コア・グループ設定

このページを使用して、コア・グループの作成、あるいは既存コア・グループの編集を行います。 コア・グループは、HA マネージャー機能のコンポーネントです。 コア・グループには、スタンドアロン・サーバー、クラスター・メンバー、ノード・エージェント、 管理エージェント、およびデプロイメント・マネージャーが含まれます。コア・グループには、少なくとも 1 つのノード・エージェント、管理エージェント、またはデプロイメント・マネージャーを含む必要があります。

コア・グループを作成するには、その前に、HA 環境内のコア・グループ同士の関係、 および各コア・グループの使用方法について、理解する必要があります。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「コア・グループ」 >「コア・グループ設定」をクリックします。次に既存のコア・グループを選択するか、または「新規」をクリックします。

構成」タブで、フィールドを編集することができます。「ランタイム」タブに、 読み取り専用の情報を表示することができます。

コア・グループの設定値を指定したら、「適用」をクリックしてから、 追加プロパティーの定義やコア・グループ・ブリッジのセットアップを行います。

名前

コア・グループの名前を指定します。このフィールドは、 新規コア・グループを作成する場合にのみ編集可能です。

新規コア・グループを定義する場合は、既存のコア・グループ内で固有の名前を指定してください。 その名前がこのコア・グループの使用目的を定義するのに役立つようなもので、 しかもセル内の他のコア・グループの名前と一貫性のあるものであれば、 この製品の他の管理者にとっても便利なものになります。

このフィールドでは、 英数字が使用できます。このフィールドでは、以下の文字を使用することはできません。
#  \  /  ,  :  ;  "  *  ?  <  >  |  =  +  &  %  '

また、名前の先頭にピリオド (.) または空白スペースを使用できません。 空白スペースではエラーは生成されません。ただし、先頭および末尾の空白スペースは自動的に削除されます。

例えば、DefaultCoreGroup はデプロイメント・マネージャー・サーバー・プロセスを含むコア・グループの名前です。

説明

このフィールドはオプションです。このフィールドを使用する場合、 コア・グループについて有用な情報を指定する必要があります。 このフィールドを使用すると、コア・グループの目的を記述する際に役立てたり、 コア・グループについての重要情報を提供したりできます。 例えば、本製品に提供されているデフォルトのコア・グループ DefaultCoreGroup について「説明」に指定する値は、 The default core group cannot be deleted. です。

このフィールドでは、詳細説明を入力できる十分な長さがサポートされています。 ただし、説明が長いと、ロードに時間がかかり、ページがなかなか表示されない場合があります。

コーディネーターの数

このコア・グループ用のコーディネーター数を指定します。コーディネーターは、HA マネージャーの情報に対する 集約点です。コーディネーターは、グループ・メンバーシップ を判別し、そのコア・グループの他のメンバーに状態や状況を 伝えます。

デフォルト値では、コーディネーターは 1 つですが、 大規模なコア・グループの場合は複数のコーディネーターを設定することをお勧めします。 コア・グループのすべてのデータが、割り振られたコーディネーターのメモリーに収まる必要があります。したがって、 複数のコーディネーターがあれば、コア・グループ・データを保管するためにより多くのメモリーが使用可能になります。 大きなコア・グループがあるシステムで単一のコーディネーターを定義した場合、 そのコア・グループ・データがそのコーディネーター・メモリーをすべて消費し、処理エラーを発生させる可能性があります。

トランスポート・メモリー・サイズ

トランスポートが獲得できる、動的に割り振られるメモリーの最大サイズをメガバイト単位で指定します。 この範囲は、10 メガバイトから 2147483647 メガバイトです。 ただし、この値は、Java™ 仮想マシンに指定されている最大ヒープ・サイズを超えることはできません。この限度に 達すると、輻輳制御が起動され、コア・グループ・メンバー間の通信が制限されるため、 処理エラーが発生する可能性があります。

トランスポート・タイプ

コア・グループのメンバー間の通信に使用するトランスポート・メカニズムを指定します。 「チャネル・フレームワーク」または「ユニキャスト」のいずれかを選択する必要があります。

トラブルの回避 (Avoid trouble): コア・グループでコア・グループ・ブリッジ・サービスを使用する必要がある場合、 そのコア・グループに対するトランスポート手段として「チャネル・フレームワーク」を選択する必要があります。「ユニキャスト」を選択した場合、 エラー・メッセージ CHFW0029E (アドレスが既に使用中であるためにトランスポート・チェーンを初期化できないことを示すエラー・メッセージ) を受信する場合があります。gotcha
非推奨の機能 (Deprecated feature): ユニキャスト・トランスポートのサポートは、推奨されません。 ご使用の環境で可能なかぎり、トランスポート・タイプには「チャネル・フレームワーク」を選択するようにしてください。 depfeat
トランスポート・チェーン

