クロス・コンポーネント・トレース設定

このページを使用して、バージョン 7.0 サーバーのクロス・コンポーネント・トレース・パラメーターを表示および設定します。 サーバーまたは特定モジュールに関してパラメーターを設定できます。サーバー上の特定モジュールについてクロス・コンポーネント・トレースを実行する場合は、このページから SCA モジュールのリストにアクセスできます。「構成」タブで設定したパラメーターは、サーバーの再始動時に適用されます。「ランタイム」タブで設定したパラメーターは、即座に適用されます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「トラブルシューティング」 > 「クロス・コンポーネント・トレース」 > server_name をクリックします。ここで、server_nameバージョン 7.0 サーバーの名前です。

このページを使用して、(サーバーまたは特定モジュールの) クロス・コンポーネント・トレースを使用可能または使用不可にしたり、トレース・データの格納場所を指定したり、クロス・コンポーネント・トレース・ロギングの構成方法を選択したりします。

ランタイム

クロス・コンポーネント・トレースのランタイム・パラメーターは「ランタイム」タブに表示されます。 「ランタイム」タブで設定したパラメーターは、即座にサーバーに適用されます。

コンソール・パネルには、以下のセクションが含まれています。
  • トレース出力
  • サーバー設定
  • モジュール設定
すべてのランタイム変更をサーバー構成ファイルに保存する (Save all runtime changes to the server configuration file)
ランタイムに関して行った変更 (これはシステムによって即座に適用される) を構成に適用する場合は、このオプションを選択します。

すべてのランタイム変更をサーバー構成ファイルに保存する (Save all runtime changes to the server configuration file)」を選択した場合、行った変更はサーバーの始動時または再始動時にシステムによって適用されます。

トレース出力
クロス・コンポーネント・トレースの有効化
クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」を選択すると、サーバーは以下の処理の準備を行います。
  • アプリケーション固有のインバウンド呼び出しチェーン用のクロス・コンポーネント・トレース
  • 選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」の下で選択したモジュールでのクロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする

「構成」の「クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」を選択すると、サーバーの始動時または再始動時にデータが収集されます。

クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」をクリアするか、未選択のままにすると、サーバーのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。
クロス・コンポーネント・トレース出力の保存先 (Save Cross-Component Trace output to)
サーバーで実行されたクロス・コンポーネント・トレース操作によって収集されたデータを格納するファイルを選択します。提示されるオプションは以下のとおりです。
  • トレース

    「トレース」はデフォルトであり、推奨されるオプション です。「トレース」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「詳細」に対応するので、クロス・コンポーネント・トレース・データの収集に最適なパフォーマンスが実現されます。このオプションを選択した場合、トレース・データは trace.log ファイルに書き込まれます。

  • System.Out

    System.Out」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「情報」に対応します。「System.Out」を選択すると、クロス・コンポーネント・トレース・データは systemout.log ファイルに書き込まれます。

    System.Out」を選択すると、ログの書き込みにかかる時間が長くなります。ただし、SystemOut.log に格納されるデータは少なくなるため、その内容の確認に費やす時間が短くなります。

サーバー設定
すべてをトレース (Trace all)
このオプションは、サーバー内のすべての SCA モジュールの呼び出しチェーン情報の作成用にクロス・コンポーネント・トレースをオンにする場合に選択します。「すべてをトレース (Trace All)」が選択されていても、「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」の下のモジュールのテーブルに SCA モジュールを追加することができます。

すべてトレース (Trace all)」を選択すると、サーバーは、(インバウンドの) 他のサーバーから来るモジュールのクロス・コンポーネント・トレース呼び出しチェーンを受け入れます。 「すべてトレース (Trace all)」が選択された場合、サーバーはさらに、クロス・コンポーネント・トレースがサーバーのすべてのモジュールに対してオンであるかを検査し、それらの設定を受け入れて、それらのモジュールの呼び出しがアプリケーション固有のクロス・コンポーネント呼び出しチェーンとなるようにします。

このサーバーでデータ・スナップショットを使用可能にする (Enable data snapshot on this server)
クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするには、このオプションを選択します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

管理コンソールからデータ・スナップショット・ファイルを削除できます。クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量の管理について詳しくは、このコンソール・ページの「追加プロパティー」セクションで「クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量 (Cross-Component Trace disk use)」を選択してください。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。
モジュール設定
選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)

このテーブルは、クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストを示します。

選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」にリストされる SCA モジュールの数が多くならないようにしてください。テーブルにリストされるモジュール数が増え始めた場合は、代わりに「すべてトレース (Trace all)」を選択することを検討してください。リストに SCA モジュールが追加されるごとに、パフォーマンスにわずかな影響があります。

このテーブルには、次のように複数の機能があります。

  • SCA モジュールの「追加

    追加」を選択すると、サーバーで稼働するすべての SCA モジュールをリストしたページに移動します。 この SCA モジュールのリストから、クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする SCA モジュールを選択できます。

  • 除去

    除去」を選択すると、リストから選択した SCA モジュールが除去されます。モジュールを選択して「除去」をクリックすることにより、そのモジュールでのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。

選択
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストから、選択された Service Component Architecture (SCA) モジュールを除去するための標識として使用されます。
モジュール名
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっている Service Component Architecture (SCA) モジュールの名前。
バージョン
選択されたサーバーで稼働する Service Component Architecture (SCA) モジュールのバージョン。
セル ID
SCA モジュールがデプロイされるセルの ID。
データ・スナップショットを使用可能にする
そのモジュールでクロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするかどうかを示します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。

