廃棄される可能性があります。

保証パーシスタント
メッセージは廃棄されません。

バス宛先として
バス宛先に対して構成されている配信オプションを使用します。

先読み

先読みは、前もってメッセージをコンシューマーに割り当てる最適化です。 これにより、コンシューマー要求を満たすための時間が改善されます。

コンシューマーに割り当てられているメッセージは、サーバー上でロックされており、その宛先の他のコンシューマーは、それらのメッセージを使用することはできません。 コンシューマーに割り当てられているが、そのコンシューマーがクローズされるまで使用されなかったメッセージは、 クローズ後にサーバー上でアンロックされるため、他のコンシューマーがそれらを受信することができます。

JMS 宛先の「Read ahead」プロパティーを設定することにより、個々の JMS 宛先でこのプロパティーをオーバーライドすることができます。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
デフォルト
メッセージ・プロバイダーは、非永続サブスクリプションおよび非共用永続サブスクリプションにおいてコンシューマーをメッセージに先制して割り当てます。つまり、先読み最適化は、単一コンシューマーのみがある可能性がある場合に限ってオンになります。

使用可能
メッセージング・プロバイダーは、コンシューマーにメッセージを先制して割り当てます。これにより、コンシューマーの要求に応えるためにかかる時間が改善されます。

使用不可
メッセージング・プロバイダーは、コンシューマーにメッセージを先制して割り当てません。

一時トピック名の接頭部

この接続ファクトリーを使用してアプリケーションが作成する一時トピックの開始時に使用される接頭部。

必須 いいえ
データ型 テキスト

永続サブスクリプション・ホーム

この JMS 接続ファクトリーから作成されたオブジェクトの永続サブスクリプションに配信されるメッセージを格納するのに使用するメッセージング・エンジンの名前。

アプリケーションが永続サブスクリプションを使用できるようにするには、 このプロパティーを設定する必要があります。
必須 いいえ
データ型 カスタム

永続サブスクリプションを共用

永続サブスクリプションが接続全体でサーバー・クラスターのメンバーと共用されるかどうかを制御します。

特定の永続サブスクリプションに対して TopicSubscriber を持つことができるのは、通常、一度に 1 つのセッションだけです。このプロパティーにより、この動作をオーバーライドしたり、1 つの永続サブスクリプションで複数の同時コンシューマーを保持したりすることが可能になります。
必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
クラスター内
接続がサーバー・クラスター内から確立される場合、永続サブスクリプションの共用を許可します。

常に共用
永続サブスクリプションは、複数の接続にわたって共用することができます。

共用しない
永続サブスクリプションは、複数の接続にわたって共用されることはありません。

ターゲット

メッセージング・エンジンのグループを識別するターゲット名。 ターゲットのタイプは、ターゲット・タイプ・プロパティーを使用して指定します。

これは、作業を処理するいずれかの メッセージング・エンジンを決定するために使用されるターゲットの名前を示します。 ターゲットのタイプは、「ターゲット・タイプ」プロパティーで示されます。

接続は、選択基準を満たす使用可能なメッセージング・エンジン間でロード・バランシングされます。

アプリケーションが、バス内のメッセージング・エンジンに接続できるようにする場合は、 このプロパティーを設定しないでください。

このプロパティーを他の接続ファクトリー・プロパティーとともに 接続のワークロード管理のために使用する方法については、バスへの JMS 接続の管理プロパティー (オンライン)を参照してください。

必須 いいえ
データ型 テキスト

ターゲット・タイプ

ターゲット・プロパティーに指定されたターゲットのタイプ。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
バス・メンバー名
バス・メンバーの名前。このオプションは、指定されたバス・メンバー (アプリケーション・サーバーまたはサーバー・クラスター) によってホスティングされているアクティブなメッセージング・エンジンを検索します。

非クラスター化バス・メンバーを指定するには、「ターゲット」プロパティーを <Node01>.<server1> (例えば、Node01.server1) に設定する必要があります。クラスター・バス・メンバーの場合、 「ターゲット」プロパティーをクラスター名に設定する必要があります。

カスタム・メッセージング・エンジン・グループ名
(自己宣言クラスターを形成している) メッセージング・エンジンのカスタム・グループの名前。このオプションは、指定されたカスタム・グループに登録したアクティブなメッセージング・エンジンを検索します。

