メッセージ・リスナー・サービスのカスタム・プロパティー

このパネルを使用して、メッセージ・リスナー・サービスのカスタム・プロパティーを表示または変更します。

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カスタム・プロパティー」ページを使用して、メッセージ・リスナー・サービスが使用する次のプロパティーを定義することができます。
DYNAMIC.CONFIGURATION.ENABLED

このプロパティーは、リスナー・ポートが作成されるアプリケーション・サーバーを再始動する必要があるかどうかを制御します。 このプロパティーを true に設定すると、動的構成が使用可能になります。

データ型 ブール値
デフォルト false (選択されていない)
MAX.RECOVERY.RETRIES

このサービスによって管理されるリスナー・ポート が断念して停止するまでに障害からリカバリーしようとする最大 回数。停止すると、関連したリスナー・ポートが停止状態に 変更されます。再試行の間隔は、RECOVERY.RETRY.INTERVAL プロパティーによって定義されます。

以下のいずれかの場合に、障害が発生する可能性があります。
  • リスナー・ポートが JMS プロバイダーからのメッセージの取得を試みた際に、 予期しないエラーが発生した。
  • アプリケーション・サーバーと JMS プロバイダー間の接続が失われた (通常、ネットワーク・エラーが原因)。
データ型 整数
単位 再試行の回数
デフォルト 5
範囲 0 (再試行しない) から 2147483647
MQJMS.POOLING.THRESHOLD

プール内の未使用接続の最大数。

MQSimpleConnectionManager は、直前に使用された接続から割り振り、 使用されない最も古い接続から破棄していきます。 デフォルトでは、プール内にある未使用接続数が 10 を超えた場合に、接続が 1 つ破棄されます。

データ型 整数
単位 接続数
デフォルト 10
MQJMS.POOLING.TIMEOUT

プール内の未使用の接続が破棄されるまでのミリ秒数。

MQSimpleConnectionManager は、直前に使用された接続から割り振り、 使用されない最も古い接続から破棄していきます。 デフォルトでは、5 分間続けて使用されなかった接続は破棄されます。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 5 分間
NON.ASF.RECEIVE.TIMEOUT

同期メッセージが受信するタイムアウト (ミリ秒) は、非 ASF モードの操作でメッセージ指向の Bean リスナー・セッションによって実行されます。

注: メッセージ・リスナー・サービスは、以下のアプリケーション・サーバー・ファシリティー (ASF) および 非アプリケーション・サーバー・ファシリティー (非 ASF) という 2 つの操作モードを備えています。
  • ASF モードは、アプリケーションに並行性およびトランザクションのサポートを提供します。 パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージ指向 Bean の場合には、ASF モードによって、より良いスループットおよび並行性が得られます。これは、非 ASF モードでは、リスナーは単一スレッドになっているためです。
  • 非 ASF モードは、JMS ASF をサポートしていないサード・パーティーのメッセージング・プロバイダーで主に使用します。JMS ASF は、JMS 仕様のオプションの拡張機能です。非 ASF モードも、トランザクション指向です。ただし、パスの長さが ASF モードより短いため、通常はパフォーマンスが向上します。

アプリケーション・サーバー上のすべてのメッセージ駆動型 Bean リスナーに対して、 非 ASF モードの操作を使用可能にするには、このプロパティーにゼロ以外の値を設定してください。

[z/OS] z/OS システムでは、非 ASF モードを選択できないため、このプロパティーにゼロ以外の値を設定しないでください。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト ASF モード (カスタム・プロパティーは作成されません)
範囲 0 以上のミリ秒
0
非 ASF モードは使用不可
1 以上
非 ASF メッセージ指向 Bean リスナー同期セッションが受信するタイムアウト (ミリ秒)
推奨 トランザクション・タイムアウトになると、メッセージを再生する必要があり、余分な作業が発生します。 非 ASF モードを使用する場合、このプロパティーには、メッセージ駆動型 Bean の onMessage() メソッドの最大期間以上で、トランザクション・タイムアウトより小さい値を設定してください。 例えば、メッセージ駆動型 Bean の onMessage() メソッドが通常どおり 10 秒の最大値を取り、 トランザクション・タイムアウトが 120 秒に設定されている場合には、NON.ASF.RECEIVE.TIMEOUT プロパティーを 110000 ミリ秒 (つまり 110 秒) 以下に設定することが考えられます。
NON.ASF.BMT.ROLLBACK.ENABLED