構成

クロス・コンポーネント・トレースの構成パラメーターは「構成」タブに表示されます。 「構成」タブで設定したパラメーターは、サーバーの再始動時にシステムによって適用されます。

コンソール・パネルには、以下のセクションが含まれています。
  • トレース出力
  • サーバー設定
  • モジュール設定
トレース出力
クロス・コンポーネント・トレースの有効化
クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」を選択すると、サーバーは以下の処理の準備を行います。
  • アプリケーション固有のインバウンド呼び出しチェーン用のクロス・コンポーネント・トレース
  • 選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」の下で選択したモジュールでのクロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする

「構成」の「クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」を選択すると、サーバーの始動時または再始動時にデータが収集されます。

クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする (Enable Cross-Component Trace)」をクリアするか、未選択のままにすると、サーバーのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。
クロス・コンポーネント・トレース出力の保存先 (Save Cross-Component Trace output to)
サーバーで実行されたクロス・コンポーネント・トレース操作によって収集されたデータを格納するファイルを選択します。提示されるオプションは以下のとおりです。
  • トレース

    「トレース」はデフォルトであり、推奨されるオプション です。「トレース」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「詳細」に対応するので、クロス・コンポーネント・トレース・データの収集に最適なパフォーマンスが実現されます。このオプションを選択した場合、トレース・データは trace.log ファイルに書き込まれます。

  • System.Out

    System.Out」を選択することは、WebSphere Application Server のロギング・レベル「情報」に対応します。「System.Out」を選択すると、クロス・コンポーネント・トレース・データは systemout.log ファイルに書き込まれます。

    System.Out」を選択すると、ログの書き込みにかかる時間が長くなります。ただし、SystemOut.log に格納されるデータは少なくなるため、その内容の確認に費やす時間が短くなります。

サーバー設定
すべてをトレース (Trace all)
このオプションは、サーバー内のすべての SCA モジュールの呼び出しチェーン情報の作成用にクロス・コンポーネント・トレースをオンにする場合に選択します。「すべてをトレース (Trace All)」が選択されていても、「選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」の下のモジュールのテーブルに SCA モジュールを追加することができます。

すべてトレース (Trace all)」を選択すると、サーバーは、(インバウンドの) 他のサーバーから来るモジュールのクロス・コンポーネント・トレース呼び出しチェーンを受け入れます。 「すべてトレース (Trace all)」が選択された場合、サーバーはさらに、クロス・コンポーネント・トレースがサーバーのすべてのモジュールに対してオンであるかを検査し、それらの設定を受け入れて、それらのモジュールの呼び出しがアプリケーション固有のクロス・コンポーネント呼び出しチェーンとなるようにします。

このサーバーでデータ・スナップショットを使用可能にする (Enable data snapshot on this server)
クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするには、このオプションを選択します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

管理コンソールからデータ・スナップショット・ファイルを削除できます。クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量の管理について詳しくは、このコンソール・ページの「追加プロパティー」セクションで「クロス・コンポーネント・トレースのディスク使用量 (Cross-Component Trace disk use)」を選択してください。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。
モジュール設定
選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)

このテーブルは、クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストを示します。

選択した Service Component Architecture (SCA) モジュールのトレースを使用可能にする (Enable tracing for the selected Service Component Architecture (SCA) modules)」にリストされる SCA モジュールの数が多くならないようにしてください。テーブルにリストされるモジュール数が増え始めた場合は、代わりに「すべてトレース (Trace all)」を選択することを検討してください。リストに SCA モジュールが追加されるごとに、パフォーマンスにわずかな影響があります。

このテーブルには、次のように複数の機能があります。

  • SCA モジュールの「追加

    追加」を選択すると、サーバーで稼働するすべての SCA モジュールをリストしたページに移動します。 この SCA モジュールのリストから、クロス・コンポーネント・トレースを使用可能にする SCA モジュールを選択できます。

  • 除去

    除去」を選択すると、リストから選択した SCA モジュールが除去されます。モジュールを選択して「除去」をクリックすることにより、そのモジュールでのクロス・コンポーネント・トレース機能が使用不可になります。

選択
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっているモジュールのリストから、選択された Service Component Architecture (SCA) モジュールを除去するための標識として使用されます。
モジュール名
クロス・コンポーネント・トレースが使用可能になっている Service Component Architecture (SCA) モジュールの名前。
バージョン
選択されたサーバーで稼働する Service Component Architecture (SCA) モジュールのバージョン。
セル ID
SCA モジュールがデプロイされるセルの ID。
データ・スナップショットを使用可能にする
そのモジュールでクロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を使用可能にするかどうかを示します。

データ・スナップショットを使用可能にすると、SCA コンポーネントに送信されるデータや SCA コンポーネント間で渡されるデータが収集されます。(SCA コンポーネント間で渡された情報に関する) この追加データは大きなサイズになることがあるため、trace.log または systemout.log ではなく、別個のファイルに格納されます。

重要: クロス・コンポーネント・トレースのデータ・スナップショット機能を実装すると、パフォーマンスやディスク・スペース使用量が影響を受けます。実動システムでクロス・コンポーネント・トレースを使用する場合はこの点に注意してください。

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