WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・アクティベーション・スペック設定

このパネルを使用して、WebSphere® MQ メッセージング・プロバイダーで使用する選択済みアクティベーション・スペックの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーによって、関連するキューおよびトピックへの接続の作成方法を制御します。

WebSphere MQ アクティベーション・スペック設定を表示するには、 管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。
  1. ナビゲーション・ペインで、「「リソース」 > 「JMS」 > アクティベーション・スペック」をクリックして、既存のアクティベーション・スペックを表示します。
  2. 適宜、コンテンツ・ペインで、「有効範囲」の設定を、 アクティベーション・スペックが定義されているレベルに変更します。これにより、表示されるアクティベーション・スペックのセットが制限されます。
  3. 作業の対象となるアクティベーション・スペックの名前を選択します。
「汎用プロパティー」下には、次の 5 つのプロパティー・グループがあります。
「管理」、「接続」、「宛先」、「拡張」、および「セキュリティー」プロパティーの設定グループに、必要な変更を加え、次に「適用」をクリックして構成を保存してから、コンテンツ・ペインの「追加プロパティー」下で、以下のいずれかのリンクをクリックします。

「関連項目」下で、「JAAS - J2C 認証データ」をクリックして、アクティベーション・スペックで使用する認証情報を構成することができます。

WebSphere MQ 管理コマンドを使用して、-localAddress プロパティーを指定することもできます。このプロパティーについて詳しくは、createWMQActivationSpec コマンドを参照してください。

注: WebSphere MQ プロパティーを指定する際には、次の制限が適用されます。

WebSphere MQ アクティベーション・スペックには、以下のプロパティーがあります。

管理
有効範囲

このリソース定義をアプリケーションに対して可視にするレベル。

メッセージング・プロバイダー、名前空間バインディング、または共用ライブラリーなどのリソースを複数の有効範囲で定義することができます。より限定的な有効範囲で定義されたリソースは、それより広い有効範囲で定義された重複するリソースをオーバーライドします。

表示された有効範囲は情報のためだけです。このパネルで変更することはできません。 異なる有効範囲でこのリソース (またはその他のリソース) を参照するかまたは変更したい場合は、WebSphere MQ アクティベーション・スペック・コレクション・パネルで有効範囲を変更し、 「適用」をクリックしてから、そのリソース・タイプのリンクをクリックします。

データ型 ストリング
プロバイダー

アクティベーション・スペックの作成時に割り当てられた JMS プロバイダー。

このパネルを使用して作成されるすべてのアクティベーション・スペックで、プロバイダーは WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーです。

この「プロバイダー」は通知のみを目的として表示されています。

データ型 ストリング
名前

WebSphere Application Server 内で、このアクティベーション・スペックを管理目的で使用する際の名前。

データ型 ストリング
範囲 この名前は、セルに定義されているアクティベーション・スペックのセット内で固有である必要があります。
JNDI 名

アクティベーション・スペックを JNDI 名前空間にバインドするために使用される JNDI 名。

規則として、完全修飾の JNDI 名を、例えば、jms/Name の形式で使用します。ここで、Name はリソースの論理名です。

データ型 ストリング
説明

WebSphere Application Server 内で管理目的で使用する、このアクティベーション・スペックの説明。

データ型 ストリング
デフォルト Null
Connection

接続を構成するために必要な情報は、選択したアクティベーション・スペックがクライアント・チャネル定義テーブル (CCDT) を使用して作成されたものであるかどうかによって異なります。

選択したアクティベーション・スペックが、CCDT を使用して作成されたものであれば、次のプロパティーのみが表示されます。
  • クライアント・チャネル定義テーブル URL
  • キュー・マネージャー
  • SSL 構成
選択したアクティベーション・スペックが、CCDT を使用して作成されたものでない場合、次のプロパティーが表示されます。
  • キュー・マネージャー
  • トランスポート
  • ホスト名
  • ポート
  • サーバー接続チャネル
  • Websphere MQ との通信をセキュアにするために SSL を使用 」プロパティーのチェック・ボックスをクリアすると、次のプロパティーは使用できません。
    • 中央管理対象
    • 固有の構成
    • SSL 構成

WebSphere MQ での SSL プロパティーの設定について詳しくは、「WebSphere MQ Java の使用」のセクション『SSL プロパティー』を参照してください。

注: アクティベーション・スペックに影響する WebSphere MQ 接続プロパティーは、他に以下の 4 つがあります。
  • maxConnections
  • connectionConcurrency
  • reconnectionRetryCount
  • reconnectionRetryInterval
これらのプロパティーは WebSphere MQ アクティベーション・スペックの動作を制御しますが、 WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのカスタム・プロパティーとして構成されます。 これらの 4 つの接続プロパティーとその構成方法について詳しくは、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのカスタム・プロパティーの構成 を参照してください。
クライアント・チャネル定義テーブル URL

