Web サーバー・プラグインのプロパティー

このページを使用して、Web サーバー・プラグイン構成ファイルの設定を表示または変更します。 プラグイン構成ファイル plugin_cfg.xml は、Web サーバーとアプリケーション・サーバーの間の通信を確立するためのプロパティーを提供します。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「Web サーバー」> web_server_name > 「プラグイン・プロパティー」とクリックします。

構成」タブで、フィールドを編集することができます。「ランタイム」タブに、 読み取り専用の情報を表示することができます。

「ランタイム」タブは、この Web サーバーがアプリケーション・サーバー上で実行されているアプリケーションにアクセスしていて、http_plugin.log ファイルがある場合にのみ使用可能です。

Web サーバー開始時に DNS 障害を無視する

プラグインが、開始時に構成内の DNS 障害を無視するかどうかを指定します。

このフィールドは plugin-cfg.xml ファイルの IgnoreDNSFailures エレメントに対応します。

true に設定すると、プラグインは構成内の DNS 障害を無視し、 各 ServerCluster で少なくとも 1 つのサーバーがホスト名を解決できる場合、正常に開始します。 ホスト名を解決できないサーバーは、構成の間 unavailable としてマーク付けされます。 それ以降、要求のルーティング時にホスト名の 解決は試行されません。DNS 障害が発生した場合、Web サーバーの開始が阻止されるのではなく、プラグイン・ログ・ファイルにログ・メッセージが書き込まれ、プラグインの初期化が継続されます。false が指定されている場合、DNS 障害によって Web サーバーは 開始されません。

データ型 ストリング
デフォルト false
構成リフレッシュ間隔

更新または変更が行われたかどうかを確認するために、プラグインが構成ファイルを検査する時間間隔を秒で指定します。 プラグインはファイルをチェックして、プラグイン構成が最後 にロードされてから変更が行われたかどうかを調べます。

変更が頻繁に行われる開発環境では、 設定値をデフォルトの 60 秒より小さくすることをお勧めします。 実動環境では、構成の更新がそれほど頻繁に行われるわけではないので、 値をデフォルトより大きくしておくことをお勧めします。 何らかの理由でプラグインの再ロードに失敗すると、 プラグインのログ・ファイルにメッセージが書き込まれ、 プラグイン構成ファイルが正常に再ロードされるまでは、以前の構成が使用されます。 プラグイン構成を変更したのにそれが反映されていない場合は、 プラグインのログ・ファイルを調べて、問題が示されていないかどうか確認してください。

データ型 整数
デフォルト 60 秒。
プラグイン構成ファイル名

プラグインの構成ファイルのファイル名を指定します。 Application Server は、デフォルトで plugin-cfg.xml ファイルを生成します。 構成ファイルは、Web サーバーのアプリケーション、Application Server、クラスター、および HTTP ポートを識別します。 Web サーバーは、このファイルを使用して、さまざまな Application Server 上のデプロイ済みアプリケーションにアクセスします。

注: 「プラグイン構成ファイル名」フィールドは使用不可にされていて、変更できません。 これは通知目的でのみ表示されます。

別のロケーションにしたい場合は、プラグイン・インストーラーを再実行 することによって新しいロケーションを定義し、その後、インストール・プロセスから生成 される configureWebserver スクリプト を WebSphere Application Server マシンで実行する必要があります。

インストール中に Web サーバー・プラグインを選択する場合、インストーラー・プログラムは、 可能な場合は、plugin-cfg.xml ファイルのロケーションを識別するように Web サーバーを構成します。 プラグイン構成ファイルは、デフォルトで plugins_root/config/web_server_name ディレクトリーにインストールされます。

インストーラー・プログラムは、plugin-cfg.xml ファイルのロケーションを指定するディレクティブを Web サーバー構成に追加します。

リモート Web サーバーの場合、Application Server がインストールされているローカル・ディレクトリーから リモート・マシンにファイルをコピーする必要があります。これは、プラグイン構成ファイルの伝搬として知られています。 Web サーバーに IBM® HTTP Server V6.1 以降を使用する場合、ファイルを伝搬するための作業 HTTP トランスポート・メカニズムがあるときは、WebSphere® Application Server はプラグイン構成ファイルをリモート・マシンに自動的に伝搬することができます。

表示」をクリックすると、現在のプラグイン構成ファイルのコピーを表示することができます。

データ型 ストリング
デフォルト plugin-cfg.xml
プラグイン構成ファイルの自動生成
リモート Web サーバーに対してプラグイン構成ファイルを自動生成するには、次のようにします。
  • このフィールドにチェックマークが付けられていなければなりません。
  • プラグイン構成サービスは使用可能でなければなりません。
プラグイン構成サービスが使用可能になっている場合、 以下の場合に Web サーバーに対してプラグイン構成ファイルが自動生成されます。
  • WebSphere Application Server 管理者が新しい Web サーバーを定義する場合。
  • アプリケーションを Application Server 上でデプロイする場合。
  • アプリケーションがアンインストールされている場合。
  • 仮想ホスト定義が更新および保存される場合。

