バインディング・タイプ設定の指定

このページを使用して、必要な名前空間バインディング・タイプを選択します。

この管理コンソール・ページを表示するには、「環境」 > 「ネーミング」 > 「名前空間バインディング」 > 「新規」とクリックします。

以下のオブジェクトのいずれかのための名前空間バインディングを構成することができます。

このページで、バインディング・タイプを選択してから「次へ」をクリックします。

バインディング・タイプ

構成されているバインディングのタイプを指定します。

表 1. 名前空間バインディングのタイプ. 使用可能なタイプには、String、EJB、CORBA、または Indirect が含まれます。
ストリング ストリング」を選択して、ストリング定数値の名前空間バインディングを構成します。

ストリング・バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • ストリング定数値
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

複数の変数名を 値にマップするファイルを作成して、「ストリング」の値に対してそのファイル名を指定できます。 デフォルトでは、ネーム・サーバーは、「ストリング」名前空間バインディングのストリング値について、変数置換を実行します。したがって、デフォルトでは、 com.ibm.websphere.naming.expandStringBindings プロパティーが true に設定されているので、 ネーム・サーバーは「ストリング」バインディングの値を展開します。

ヒント: 変数置換を行うと、エラーが発生したり、 ストリングに予期しない変更が加えられたりすることがあります。例えば、変数置換を行うと、 $$ ストリングが $ に展開されます。変数置換を使用不可にして、 ネーム・サーバーに「ストリング」値をリテラルまたは定数として処理させる こともできます。「名前」com.ibm.websphere.naming.expandStringBindings に 設定し、「値」false に設定したカスタム・プロパティーを 作成します。カスタム・プロパティーは、セル、ノード、またはネーム・サーバーの有効範囲で定義できます。 以下の該当する有効範囲に対して、コンソール・ページでカスタム・プロパティーを作成します。
セル有効範囲
「システム管理」 > 「セル」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
ノード有効範囲
「システム管理」 > 「ノード」 > node_name > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
サーバー有効範囲
「アプリケーション・サーバー」 > server_name > 「管理」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
ネーム・サーバー有効範囲
「アプリケーション・サーバー」 > server_name > 「管理」 > 「サーバー・コンポーネント」 > 「ネーム・サーバー」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
指定のカスタム・プロパティー有効範囲内のすべてのネーム・サーバーに、 設定が適用されます。 狭い有効範囲の設定が、広い有効範囲の設定をオーバーライドします。 例えば、複数サーバー製品では、ノード有効範囲の設定がセル有効範囲の設定をオーバーライドします。 少なくとも名前空間バインディング有効範囲と同じ範囲のカスタム・プロパティーを選択します。したがって、セルを有効範囲とする「ストリング」名前空間バインディング内の変数の展開を抑止するには、セル有効範囲でカスタム・プロパティーを定義します。カスタム・プロパティーの有効範囲が名前空間バインディングの有効範囲より狭い場合は、その有効範囲内のネーム・サーバーのみが「ストリング」名前空間バインディング内の変数の展開を妨げます。この有効範囲外のネーム・サーバーは、 変数参照を展開し、別の方法で参照を処理します。
EJB EJB」を選択して、セル内のサーバーにインストールされた EJB ホームの名前空間バインディングを構成します。セルを有効範囲とする EJB バインディングを使用して、エンタープライズ Bean 用の固定修飾検索名を作成します。 固定修飾検索名は、セル・トポロジーに依存しません。

EJB ホーム・バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • エンタープライズ Bean がデプロイされている EJB サーバーまたはサーバー・クラスターの JNDI 名
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

スタンドアロン・サーバーでは、別のサーバーに解決される EJB バインディングを構成しないでください。 ネーム・サーバーは、他のサーバー用の構成データを読み取ることができません。 そのデータはバインディングを構成するために必要です。

CORBA CORBA」を選択して、Common Object Request Broker (Architecture and Specification (CORBA) オブジェクトを Object Management Group (OMG) Interoperable Naming (CosNaming) ネーム・サーバーから入手可能) 用の名前空間バインディングを構成します。INS 準拠の CosNaming サーバーにバインドされている CORBA オブジェクトを、corbaname URL で識別します。 参照されるオブジェクトは、特定のアプリケーションによってバインディングが実際に参照されるまで、 使用可能にする必要はありません。

CORBA バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • CORBA オブジェクトの corbaname URL
  • バインドされているオブジェクトがコンテキストであるか、またはリーフ・ノード・オブジェクトであるかの インディケーター (コンテキストまたはオブジェクトの正しい CORBA バインディング・タイプを設定するため)
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前
間接 間接」を選択して、JNDI 間接検索を使用してアクセス可能な WebSphere Application Server 名前空間内でバインドされたオブジェクト用の名前空間バインディングを構成します。CORBA オブジェクトのほかに、javax.naming.Referenceable、javax.naming.Reference、および java.io.Serializable オブジェクトについて「間接」を選択することができます。

ターゲット・オブジェクトそのものは、名前空間にバインドされません。 オブジェクトの検索に必要な情報だけがバインドされます。 したがって、参照ネーム・サーバーは、バインディングが何らかのアプリケーションによって実際に参照されるまで、 稼働する必要はありません。

間接 JNDI 検索バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • オブジェクトが存在するネーム・サーバーの JNDI プロバイダーの URL
  • オブジェクトの JNDI 検索名
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

以下の情報はオプションです。

  • JNDI 初期コンテキスト・ファクトリーのクラス名。デフォルトは、WebSphere Application Server 初期コンテキスト・ファクトリーである com.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactory です。
  • javax.naming.InitialContext コンストラクターに渡す追加のプロパティー。

セルを有効範囲とする間接バインディングは、 修飾検索名がセル・トポロジーによって異なることのないようにバインドされたオブジェクトの固定修飾検索名を作成する場合に便利です。




マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
名前空間バインディング・コレクション


ファイル名: unam_rbinding_type.html