WebSphere MQ CCDT のロケーションを指定する URL。

データ型 ストリング
キュー・マネージャー

指定されたアクティベーション・スペックが CCDT に基づいている場合、このプロパティーは CCDT でエントリーを選択するために使用されます。それ以外の場合、このプロパティーは、接続先のキュー・マネージャーまたはキュー共用グループの名前を指定します。指定された WebSphere MQ リソースに対して、メッセージを受信するために接続が確立されます。

データ型 ストリング
範囲 このアクティベーション・スペックが CCDT に基づいていない場合、値は有効なキュー・マネージャー名でなければなりません。
このアクティベーション・スペックが CCDT に基づいている場合、値は次のいずれかでなければなりません。
  • 有効なキュー・マネージャー名
  • アスタリスク (*) の後にキュー・マネージャー・グループ名 1
  • アスタリスク (*)
  • ブランク1
1CCDT と組み合わせてこのフォームでキュー・マネージャー・プロパティーの値を指定すると、 アクティベーション・スペックを使用して確立された個別の接続が、異なるキュー・マネージャーに接続することがあります。 複数のキュー・マネージャーからの選択は、一致するキュー・マネージャー名(QNAME)パラメーターを持つ複数のクライアント接続チャネル定義が CCDT に含まれ、それらの接続チャネル定義が違うキュー・マネージャーのネットワーク接続詳細を定義している場合に発生します。

トランザクション・マネージャーは失敗の後にグローバル・トランザクションを復旧できないため、 CCDT を使用して複数のキュー・マネージャーから選択するように構成されたアクティベーション・スペックでグローバル・トランザクションを使用しないでください。

トランスポート

接続用の WebSphere MQ トランスポート・タイプ。トランスポート・タイプは、WebSphere MQ への接続で使用する的確なメカニズムを決定するために使用されます。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト バインディングの次にクライアント (Bindings, then client)
範囲
クライアント
TCP/IP ベースのネットワーク接続を使用して、WebSphere MQ キュー・マネージャーと通信します。
バインディングの次にクライアント (Bindings, then client)
キュー・マネージャーに対してバインディング・モードの接続を試行します。これが可能でなければ、 クライアント・トランスポートに戻ります。
バインディング
同じノード上で稼働するキュー・マネージャーへの仮想記憶間接続を確立します。 次の「クライアント・トランスポート・モード」プロパティーは使用不可です。
  • ホスト名
  • ポート
  • サーバー接続チャネル
Bindings then client または Bindings のトランスポート・タイプの構成について詳しくは、ネイティブ・ライブラリー情報を持つ WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーの構成およびWebSphere MQ メッセージング・プロバイダーが使用するスレッド・プールのサイズ変更を参照してください。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーによって使用されるスレッド・プールのサイズ変更に関する説明は、フィックスパック 5 以降には関係ありません (WMQCommonServices スレッド・プールはもう使用されないためです)。

ホスト名

接続先となる WebSphere MQ キュー・マネージャーの、 ホスト名、IPv4 アドレス、または IPv6 アドレス。

データ型 ストリング
ポート

WebSphere MQ が listen するポート番号。

データ型 整数
デフォルト 1414
範囲 この値は、1 から 65536 の範囲である必要があります (1 と65536 を含む)。
サーバー接続チャネル

WebSphere MQ に接続する際に使用される WebSphere MQ サーバー接続チャネル名。

データ型 ストリング
デフォルト SYSTEM.DEF.SVRCONN
範囲 この値は、接続しようとしている WebSphere MQ キュー・マネージャーに対して定義されているサーバー接続チャネルである必要があります。
WebSphere MQ との通信をセキュアにするために SSL を使用

このオプションは、WebSphere MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにするために、 SSL (Secure Sockets Layer) プロトコルを使用するかどうかを決定します。

アプリケーション・サーバー環境で WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・アクティベーション・スペックを使用する場合、アプリケーション・サーバーが SSL 構成を管理します。SSL 構成パラメーターを変更するには、管理コンソールを使用して 「セキュリティー」 > 「SSL 証明書および鍵管理」パネルにナビゲートします。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・アクティベーション・スペックの SSL 構成では、1 つの暗号スイートのみ使用できます。複数の暗号スイートを指定すると、最初の暗号スイートのみ使用されます。

データ型 チェック・ボックス。このチェック・ボックスをクリアすると、次の SSL プロパティーが無効になります。
  • 中央管理対象
  • 固有の構成
  • SSL 構成
中央管理対象