トランスポート・タイプにチャネル・フレームワークを選択する場合には、 トランスポート・チェーンの名前を指定します。

追加プロパティー
コア・グループ・サーバー
コア・グループに属すサーバー・プロセスを指定します。サーバー・プロセスには、デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、アプリケーション・サーバー、クラスター・メンバーが含まれます。 このパネルを使用して、サーバー・プロセスを別のコア・グループに移動できます。
カスタム・プロパティー
構成目的のために使用されるカスタム・プロパティーを指定します。
ポリシー
HA グループのどのメンバーを活動化するかを決定するポリシーを指定します。
優先コーディネーター・サーバー
どのコア・グループ・サーバーが優先コーディネーター・サーバーであるかを指定します。
関連項目
コア・グループ・ブリッジ設定
これをクリックして、管理コンソール・ページにナビゲートして、そのページでコア・グループ・ブリッジを定義します。 コア・グループ・ブリッジは、異なるセル内にあるコア・グループ間の通信を確立するために、必要です。
グループ名プロパティー

HA グループの一致基準として 1 つ以上の名前と値のペアを指定します。 複数の名前と値のペアを指定する場合、ペアを分けるためにコンマを使用します。 アスタリスク (*) を指定すると、このコア・グループ内の HA グループすべての選択した情報を取得することができます。

トラブルの回避 (Avoid trouble):グループ名プロパティー」フィールドの値として、複数のプロパティーを指定できます。 ただし、複数のプロパティーを指定する場合は、それらのプロパティーをコンマで区切る必要があります。 このフィールドで指定される値では、ブランク・スペースは使用できません。 gotcha

コンポーネントは、新規の HA グループを作成する際、 そのグループのプロパティーのマップを設定します。このマップがグループ名になり、 その HA グループを一意的に識別するのに使用されます。

一致基準またはアスタリスクを指定した後は、次の操作を実行します。

  • この一致基準に一致する名前を持つ HA グループの数を判別する場合は、「グループの計算」を選択します。 検出された HA グループで、指定されたグループ名プロパティーを持つグループ数が「一致する数」フィールドに表示されます。
  • この一致基準に一致する現在実行中の HA グループのリストを表示する場合は、「グループの表示」を選択します。 このリストには、各グループごとに以下の情報が示されます。
    • HA グループ名
    • クォーラムが使用可能になっているかどうか
    • HA グループに関連付けられたポリシー。1 つの HA グループに対して複数のポリシーがリストされる場合、 1 つのポリシーだけがこの HA グループに関連付けられるように、 複数のポリシーに対する一致基準を変更する必要があります。
    • その状況。「ポリシー」列にポリシーが 1 つだけリストされている場合、「状況」列に「OK」アイコンが表示されます。 「ポリシー」列に複数のポリシーがリストされている場合は、「状況」列に「エラー」アイコンが表示されます。
  • グループ名プロパティー」 フィールドで指定した値に一致する HA グループのアクティブ・メンバーをホスティングしているサーバーのリストを表示する場合は、 「サーバーの表示 (Show severs)」を選択します。このリストには、サーバーごとに以下の項目が表示されます。
    • これらのサーバーが置かれているノードの名前。
    • これらのサーバーが稼働している製品のバージョン。
    • これらのサーバー上で現在アクティブになっている HA グループ・メンバーの数。
例えば、以下のような HA グループがコア・グループに定義されているとします。
  • コンポーネント A はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compA, policy=oneofN, owner=smith ]
  • コンポーネント B はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compB, policy=MofN, owner=smith ]
  • コンポーネント C はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compC, policy=oneofN, owner=smith ]

Group name properties」フィールドで policy=oneofN を指定してから「グループの表示」を選択すると、 コンポーネント A および C のグループがリストされます。

Group name properties」フィールドで owner=smith を指定してから「グループの表示」を選択すると、 コンポーネント A、B、および C のグループがリストされます。

グループ名プロパティー」フィールドに name=compC,policy=oneofN,owner=smith (これは、コンポーネント C のすべての名前プロパティーです) と指定してから「グループの表示」を選択すると、コンポーネント C のグループのみがリストされます。




マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク
関連資料
コア・グループ・コレクション


ファイル名: urun_ha_cgdetail.html