メッセージング・エンジン名
メッセージング・エンジンの名前。このオプションは、指定されたメッセージング・エンジンにアクセスするために使用できる有効なエンドポイントを検索します。

ターゲット重要度

このプロパティーは、ターゲット・グループの重要度を指定します。

このプロパティーを他の接続ファクトリー・プロパティーとともに 接続のワークロード管理のために使用する方法については、バスへの JMS 接続の管理プロパティーを参照してください。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
優先
メッセージング・エンジンは、ターゲット・グループから選択することを推奨します。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンが使用可能である場合は、これを選択します。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンを使用できない場合、このターゲット・グループの外部のメッセージング・エンジンが同じサービス統合バスで使用可能であれば、これを選択します。

必須
メッセージング・エンジンは、ターゲット・グループから選択する必要があります。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンが使用可能である場合は、これを選択します。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンを使用できない場合、接続プロセスは失敗します。

ターゲット・インバウンド・トランスポート・チェーン

アプリケーションと異なるプロセスにあるメッセージング・エンジンに接続する際に、アプリケーションが宛先とするインバウンド・トランスポート・チェーンの名前。 別のプロセスのメッセージング・エンジンが選択された場合は、メッセージング・エンジンが指定したインバウンド・トランスポート・チェーンを実行するサーバーにある場合にのみ接続が行われます。詳しくは、インフォメーション・センターを参照してください。

選択したメッセージング・エンジンがアプリケーションと同じサーバーにある場合は、直接プロセス内接続が実行され、このトランスポート・チェーン・プロパティーは無視されます。

トランスポート・チェーンは、サーバー内で動作するネットワーク・プロトコル・スタックを 表します。ユーザーが指定する名前は 、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [Server messaging] 「メッセージング・エンジン・インバウンド・トランスポート」パネルにリストされているメッセージング・エンジンのホストとなるサーバーで使用可能なトランスポート・チェーンのいずれかである必要があります。 以下のトランスポート・チェーンが提供されていますが、このパネル上で独自のトランスポート・チェーンを定義することができます。
InboundBasicMessaging
標準の TCP/IP 接続 (JFAP-TCP/IP) を使用するコネクション・オリエンテッド・プロトコルです。これには、2 フェーズのトランザクション (リモート XA) フローのサポートが含まれているため、クライアント・システムまたはサーバー・システム上で実行されているメッセージ・プロデューサーまたはコンシューマーは、そのクライアント・システムまたはサーバー・システムで管理されているグローバル・トランザクションに参加できます。 XA フローには、あるサーバーで実行されているアプリケーションから 2 番目のサーバー上のメッセージング・エンジンへのアクセスをサポートする、という特有の使い方があります。これは、最初のサーバーが適切なメッセージング・エンジンを持っていない可能性があるためです。 リモート XA フローを使用した場合、そのアプリケーションからトランザクション・コーディネーターがローカルで使用可能になっている必要があります。
InboundSecureMessaging
これは、SSL でラップされた InboundBasicMessaging プロトコルです。
このプロパティーを他の接続ファクトリー・プロパティーとともに 接続のワークロード管理のために使用する方法については、バスへの JMS 接続の管理プロパティー (オンライン)を参照してください。
必須 いいえ
データ型 テキスト

プロバイダー・エンドポイント

ブートストラップ・サーバーに接続する場合は、hostName:portNumber:chainName という構文を持つ、コンマで区切られたエンドポイント・トリプレットのリストが使用されます。例えば、Merlin:7276:BootstrapBasicMessaging,Gandalf:5557:BootstrapSecureMessaging のようにします。hostName が指定されない場合、デフォルトは localhost です。portNumber が指定されない場合、デフォルトは 7276 です。chainName が指定されない場合、デフォルトは BootstrapBasicMessaging です。詳しくは、インフォメーション・センターを参照してください。

このプロパティーを変更する必要があるのは、 アプリケーション・サーバーの外側でクライアント・アプリケーションが実行されているか、 アプリケーションが別のセル内のサーバー上にあり、この接続ファクトリーを 使用して、接続ファクトリーで指定されたターゲットのサービス統合バスに 接続したい場合のみです。

デフォルトのメッセージング・プロバイダーの JMS 宛先を使用するために、アプリケーションは、宛先が割り当てられているターゲット・サービス統合バスのメッセージング・エンジンに接続します。例えば、JMS キューがサービス統合バスのキュー宛先に割り当てられます。

