コア・グループ・ポリシーの設定

このページを使用して、HA グループのポリシーを定義します。ポリシーは、コア・グループのレベルで 定義されます。 このコア・グループ内に含まれて、一致する HA グループ のみに適用されます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ設定」>「新規」>とクリックするか、 または既存のコア・グループを選択してから、「ポリシー」> pollicy_name をクリックします。

名前

ポリシーの名前を指定します。この名前は、 コア・グループの有効範囲内で固有でなければなりません。

ポリシー・タイプ

このポリシーを作成したときに選択したポリシー・タイプを指定します。 これは読み取り専用フィールドです。ポリシー・タイプを変更する場合は、 このポリシーを一度削除してから再作成し、別のポリシー・タイプを指定します。 IBM® 提供のポリシーの場合は、削除しないでください。 代わりに、新規ポリシーを作成し、この新規ポリシーの一致基準として、 HA グループの名前に含まれる属性を複数指定します。グループの名前の属性と最も多い一致があるポリシー が、そのグループと関連しているポリシーです。

説明

このポリシーの説明を指定します。例えば、製品に付属しているクラスター化 TM ポリシーは、 その説明として「TM One-Of-N Policy」が指定されます。

稼働タイマー

このポリシーによって管理されるアクティブなグループ・メンバーの正常性を HA マネージャーが検査する間隔を、秒単位で指定します。グループ・メンバーが失敗すると、グループ・メンバーが常駐するサーバーは再始動されます。

HA マネージャーが、2 つの基本的に異なる種類の 障害を検出します。
  • プロセス全体の障害。この障害の検出は、ハートビート・タイマーなどの機能を使用して実行されます。 このタイプの検出には、稼働タイマー機能は含まれません。 プロセス全体に障害が発生した場合に検出され、さまざまな HA グループがコア・グループの他のサーバーに フェイルオーバーします。
  • アプリケーションまたはプログラム障害。何らかの 理由で、トランザクション・マネージャーやサービス統合バス 機能などのアプリケーションやプログラムがハングした場合、 HA マネージャーは最終的にハングを検出します。ハング が検出されるまでに経過する時間は、稼働タイマー・ パラメーターで指定される値によって決定されます。 パラメーターは、HA マネージャーが HA グループ ・メンバーを作成したコンポーネントをコールバックする 回数を制御して、まだ稼働しているかどうかを確認します。 このため、プロセス全体の機能停止や強制終了を 引き起こさなかったハングしたコードやプログラム・エラー を検出することができます。
データ型 整数
  • 有効な値は、-1 秒以上 600 秒以下です。
  • -1 (マイナス 1) が指定されると、この機能は使用不可になります。
  • 0 (ゼロ) が指定されると、活動状態のグループ・メンバーの正常性を HA マネージャーがチェックする頻度 が、アプリケーション・サーバー処理レベルで指定される時間 間隔によって決定されます。
  • 0 (ゼロ) より大きい値が指定されると、HA マネージャーは、このポリシーを 使用して HA グループ・メンバーの正常性を確認する頻度を 決定する際に、アプリケーション・サーバー処理レベルで 指定された時間間隔の代わりに、ここで 指定された時間間隔を使用します。
デフォルト 0 (ゼロ)
フェイルバック

選択すると、障害が発生した場合に、障害のある サーバーに割り当てられた作業項目が、グループ内で最優先の サーバーとして指定されているサーバーに移動されます。このフィールドは、N ポリシーの中の M、および N ポリシーの中の 1 つにのみ適用されます。

優先サーバーのみ

グループ・メンバーが、 このグループの優先サーバーのリストにあるサーバー上でのみ活動化されるかどうかを指定します。 このフィールドは、N ポリシーの中の M、および N ポリシーの中の 1 つにのみ適用されます。

アクティブ・メンバーの数

活動化される HA グループ・メンバー数を指定します。 このフィールドは、M of N ポリシーにのみ適用されます。

クォーラム

これを選択すると、このポリシーで管理されるグループに対してクォーラム検査が使用可能になります。 クォーラムは、障害時にグループのメンバー間で共用される リソースを保護するために使用することができるメカニズムです。

重要: クォーラムは拡張ハードウェア機能であるため、 この機能の使用方法に熟知していない限りは使用しないでください。 この機能は、正しく使用しないとデータ破壊を引き起こす場合があります。
ポリシーのクォーラム設定は、以下の項目が当てはまる場合にのみ効果があります。
  • グループ・メンバーは、クラスター・メンバーでもあります。
  • GroupName.WAS_CLUSTER=clustername は、このポリシーに一致する任意の HA グループのグループ名で、 プロパティーとして指定する必要があります。

使用可能になっている場合、このポリシーを使用する任意のグループは、メンバーの大半が稼働するまでクォーラムを確立しません。 例えば、このグループに n メンバーがある場合、クォーラムを確立するためには (n/2) + 1 サーバーがオンラインである必要があります。 クォーラムが確立されるまでは、活動化されるグループ・メンバーはありません。

クォーラム・メカニズムは、障害によってグループが区画に分割される場合に、 アプリケーション・サーバーのシャットダウンを可能にするハードウェア制御機能と共に作動するように設計されています。

追加プロパティー
選択したポリシーのタイプに基づいて、以下のオプションの 1 つ以上を指定します。
カスタム・プロパティー ポリシーのカスタム・プロパティーを指定するとき、クリックします。
一致基準 ポリシーの一致基準をセットアップするとき、クリックします。
優先サーバー グループ・メンバーが活動化される場合に優先されるサーバーのリストを設定するとき、クリックします。
静的グループ・サーバー 活動化される特定のサーバーのリストを設定するとき、クリックします。



マーク付きのリンク (オンライン) では、インターネットにアクセスする必要があります。

関連タスク


ファイル名: urun_ha_policysetting.html