メッセージング・エンジン [設定]

メッセージング・エンジンはサーバー内で実行するコンポーネントで、バス・メンバーのためにメッセージング・リソースを管理します。 アプリケーションは、サービス統合バスにアクセスするとき、メッセージング・エンジンに接続されます。

コンソールのこのペインを表示するには、以下のようにクリックしていきます。

「サービス統合」 > 「バス」 > 「bus_name」 > [トポロジー] 「メッセージング・エンジン」 > 「engine_name」.


(オンライン) でマークされたリンクでは、 インターネットへのアクセスが必要です。 それぞれのリンクは、オンラインのインフォメーション・センターでトピックの 検索を開始します。 検索結果がリストされたら、ご使用の構成に最適なトピックを選択してください。

このトピックに対する更新を確認 (オンライン)

「構成」タブ

「構成」タブには、このオブジェクトの構成プロパティーが表示されます。これらのプロパティー値は、ランタイム環境が停止されて再始動された場合にも保持されます。ランタイム環境に構成変更を適用する方法については、インフォメーション・センターのタスクの説明を参照してください。

一般プロパティー

名前

メッセージング・エンジンの名前。

必須 いいえ
データ型 テキスト

UUID

管理上の目的でシステムによってこのメッセージング・エンジンに割り当てられる汎用固有 ID。

必須 いいえ
データ型 テキスト

説明

管理上の目的で使用されるメッセージング・エンジンの説明 (オプション)。

必須 いいえ
データ型 テキスト域

初期状態

メッセージング・エンジンが自動的に始動するかどうかは、初期状態によって判別されます。

このプロパティーを選択すると、関連するアプリケーション・サーバーの始動時に、 メッセージング・エンジンが自動的に開始されます。メッセージング・エンジンは、開始されるまで使用不可になっています。
必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
停止済み
関連付けられているアプリケーション・サーバーの開始時は、メッセージング・エンジンが停止され、メッセージを処理できません。

始動済み
関連付けられているアプリケーション・サーバーが開始されると、メッセージング・エンジンが開始され、メッセージを処理できます。

メッセージ・ストア・タイプ

使用されるメッセージ・ストアのタイプ。 ファイル・ストアまたはデータ・ストアのどちらかです。メッセージング・エンジンが作成された後では、これは変更できません。構成できるのみです。

必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
ファイル・ストア
ファイル・ストアは、オペレーティング・システムを介してファイル・システムのファイルを直接使用する、メッセージ・ストアのタイプの 1 つです。

データ・ストア
データ・ストアは、メッセージング・エンジンがデータベース内にパーシスタント・データを保管するために使用するテーブルのセットから構成されています。

1 メッセージ・ポイント当たりのメッセージの高しきい値

このメッセージング・エンジンのメッセージ・ポイントでキューに入れられているメッセージの数。この数の時点で、メッセージ・ポイントで新規メッセージは受け入れられません。 ただし、すでにバスに入っており、このメッセージング・エンジンに送信中である特定のメッセージは受け入れられることがあります。

メッセージング・エンジンが作成されると、バスの高いメッセージしきい値を使用して、 このプロパティーのデフォルト値が設定されます。 メッセージ・ポイントがこのメッセージング・エンジンに作成されると、 このプロパティーの値が使用され、メッセージ・ポイントにデフォルトの高いメッセージしきい値が設定されます。
必須 いいえ
データ型 整数
範囲 1 から 9223372036854775807
注: キューに多数のメッセージが格納されている場合 (各メッセージはおよそ 200 バイトのストレージを消費します)、メッセージの高しきい値を使用する際には Java™ 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズが影響します。 したがって、キューに多数のメッセージが入ることを予想してメッセージの高しきい値を増やす場合は、必要に応じてサーバーの JVM ヒープ・サイズも変更する必要があります。

デフォルトのブロックされた宛先再試行間隔

アプリケーションへの失敗したメッセージ配信が再試行されるまでに、特定の状況下でシステムが導入するミリ秒単位の時間遅延。この遅延は、個々のキュー宛先構成によってオーバーライドできます。

バス宛先を構成する際に、関連する例外宛先と、 その例外宛先に配置されるまでに個々のメッセージが消費に失敗する最大回数を指定できます。または、関連する例外宛先が指定されなかった場合、システムはそのメッセージの配信を試行し続けます。この状況では、システムは、バス宛先 (キューまたはトピック・スペース) に設定された最大デリバリー失敗数の限度に達するまで、遅延を適用せずにメッセージの配信を試みます。最大デリバリー失敗数の限度に達すると、デフォルトのブロック宛先再試行間隔が適用されてからメッセージが再試行されます。

デフォルトのブロックされた宛先再試行間隔」は、このメッセージング・エンジンに関連付けられているすべてのキューおよびトピック宛先で使用される、再試行間の時間間隔を指定します。 このデフォルト値は、個々のキューまたはトピック宛先を構成するときにオーバーライドできます。

必須 いいえ
データ型 整数 (ミリ秒)
デフォルト sib.processor.blockedRetryTimeout カスタム・プロパティー (設定されている場合) から取得される値。設定されていない場合は、5000 に設定されます。
範囲 1 から 9223372036854775807

