このチュートリアルでは、ページ・フローを使用した作業について説明します。ページ・フローとは、ビジネス・プロセスの一種で、プロセス内のタスクと対話する順序を制御するものです。
タスクを完了すると、フロー内の次のタスクが自動的に表示されます。
例えば、請求処理プロセスに、請求を処理するために実行する必要がある特定のステップまたはタスクのセットがあるとします。ページ・フローを使用して、このステップの順序を制御できます。
ページ・フローは、単一担当者ワークフローまたは画面フローとも呼ばれます。
始める前に
このチュートリアルでは、WebSphere Process Server からのコンテンツを含むウィジェットを使用します。チュートリアルを実行するには、WebSphere Process Server がインストールされていなければなりません。
このチュートリアルでは、ヒューマン・タスクおよびヒューマン・ワークフローの高度な管理テンプレートから作成されたスペースのページおよびウィジェットを使用します。一部のステップおよび情報は、場合によっては当てはまらない可能性があります。必要に合わせて、このチュートリアルを調整してください。
ページ・フローでは、フローを構成するヒューマン・タスク・アクティビティーについて、プロセス・モデル内に次のプロパティーが設定されていることを必要とします。
- ページ・フロー内の各ヒューマン・タスクは、htm.hasNext カスタム・プロパティーが true に設定されていることが必要です。ただし、順序内の最後のヒューマン・タスクを除きます。このタスクは、htm.hasNext カスタム・プロパティーが false に設定されていることが必要です。
- ページ・フロー内の次のヒューマン・タスクは、完了したヒューマン・タスクのトランザクション内で使用可能になる必要があるため、すべてのヒューマン・タスクのトランザクション動作は、participates に設定する必要があります。
このタスクについて
このチュートリアルは、Business Space を使用してページ・フロー内の一連のタスクを完了する方法の一例です。この例では、あなたは保険請求の処理を担当しています。
保険請求の処理に関わるすべての作業を担当しているとします。この役割を果たすために、Business Space を使用して以下の手順を実行します。
手順
- Business Space にログオンして、請求の処理に使用するスペースを開きます。 処理を待機中の請求がタスク・リスト・ウィジェットに表示されます。
- 請求のリストを確認し、最も緊急に処理する請求を受け入れます。 タスク情報ウィジェットに請求の詳細が表示されます。
- 請求処理プロセスのこのステップを完了するのに必要な情報があります。必要な情報を入力し、タスクをサブミットして、「次へ」をクリックします。 請求処理の次のステップを表すタスクが、タスク情報ウィジェットに自動的に表示されます。
- 請求処理プロセスのこのステップを完了するのに必要な情報が、さらにあります。必要な情報を入力し、タスクをサブミットして、「次へ」をクリックします。 請求処理の次のステップを表すタスクが、タスク情報ウィジェットに自動的に表示されます。
- 今度は、プロセスのこのステップを完了するために必要な情報がないため、タスクをクローズします。 タスク・リストウィジェットのタスクのリストにタスクが表示されます。引き続き、リスト内のその他の請求を処理します。
- しばらくしてから、未完了の請求を完了するために必要な情報を入手します。タスク・リスト・ウィジェットで、その請求を選択し、編集します。 タスク情報ウィジェットに、請求の処理を中断したときに処理していたタスクの詳細が表示されます。必要な情報を入力し、タスクをサブミットして、請求の処理を完了します。
タスクの結果
請求の処理に必要な作業を正常に完了しました。
タスク情報ウィジェットにより、作業を完了するための一連のステップに、次のタスクを選択するために
タスク・リストに戻る必要なしに導かれました。請求の処理を中断し、後でそれを続行することができました。