アプリケーション・サーバー外で実行中のクライアント・アプリケーション (例えば、クライアント・コンテナー内あるいは WebSphere Application Server 環境外で実行中のもの) は、接続する適切なメッセージング・エンジンをターゲット・バスで直接見つけることはできません。同様に、 セル内のサーバー上で稼働するアプリケーションが別のセル内のターゲット・ バスに接続する場合、このアプリケーションは、ターゲット・バス内で接続 する適切なメッセージング・エンジンを直接見つけることはできません。

これらのシナリオでは、クライアント (または別のバス内のサーバー) が、 ターゲット・バスのメンバーであるブートストラップ・サーバー を介してブートストラップ・プロセスを完了する必要があります。 ブート ストラップ・サーバーは SIB サービスを実行するアプリケーション・サーバーですが、 メッセージング・エンジンを実行する必要はありません。ブートストラップ・サーバーは、必要なターゲット・トランスポート・チェーンをサポートするアプリケーション・サーバーで稼働するメッセージング・エンジンを選択します。ブートストラップ・プロセスを可能にするには、クライアントが使用する接続ファクトリー内に、1 つ以上のプロバイダー・エンドポイント を構成する必要があります。

ブートストラップ・サーバーは、特定のポートと ブートストラップ・トランスポート・チェーンを使用します。このポートは、 リンクのリモート・エンドをホストするメッセージング・エンジンの SIB_ENDPOINT_ADDRESS (またはセキュリティーが使用可能になっている場合は SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS) です。これらは、ホスト名とともにブートストラップ・サーバーのエンドポイント・アドレス となります。

アプリケーションが使用する JMS 接続ファクトリーのプロパティーは、適切なメッセージング・エンジンの選択および選択されたメッセージング・エンジンへのアプリケーションの接続方法を管理します。
  • セキュリティー・クレデンシャルが指定されていない場合、デフォルトでは次のようになります。
    • ホストが指定されていない場合、localhost が使用されます。
    • ポートが指定されていない場合、ポート 7276 が使用されます。
    • ブートストラップ・チャネル・チェーンが指定されていない場合、BootstrapBasicMessaging という 名前のブートストラップ・トランスポート・チェーンが使用されます。
  • セキュリティー・クレデンシャルが指定されている場合、デフォルトでは次のようになります。
    • ホストが指定されていない場合、localhost が使用されます。
    • ポートが指定されていない場合、ポート 7286 が使用されます。
    • ブートストラップ・チャネル・チェーンが指定されていない場合、BootstrapBasicMessaging という 名前のブートストラップ・トランスポート・チェーンが使用されます。
注: For IBM i platforms IBM® i プラットフォームの場合は、(少なくとも) デフォルト・ホスト名を localhost から your.server.name に変更する必要があります。

アプリケーションにエンドポイント・アドレスの異なるブートストラップ・サーバーを使用させたい場合は、クライアント・アプリケーションが使用する JMS 接続ファクトリーの「プロバイダー・エンドポイント」プロパティー で、必要なエンドポイント・アドレスを指定する必要があります。ブートストラップ・サーバーのエンドポイント・アドレスは 1 つ以上指定できます。

ブートストラップ・サーバーのエンドポイント・アドレスを、アプリケーション・サーバーの外側のアプリケーションが使用する各 JMS 接続ファクトリーで指定する必要があります。 ブートストラップ・サーバーの長いリストを指定しなくても済むように、 少数の高可用性サーバーを専用ブートストラップ・サーバーとして提供 することができます。これにより、各接続ファクトリーに短いブートストラップ・サーバーのリストを指定するだけですみます。