ターゲット・グループ

メッセージング・エンジンと共に登録されるターゲット・グループ名のリスト。

カスタム・ターゲット・グループは、JMS 接続ファクトリーによって使用されるターゲット・グループのタイプです。 アプリケーションは、サービス統合バスへの接続を作成する際、 接続ファクトリー・プロパティーを使用して、接続するのに適切なメッセージング・エンジンを指定します。 ターゲット・タイプ「カスタム」が接続ファクトリーの targetType プロパティーで指定されると、 アプリケーションは指定されたカスタム・ターゲット・グループのメッセージング・エンジンのいずれかに接続されます。 特定のメッセージング・エンジンが、指定されている他の接続ファクトリー・プロパティーに従ってグループから選択されます。
必須 いいえ
データ型 テキスト域

バス名

メッセージング・エンジンが構成されるサービス統合バスの名前。

必須 いいえ
データ型 テキスト

バス UUID

メッセージング・エンジンが構成されるサービス統合バスの汎用固有 ID。

必須 いいえ
データ型 テキスト

メッセージ・ポイント

メディエーション・ポイント
メディエーション・ポイントは、仲介される宛先のメディエーションが割り当てられる各メッセージング・エンジンに作成されます。 メディエーションへの配信を保留中のメッセージのホールドに使用されます。
キュー・ポイント
キュー・ポイントは、point-to-point 宛先が割り当てられる各メッセージング・エンジンに作成されます。 受信アプリケーションへの配信を保留中のメッセージのホールドに使用されます。
公開ポイント
パブリッシュ/サブスクライブ宛先が作成される場合、公開ポイントはバス内の各メッセージング・エンジンに作成されます。 メッセージング・エンジンの公開ポイントは、メッセージがサブスクライバーに配信されるまでの間、メッセージング・エンジンに接続したアプリケーションによって公開されたメッセージをホールドするために使用されます。

追加プロパティー

メディエーション実行ポイント
WebSphere MQ サーバー上にあるメディエーション・メッセージ・ポイントからのメッセージを処理するためのメディエーション実行ポイント。
サービス統合バス・リンク
このメッセージング・エンジンおよび外部サービス統合バスのメッセージング・エンジン間の通信リンク。
メディエーション・スレッド・プール
メディエーション・ハンドラー・スレッドを割り振るためのスレッド・プール。
メッセージ・ストア
メッセージ・ストア・タイプ・フィールドによって決定された、このメッセージング・エンジンで使用中のメッセージ・ストアのプロパティー。
WebSphere MQ クライアント・リンク
WebSphere MQ クライアント・リンクは、あたかも WebSphere MQ キュー・マネージャーのように、JMS クライアント・アプリケーションのメッセージング・エンジン経由でのサービス統合バスへの接続を可能にします。
WebSphere MQ リンク
メッセージング・エンジンと WebSphere MQ ネットワークとの間のリンク。 各 WebSphere MQ リンクは、メッセージング・エンジンをキュー・マネージャーとして WebSphere MQ に接続します。その結果、バスと WebSphere MQ ネットワーク間のブリッジが提供されます。
カスタム・プロパティー
データの任意の名前と値の対です。名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらにより内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 新規プロパティーを定義すると、管理コンソールで提供されるもの以外の設定を構成することができます。
高信頼性メッセージング状態 (オンライン)
このページは、WS-ReliableMessaging ランタイム状態を表示および管理する場合に使用します。

「ランタイム」タブ

「ランタイム」タブには、このオブジェクトのランタイム・プロパティーが表示されます。これらのプロパティーは、現在のランタイム環境に直接影響を与えますが、そのランタイム環境を停止した場合にはこれらのプロパティーは保持されません。ランタイム・プロパティー値を保持するには、「構成」タブでそれぞれ対応するプロパティー値を変更してください。ランタイム環境に構成変更を適用する方法については、インフォメーション・センターのタスクの説明を参照してください。

一般プロパティー

状況

メッセージング・エンジンの現在の状況。 状況の設定は開始済みまたは停止済みです。

メッセージング・エンジンの状況を取得できるようにするためには、モニター権限以上の権限で管理コンソールにログインする必要があります。この権限がない場合、メッセージング・エンジンが開始していたとしても、メッセージ・エンジンの状況は「使用不可」と表示されます。
必須 いいえ
データ型 テキスト

メッセージ・ポイント

キュー・ポイント
キュー・ポイントは、point-to-point 宛先が割り当てられる各メッセージング・エンジンに作成されます。 受信アプリケーションへの配信を保留中のメッセージのホールドに使用されます。
公開ポイント
パブリッシュ/サブスクライブ宛先が作成される場合、公開ポイントはバス内の各メッセージング・エンジンに作成されます。 メッセージング・エンジンの公開ポイントは、メッセージがサブスクライバーに配信されるまでの間、メッセージング・エンジンに接続したアプリケーションによって公開されたメッセージをホールドするために使用されます。
メディエーション・ポイント
メディエーション・ポイントは、仲介される宛先のメディエーションが割り当てられる各メッセージング・エンジンに作成されます。 メディエーションへの配信を保留中のメッセージのホールドに使用されます。

リモート・メッセージ・ポイント

リモート・キュー・ポイント
リモート・メッセージング・エンジンのキュー・ポイントを対象にメッセージを生成または消費するリモート・キュー・ポイント。
リモート・メディエーション・ポイント
リモート・メッセージング・エンジンのメディエーション・ポイントに対してメッセージを生成するリモート・メディエーション・ポイント。
リモート公開ポイント
リモート・メッセージング・エンジンの公開ポイントに対してメッセージを生成するリモート公開ポイント。



ファイル名: SIBMessagingEngine_DetailForm.html