非 Application Server Facilities (非 ASF) モードの操作を使用している (NON.ASF.RECEIVE.TIMEOUT プロパティーにゼロ以外の値を設定したため) ときに、Bean 管理トランザクションを使用したメッセージ駆動型 Bean が実行時例外を生成した場合、 NON.ASF.BMT.ROLLBACK.ENABLED プロパティーによって、メッセージが宛先に返されるかどうかが決まります。

注: メッセージ・リスナー・サービスは、以下のアプリケーション・サーバー・ファシリティー (ASF) および 非アプリケーション・サーバー・ファシリティー (非 ASF) という 2 つの操作モードを備えています。
  • ASF モードは、アプリケーションに並行性およびトランザクションのサポートを提供します。 パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージ指向 Bean の場合には、ASF モードによって、より良いスループットおよび並行性が得られます。これは、非 ASF モードでは、リスナーは単一スレッドになっているためです。
  • 非 ASF モードは、JMS ASF をサポートしていないサード・パーティーのメッセージング・プロバイダーで主に使用します。JMS ASF は、JMS 仕様のオプションの拡張機能です。非 ASF モードも、トランザクション指向です。ただし、パスの長さが ASF モードより短いため、通常はパフォーマンスが向上します。

[z/OS] z/OS システムでは、非 ASF モードを選択できません。

このプロパティーを false (デフォルト) に設定すると、メッセージ駆動型 Bean にメッセージを渡す前に、メッセージが自動的に確認されます。

このプロパティーを true に設定すると、メッセージがメッセージ駆動型 Bean によって正常に処理された後に、メッセージ・リスナー・サービスがクライアントに対してメッセージの確認応答を送信します。Bean がメッセージに対して例外を生成した場合、メッセージ・リスナー・サービスはそのメッセージのリカバリーを要求します。

データ型 ブール値
デフォルト False
RECOVERY.RETRY.INTERVAL

リスナー・ポートによる、障害からのリカバリー の再試行の間隔を示す秒数。再試行の最大数は、MAX.RECOVERY.RETRIES プロパティーによって定義されます。

以下のいずれかの場合に、障害が発生する可能性があります。
  • リスナー・ポートが JMS プロバイダーからのメッセージの取得を試みた際に、 予期しないエラーが発生した。
  • アプリケーション・サーバーと JMS プロバイダー間の接続が失われた (通常、ネットワーク・エラーが原因)。
データ型 整数
単位
デフォルト 60
範囲 1 から 2147483647
SERVER.SESSION.POOL.REAP.TIME

サーバー・セッション・プールの検査間隔秒数。 サーバー・セッション・プールのモニターを使用可能にするには、このプロパティーを負でない値に設定します。

データ型 整数
単位
デフォルト -1 (使用不可)
範囲 -2147483648 から 2147483647 まで
SERVER.SESSION.POOL.UNUSED.TIMEOUT

デフォルトのサーバー・セッション・プール・タイムアウト秒数。

このプロパティーを負でない値に設定した場合は、その値と、サーバー・セッションが使用されてから経過した時間が比較されます。 タイムアウト値が経過時間より小さい場合は、そのサーバー・セッションがサーバー・セッション・プールから除去され、その JMS セッションが JMS セッション・プールに返されます。 例えば、タイムアウト値が 1 秒で、特定のサーバー・セッションが使用されてからの経過時間が 2 秒である場合は、そのサーバー・セッションがサーバー・セッション・プールから除去され、その JMS セッションが JMS セッション・プールに返されます。

データ型 整数
単位
デフォルト -1 (使用不可)
範囲 -2147483648 から 2147483647 まで
SERVER.SESSION.POOL.UNUSED.TIMEOUT.lpname

このプロパティーは、lpname に定義された名前のリスナー・ポートのデフォルトの SERVER.SESSION.POOL.UNUSED.TIMEOUT 値をオーバーライドします。 この値は、指定のリスナー・ポートを使用したすべてのメッセージ駆動型 Bean に適用されます。

このオーバーライド値を負でない値に設定した場合は、SERVER.SESSION.POOL.UNUSED.TIMEOUT プロパティーに負の値が設定されていても、この値により SERVER.SESSION.POOL.UNUSED.TIMEOUT プロパティーがオーバーライドされます。

このオーバーライド値を負の値に設定すると、指定のリスナー・ポートに対するサーバー・セッション・プールのモニターが使用不可になります。

データ型 整数
単位
デフォルト 設定なし
範囲 -2147483648 から 2147483647 まで



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料


ファイル名: umb_prolscp.html