注: デフォルト以外の ブートストラップ・サーバーへの接続を構成する場合は、コロンを区切り文字として 使用してエンドポイント・アドレスに必要な値を指定します。
例えば、 ホスト boothost1 の非セキュア・ポート 7278 が割り当てられたサーバーで、 デフォルトのトランスポート・チェーン BootstrapBasicMessaging を使用する場合は、 次のように指定します。
boothost1:7278:BootstrapBasicMessaging
または
boothost1:7278
また、ホスト boothost2 でセキュア・ポート 7289 が割り当てられたサーバーで、定義済みのトランスポート・チェーン BootstrapTunneledSecureMessaging を使用する場合は、次のように指定します。
boothost2:7289:BootstrapTunneledSecureMessaging
エンドポイント・アドレスの構文は次のとおりです。
[ [host_name] [ ":" [port_number] [ ":" chain_name] ] ]
各部の意味は、次のとおりです。
host_name
サーバーが稼働するホストの名前です。IP アドレスに することができます。IPv6 アドレスの場合は、以下の例に示すように、host_name を 角括弧 ([]) で囲みます。
[2002:914:fc12:179:9:20:141:42]:7276:BootstrapBasicMessaging
. 値を指定しない場合のデフォルトは、localhost です。
注: For IBM i platforms IBM i プラットフォームの場合は、(少なくとも) デフォルト・ホスト名を localhost から your.server.name に変更する必要があります。
port_number
指定されている場合、リンクのリモート・エンドをホストするメッセージング・ エンジンの次のいずれかのアドレスです。
  • セキュリティーが使用可能になっていない場合は、SIB_ENDPOINT_ADDRESS
  • セキュリティーが使用可能になっている場合、セキュア接続には、SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS

port_number を指定しない場合のデフォルトは 7276 です。

管理コンソールを使用してこれらの値のいずれかを見つけるには、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [通信] 「ポート」をクリックします。

chain_name
ブートストラップ・サーバーへの接続に使用される、定義済みのブートストラップ・トランスポート・チェーンの名前です。指定しない場合のデフォルトは BootstrapBasicMessaging です。

以下の定義済みブートストラップ・トランスポート・チェーンが提供されています。

BootstrapBasicMessaging
これは、サーバー・トランスポート・チェーン InboundBasicMessaging (JFAP-TCP/IP) に対応します。
BootstrapSecureMessaging
これは、サーバー・トランスポート・チェーン InboundSecureMessaging (JFAP-SSL-TCP/IP) に対応します。
BootstrapTunneledMessaging
このブートストラップ・トランスポート・チェーンを使用する前に、ブートストラップ・サーバーで対応するサーバー・トランスポート・チェーンを定義する必要があります。(「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [Server messaging] 「メッセージング・エンジン・インバウンド・トランスポート」を参照してください。)このトランスポート・チェーンは、HTTP ラッパーを使用して、JFAP をトンネルします。
BootstrapTunneledSecureMessaging
このブートストラップ・トランスポート・チェーンを使用する前に、ブートストラップ・サーバーで対応するサーバー・トランスポート・チェーンを定義する必要があります。 (「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [Server messaging] 「メッセージング・エンジン・インバウンド・トランスポート」を参照してください。) このトランスポート・チェーンは、HTTP ラッパーを使用して、JFAP をトンネルします。

host_name : : chain_name (2 つのコロンを使用) ではなく host_name : chain_name と指定するのは誤りです。 なにも入力しないか、「a」、「a:」、「:7276」、「::chain」などのいずれかを入力することができます。 デフォルト値は、値を指定しない場合に適用されますが、 フィールドを「:」で区切る必要があります。

複数のブートストラップ・サーバーを提供したい場合は、必要なすべてのエンドポイント・アドレスを確認してください。それぞれの エンドポイント・アドレスをコンマ文字で区切ります。例えば、前の例でサーバーを 使用するには、次のようになります。
boothost1:7278:BootstrapBasicMessaging, 
  boothost2:7289:BootstrapTunneledSecureMessaging, 
  [2002:914:fc12:179:9:20:141:42]:7276:BootstrapBasicMessaging
必須 いいえ
データ型 テキスト域

