メッセージ駆動型 Bean デプロイメント記述子の属性

ここでは、メッセージ駆動型 Bean に使用されるデプロイメント記述子属性を示します。

JMX 拡張 MBean プロバイダーを構成して、管理システムにある既存の WebSphere® 管理対象リソースを 拡張することができます。各 MBean プロバイダーは、JMX MBean とその MBean XML 記述子ファイルの 実装が含まれているライブラリーです。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」>server_name」をクリックします。 「サーバー・インフラストラクチャー」の下の「管理」を展開 し、「管理サービス」をクリックします。「追加プロパティー」の下の 「拡張 MBean プロバイダー」をクリックします。

トランザクション・タイプ

この属性は、メッセージ駆動型 Bean が自らトランザクションを管理するか、コンテナーが Bean の代わりにトランザクションを管理するかを決定します。

Bean
メッセージ駆動型 Bean 自体がトランザクションを管理します。
コンテナー
コンテナーが Bean の代わりにトランザクションを管理します。
メッセージ・セレクター

この属性は、メッセージ Bean が受け取るメッセージを選択するのに使用される JMS メッセージ・セレクターを決定します。

以下に例を示します。
JMSType='car' AND color='blue' AND weight>2500

セレクター・ストリングは、JMS メッセージ・ヘッダー内のフィールド、およびメッセージ・プロパティー内のフィールドを参照できます。メッセージ・セレクターは、メッセージ本体の値を参照することはできません。

応答モード

この属性は、受信したメッセージにセッションがどのように応答するのかを決定します。 この属性は、Bean 管理トランザクション境界を使用するメッセージ駆動型 Bean にのみ適用されます (トランザクション・タイプBean に設定されます)。

自動応答
セッションは各メッセージの送達に自動応答します。
重複 OK 応答
このセッションは、メッセージの送達に応答するのに時間を要します。 この設定では、JMS で障害が発生した場合に、重複するメッセージが送達される 可能性があるため、メッセージの重複に対処できるコンシューマー・アプリケーションでのみ この設定を使用するようにしてください。

EJB 仕様で定義されているように、クライアントは Message.acknowledge() メソッドを使用してメッセージに応答することはできません。CLIENT_ACKNOWLEDGE の値が createxxxSession 呼び出しに渡されると、メッセージはアプリケーション・サーバーによって自動的に応答され、Message.acknowledge() メソッドは使用されません。

注:

メッセージが削除されると、応答が送信されます。

非トランザクション・メッセージ駆動型 Bean を使用している場合は、システムによって、Bean が開始または完了したときに、メッセージが削除されます。 Bean で例外が発生し、処理が完了しなかった場合、システムは以下のいずれかのアクションを実行します。
  • システムが、Bean の完了時にメッセージを削除するように構成されている場合、メッセージは Bean の新規インスタンスにディスパッチされるため、別のタイミングで処理されます。
  • システムが、Bean の開始時にメッセージを削除するように構成されている場合、メッセージは失われます。

サービス品質が「ベストエフォート非パーシスタント」に設定されている場合、メッセージは Bean の開始時に削除されます。 その他のすべてのサービス品質の場合は、Bean 完了時にメッセージが削除されます。

宛先タイプ

この属性は、メッセージ Bean がキュー宛先とトピック宛先のどちらを使用するのかを決定します。

キュー
メッセージ Bean はキュー宛先を使用します。
トピック
メッセージ Bean はトピック宛先を使用します。
サブスクリプション耐久性

この属性は、JMS トピック・サブスクリプションが永続的か非永続的かを決定します。

永続的
サブスクライバーは、 JMS に保存された固有の ID を持つ永続的サブスクリプションを登録します。 同一 ID を持つ後続のサブスクライバー・オブジェクトが再開するサブスクリプションは、 先行するサブスクライバーが残した状態のままです。 永続的サブスクリプションのアクティブ・サブスクライバーがない場合、JMS は、サブスクリプション・メッセージを、サブスクリプションが受信するまで、あるいはメッセージの有効期限が切れるまで保管します。
非永続的
非永続サブスクリプションは、 所有するサブスクライバー・オブジェクトの存続時間中は持続します。すなわち、トピックにパブリッシュされたメッセージをクライアントが確認できるのは、 サブスクライバーがアクティブの間だけです。サブスクライバーがアクティブでない場合、クライアントはそのトピックに関して公開されたメッセージを見られません。

非永続サブスクライバーは、 そのサブスクライバーが作成されたときに存在していたものと同じトランザクション・コンテキスト (例えば、 グローバル・トランザクションまたは指定されていないトランザクション・コンテキスト) でしか使用できません。 このコンテキスト制限についての詳細は、 非永続的なサブスクライバーに対するトランザクション・コンテキストの影響を参照してください。

ActivationSpec 名

この属性は、このメッセージ駆動型 Bean をデプロイするために使用されるアクティベーション・スペックの JNDI 名を指定します。この名前は、WebSphere Application Server に定義するアクティベーション・スペックの名前と一致しなければなりません。




マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
拡張 MBean プロバイダー設定


ファイル名: rmb_ddprops.html