デフォルトでは、このフィールドはチェックされています。この Web サーバーのプラグイン構成ファイルを手動で生成する場合は、チェック・ボックスをクリアします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows] 重要: プラグイン構成ファイルが生成 されたときには、仮想ホストのリストに admin_host は含まれていません。 インフォメーション・センターの『Web サーバーで管理コンソールにアクセスできるようにする』の項目に、仮想ホストのリストに admin_host を追加する方法が説明されています。
プラグイン構成ファイルの自動伝搬
アプリケーション・サーバーが変更済みプラグイン構成ファイルのコピーを Web サーバーに自動伝搬するかどうかを指定します。
  • このフィールドにチェックマークが付けられていなければなりません。
  • プラグイン構成サービスは使用可能でなければなりません。
  • Network Deployment 環境では、WebSphere Application Server ノード・エージェントは、 変更済みプラグイン構成ファイルに関連する Web サーバーをホストする ノード上になければなりません。
デフォルトでは、このフィールドはチェックされています。
注: プラグイン構成ファイルは、その Web サーバーが IBM HTTP Server V6.1 以降の Web サーバーであり、その管理サーバーが稼働している場合に限り、リモート Web サーバーに自動伝搬されます。

プラグイン構成サービスはバックグラウンドで稼働しており、管理コンソールとは関連していないため、管理コンソールは自動伝搬の結果を表示することができません。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows] 分散プラットフォームの場合、ユーザーはデプロイメント・マネージャーの SystemOut.log ファイルの関連メッセージを確認して、自動伝搬が正常に終了したことを確認できます。

[z/OS] z/OS® プラット フォームの場合、TSO JOB ログで関連したメッセージをチェックし、 自動伝搬が正常に終了したことを確認することができます。

プラグイン鍵ストア・ファイル名
Web サーバー・プラグインが HTTPS 要求に使用する、セキュリティー鍵リングを含むデータベース・ファイルの完全修飾ディレクトリー・パスとファイル名を指定します。このファイルは、この Web サーバー・プラグインに関連した Web サーバーにあります。データベース・ファイルの完全修飾ディレクトリー・パスとファイル名を指定すると、以下のことを行うことができます。
  • Manage keys and certificates」をクリックしてこのファイルを更新します。
  • Copy to Web server key store directory」をクリックして、このファイルのコピーを Web サーバーの鍵ストア・ディレクトリーに追加します。
データ型 ストリング
デフォルト なし
プラグイン構成ディレクトリーおよびファイル名

Web サーバー上にある、Web サーバー・プラグイン構成ファイルのコピーの完全修飾パスを指定します。このパスは、ファイルの名前と、Web サーバーが稼働しているマシン上でのそのファイルの場所から構成されています。

プラグイン鍵ストア・ディレクトリーおよびファイル名

Web サーバー上にある、セキュリティー鍵リングを含むデータベース・ファイルのコピーの完全修飾パスを指定します。このパスは、ファイルの名前と、Web サーバーが稼働しているマシン上でのそのファイルの場所から構成されています。

プラグイン・ロギング

http_plugin.log ファイルのロケーションおよび名前を指定します。 また、ログ内のメッセージのスコープを指定します。

ログは、プラグインがログ・メッセージを書き込む場合のロケーションとレベルを示します。 構成ファイル内でログが指定されていないと、場合によっては、 Web サーバーのエラー・ログにログ・メッセージが書き込まれます。

分散プラットフォームで、ログ・ファイルが存在しない場合は、作成されます。 ログ・ファイルが既に存在している場合は、ファイルは付加モードで開かれ、 それまでのプラグイン・ログ・メッセージは残ります。

ログ・ファイル名 - プラグインがエラー・メッセージを書き込むログ・ファイルへの完全修飾パス。

データ型 ストリング
デフォルト plugins_root/logs/web_server_name/http_plugin.log

http_plugin.log ファイルのファイル・パスを指定します。

ログ・レベル- プラグインがログに書き込むログ・メッセージの詳細のレベル。 この属性には、次の値のいずれかを指定してください。
  • Trace。要求プロセスのすべてのステップの詳細がログに記録されます。
  • Stats。それぞれの要求に対して選択されたサーバー、および、要求の処理に関するその他のロード・バランシング情報がログに記録されます。
  • Warn。異常な要求処理の結果出された、すべての警告およびエラー・メッセージがログに記録されます。
  • Error。異常な要求処理の結果出された、エラー・メッセージのみがログに記録されます。
  • Debug。要求の処理中に実行された重大なステップがすべてログに記録されます。
  • Detail。要求および応答に関するすべての情報がログに記録されます。

ログ・レベルが指定されない場合、デフォルト値には「Error」が使用されます。

レベルを「Trace」に設定する場合は、注意してください。このレベルでは多くのメッセージが記録されるため、 ディスク・スペース/ファイル・システムが急速に満杯になる可能性があります。 「Trace」の設定は、パフォーマンスに悪い影響を与えるため、正常に機能している環境では絶対に使用しないでください。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows] [iSeries] [z/OS] 重要: Web サーバーと Web サーバー・プラグインが、AIX®、HP-UX、Linux®、 または Solaris システム上で稼働しているときにログ・レベルを変更した 場合は、plugin-cfg.xml ファイルでは、この変更が動的に取得されません。 変更内容を取得するには、Web サーバーを再始動する必要があります。 例えば Solaris では、Web サーバーを再始動しない場合、 以下のエラー・メッセージが Plugin_Home/logs/http_plugin.log ファイルに 表示されます。
ERROR: ws_config_parser:handleLogEnd: Failed to open log file
'/opt/IBM/WebSphere/Plugin/logs/sunwebserver/http_plugin.log', OS
データ型 ストリング
デフォルト エラー



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
Web サーバー・プラグイン要求および応答最適化のプロパティー
Web サーバー・プラグインのキャッシング・プロパティー
Web サーバー・プラグインの要求ルーティング・プロパティー


ファイル名: uwsv_plugin_props.html