接続の接近性

ブートストラップ・メッセージング・エンジンに関して、接続要求を受け入れることができるメッセージング・エンジンの接近性。

クライアントがクライアント接続要求を発行する場合、この処理は、以下のロジックに従って必要なバスに接続されます。
  • ターゲット・グループが指定されている場合は、ターゲット・タイプについて以下の条件を満たす 最初のメッセージング・エンジンに接続します。
    • サーバー 同じサーバー内でメッセージング・エンジンを探します。
    • クラスター メッセージング・エンジンを同じサーバー内で探し、次に同じクラスター内の他のサーバーで探します。
    • ホスト メッセージング・エンジンを同じサーバー内で探し、次に同じクラスター内の他のサーバー内で探し、最後に同じホスト内の他のサーバー内で探します。
    • バス メッセージング・エンジンを同じサーバー内で探し、次に同じクラスター内の他のサーバー内、 その次に同じホスト内の他のサーバー、最後に同じバス上で他のメッセージング・エンジンを探します。
  • ターゲット・グループが指定されていない場合、またはターゲット・グループが指定されているが、適切なメッセージング・エンジンが見つからず、ターゲットの重要度が 優先 である場合は、ターゲット・タイプについて以下の条件を満たす最初のメッセージング・エンジンに接続します。
    • サーバー 同じサーバー内でメッセージング・エンジンを探します。
    • クラスター 接続が失敗しています。
    • ホスト メッセージング・エンジンを同じサーバー内で探し、次に同じホスト内の他のサーバー内で探します。
    • バス メッセージング・エンジンを同じサーバー内のターゲット・グループ内で探し、次に同じホスト上の他のサーバー内で探し、 最後に同じバス上で他のメッセージング・エンジンを探します。

このプロパティーを他の接続ファクトリー・プロパティーとともに 接続のワークロード管理のために使用する方法については、バスへの JMS 接続の管理プロパティー (オンライン)を参照してください。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
バス
同じバス内のメッセージング・エンジンに接続できます。

クラスター
同じサーバー・クラスター内のメッセージング・エンジンに接続できます。

ホスト
同じホスト内のメッセージング・エンジンに接続できます。

サーバー
同じアプリケーション・サーバー内のメッセージング・エンジンに接続できます。

コンポーネント管理認証別名

この別名は、アプリケーション管理認証のための JMS プロバイダーへの接続を認証するのに使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) コネクター・アーキテクチャー認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。 JMS プロバイダーへの新規接続の作成を認証するために使用するデータ・エントリーの別名を選択することができます。

WebSphere Application Server セキュリティーを使用可能にしている場合は、JMS プロバイダーへの新規接続の作成を認証するために使用するユーザー ID およびパスワードを指定する別名を選択します。 この別名の使い方は、アプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子の接続ファクトリー・リソース参照で宣言されているリソース認証 (res-auth) の設定によって異なります。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト

トランザクション・コンテキストの欠落をログに記録

コンテナーが、接続が得られた場合にトランザクション・コンテキストの欠落をログに記録するかどうかを指定します。

Java EE プログラミング・モデルは、接続は常にトランザクション・コンテキストを持っている必要があることを示しています。ただし、一部のアプリケーションは、それらのトランザクション・コンテキストを正しくアプリケーションに関連付けていません。

トランザクション・コンテキストなしで確立される接続をログに記録する場合は、このプロパティーを選択します。

必須 いいえ
データ型 チェック・ボックス

キャッシュ・ハンドルの管理

キャッシュ・ハンドル (Bean のインスタンス変数に保持されているハンドル) をコンテナーによって追跡するかどうかを指定します。

ハンドル管理をトラッキングする場合は、このオプションを選択します。 これは、デバッグの目的で使用すると便利です。ただし、ハンドルのトラッキングは、ランタイムに使用するとパフォーマンスを大幅に引き下げる可能性があります。
必須 いいえ
データ型 チェック・ボックス

CMP とデータ・ソースを共用

JMS とコンテナー管理パーシスタンス (CMP) エンティティー EJB bean との接続の共用を許可します。

このオプションは、コンテナー管理パーシスタンス (CMP) Entity Bean を使用可能にして、メッセージング・エンジンのデータ・ストアが使用するデータベース接続を共用できるようにするタスクの一部として使用します。これによって、メッセージ・スループット全体のパフォーマンスが 15% 向上すると推定されますが、メッセージング・エンジンを含むアプリケーション・サーバーに接続された Entity Bean にしか使用できません。

このオプションの使用について詳しくは、「CMP Entity Bean およびメッセージング・エンジン・データ・ストアの使用可能化によるデータベース接続の共有 (オンライン)」を参照してください。

必須 いいえ
データ型 チェック・ボックス

XA リカバリーの認証別名

XA リカバリー処理中に使用される認証別名。

トランザクション・リカバリー処理中に使用するエイリアスを選択します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている J2C 認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。使用するデータ・エントリー・エイリアスを選択して、XA リカバリー処理中に認証を受けることができます。

関連するサービス統合バスに対するセキュリティーを使用可能にしている場合は、WebSphere Application Server のユーザー・レジストリーで有効である XA リカバリーに使用するユーザー ID とパスワードを指定するエイリアスを選択します。このプロパティーは、バス・セキュリティーが使用可能で、XA トランザクションを 使用する場合に設定する必要があります。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト

パーシスタント・メッセージの信頼性

この接続ファクトリーを使用して送信されるパーシスタント JMS メッセージに適用される信頼性。

パーシスタントとして JMS アプリケーションにより送信されるメッセージの宛先について、デリバリー信頼性オプションを変更することができます。デフォルトは「高信頼性パーシスタント」ですが、他にもさまざまなオプションがあります。これらのオプションには非パーシスタント特性を持つものもあり、最も信頼性の低いオプションは「ベスト・エフォート非パーシスタント」です。詳しくは、メッセージ信頼性レベル (オンライン)を参照してください。
重要: JMS アプリケーションにより送信されるメッセージのデリバリー信頼性オプションを、「パーシスタント・メッセージの信頼性」オプションの 1 つ (保証パーシスタント および高信頼性パーシスタント) から「非パーシスタント・メッセージの信頼性」オプションの 1 つ (ベスト・エフォート非パーシスタント高速非パーシスタント、および高信頼性非パーシスタント) に変更する場合は、ある状況ではメッセージを失う危険性があります。 例えば、サーバーの再始動時、または大きな作業負荷がある場合などです。
必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
ベストエフォート非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった場合、 またはシステム・リソースに制約があった場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。

高速非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった 場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。

高信頼性非パーシスタント
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。

高信頼性パーシスタント
メッセージング・エンジンで障害が起こった場合、メッセージは廃棄される可能性があります。

保証パーシスタント
メッセージは廃棄されません。

バス宛先として
バス宛先に対して構成されている配信オプションを使用します。

参照によるメッセージ・ペイロードの受け渡し

ラージ・オブジェクト・メッセージまたはバイト・メッセージを送信する際、メッセージ・ペイロードのシリアライズ、デシリアライズ、およびコピーのためのメモリーのコストおよびプロセッサー使用量はかなりのものになることがあります。 接続ファクトリーまたはアクティベーション・スペックで「pass message payload by reference」プロパティーを使用可能にする場合は、JMS 1.1 の指定をオーバーライドするようにデフォルト・メッセージング・プロバイダーに通知することで、このデータ・コピーの量が減ったり、行われなくなったりすることがあります。

注意:
JMS 仕様の中のこれらのプロパティーが使用しない部分は、メッセージのデータ保全性を確保する目的で定義されています。 これらのプロパティーを使用するすべての JMS アプリケーションでは 、参照によって JMS メッセージ・ペイロードを受け渡す理由とその時期 (オンライン)で説明するルールを厳密に守る必要があります。そうしないと、データ保全性が失われる危険性があります。

メッセージの送信にこの接続ファクトリーを使用するアプリケーションは、次のルールに従っていなければなりません。

  • アプリケーションは、JMS オブジェクト・メッセージに含まれているデータ・オブジェクトは変更しません。
  • アプリケーションは、writeBytes(byte[]) の単一呼び出しを使用して JMS バイト・メッセージにデータを追加します。 メッセージにバイト配列を設定した後で、そのバイト配列を変更することはありません。

有効にすると、この接続ファクトリーを使用してバスに接続されているメッセージ・プロデューサー・アプリケーションが送信したオブジェクト/バイト・メッセージのデータは、設定時にコピーされず、必要不可欠な場合のみ、システムによってメッセージ・データがシリアライズされます。 そのようなメッセージを送信するアプリケーションは、データがメッセージに設定された時点でそのデータを変更することはできません。

必須 いいえ
データ型 チェック・ボックス

メッセージの受信にこの接続ファクトリーを使用するアプリケーションは、次のルールに従っていなければなりません。

  • アプリケーションは、JMS オブジェクト・メッセージから取得したデータ・オブジェクトは変更しません。このデータ・オブジェクトは読み取り専用として取り扱われます。

有効にすると、この接続ファクトリーに接続されているメッセージ・コンシューマー・アプリケーションが受信したオブジェクト・メッセージのメッセージ・データは、必要不可欠な場合は、システムによってシリアライズされます。 これらのメッセージから取得されるデータは、アプリケーションによって読み取り専用として扱われます。

必須 いいえ
データ型 チェック・ボックス

追加プロパティー

接続プール・プロパティー
接続プール設定のオプション・セット。



ファイル名: SIBJMSTopicConnectionFactory_DetailForm.html