SSL プロトコルを WebSphere MQ との通信に使用する場合、このラジオ・ボタンを選択して、中央管理対象の WebSphere Application Server SSL 構成から SSL 構成を取得することを指定します。

このラジオ・ボタンを選択した場合、適切な SSL 構成を選択するために、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・アクティベーション・スペックのホスト名属性とポート属性が使用されます。アクティベーション・スペックに一致する SSL 構成を提供するには、『関連参照』の下にリストされている 『動的アウトバウンド・エンドポイント SSL 構成設定』のトピックを参照してください。

データ型 ラジオ・ボタン
固有の構成

WebSphere MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにするために SSL を使用していて、使用する特定の SSL 構成を指定する場合、このラジオ・ボタンを選択します。

データ型 ラジオ・ボタン
SSL 構成

SSL を使用して WebSphere MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループとのネットワーク通信をセキュアにする場合に使用する SSL 構成。

中央管理対象」ラジオ・ボタンが選択されており、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが明示的に定義されている場合、このプロパティーは使用不可になります。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが CCDT に基づいている場合、このプロパティーは常に使用可能です。

この WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・リソースが CCDT に基づいており、また、CCDT の関連エントリーが SSL を使用するように構成されている場合に限り、このパラメーターは使用されます。

また、SSL 構成が none に選択されていると、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーに対し、中央管理対象 WebSphere Application Server のデフォルトの SSL 構成が使用されます。

データ型 ドロップダウン・リスト
宛先
宛先 JNDI 名

このアクティベーション・スペックを使用するように構成されるメッセージ駆動型 Bean (MDB) への送達のためのメッセージが取り込まれる元の JMS 宛先を表す JNDI 名。

データ型 ストリング
メッセージ・セレクター

送信されるメッセージを指定するメッセージ・セレクター式。

データ型 ストリング
宛先タイプ

メッセージの取り込み元の宛先 (キューまたはトピック) のタイプ。

データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
キュー
「宛先 JNDI 名」は、キューである JMS 宛先を参照します。
トピック
「宛先 JNDI 名」は、トピックである JMS 宛先を参照します。
永続サブスクリプション

このトピックへサブスクライブする MDB へのメッセージ送達に、永続サブスクリプションが使用されるか、非永続サブスクリプションが使用されるかどうかを指定するオプション。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア (非永続)
範囲
クリア
非永続的
選択
永続的
サブスクリプション名

永続サブスクリプションの名前。これは、「永続サブスクリプション」チェック・ボックスを選択済みの場合のみ、使用可能です。

データ型 ストリング
拡張
クライアント ID

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーに接続するときに指定するクライアント ID。

データ型 ストリング
クローン永続サブスクリプションを許可

異なるサーバーが並行して複数インスタンスの永続サブスクリプションにアクセスできるかどうかを決定するオプション。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
選択
異なるサーバーが並行して複数インスタンスの永続サブスクリプションにアクセスできます。
クリア
異なるサーバーが並行して複数インスタンスの永続サブスクリプションにアクセスできません。
プロバイダー・バージョン

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのバージョン。特定バージョンのキュー・マネージャーに接続するかどうかを判別するために、 この情報を使用します。 また、クライアントで必要な機能のタイプを判別するのにも使用されます。

注: フィックスパック 5 より前であれば、このアクティベーション・スペックを使用して WebSphere MQ for z/OS システム上のキュー・マネージャーまたはキュー共用グループに接続する場合は、「プロバイダー・バージョン」プロパティーの値を 6.0.0.0 と入力してください。接続ファクトリーは、接続先の WebSphere MQ for z/OS のバージョンに関係なく、このプロバイダー・バージョン値を使用する必要があります。

フィックスパック 5 以降であれば、このアクティベーション・スペックを使用して WebSphere MQ for z/OS バージョン 7 システム上のキュー・マネージャーまたはキュー共用グループに接続する場合は、「プロバイダー・バージョン」プロパティーの値を 6.0.0.0 と入力してください。

フィックスパック 7 以降の場合、プロバイダー・バージョンに関する制約はなくなりました。

データ型 ストリング
範囲 入力する値は、空ストリングか、以下のいずれかの形式にする必要があります。
  • n.n.n.n
  • n.n.n
  • n.n
  • n
ここで、n はゼロ以上の数値です。

例えば、6.0.0.0 などです。

セキュリティー設定
認証別名

WebSphere MQ への接続の際に使用するユーザー名とパスワード。

データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト (なし)
範囲 セルに定義されているすべての認証別名、および値「(なし)」 (この値は、クレデンシャルが WebSphere MQ に渡されないことを指定します)。



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連概念
関連タスク
関連資料
アクティベーション・スペック コレクション
WebSphere MQ library (オンライン)


ファイル名: umj_pasm.html