システムが拒否した返品の承認
顧客が商品のリファンドを要求している場合、通常はその返品は自動的に承認されます。
しかし、場合によっては、顧客サービス・スーパーバイザーなど、ストアの返品を承認する権限を持つだれかが、
その返品を手動で承認しなければならない場合もあります。
以下は、手動で承認をする場合の考えられる理由です。
- リファンドのために、商品を物理的にストアへ返品する必要がある場合。
たとえば、ある CD が、顧客がリファンドを受け取るため、返品されるアイテムとしてシステムで最初にマークされているが、
その顧客がストアに連絡してきて、その CD は配達の間に傷が付いていたと言った場合です。
その顧客にその商品をストアに返送してもらってその配送料金を払い戻すより、
ストアとしてはその顧客に欠点のある商品の返品を要求しないで、単に代わりの CD を配送することが考えられます。
この場合、顧客サービス担当者は、システムに対して、物理的な返品は必要がないことを指示し、
その状態についてメモを追加することができます。
システムはその返品の承認を拒否するため、顧客サービス・スーパーバイザーは、その返品を手動で承認する必要があります。
- 返品数量が配送済み数量より多い場合。
たとえば顧客が本を 1 冊オーダーして 3 冊返品しようとしている場合です。
- 要求された返金額が元の購入金額に対して支払われた金額よりも大きい場合。
たとえば、顧客がオーダーに $100.00 を支払い、リファンドとして $150.00 を要求する場合です。
顧客のクレジット・カードでの支払いが、与信後に入金する前に口座が閉じられたために、
入金されなかった場合がこれに該当します。
- 返品期間が切れている場合。
たとえば、購入時点から 10 日経過したら、ストアは返品を受け付けない場合があります。
- システムが、返品された商品を戻すべきかどうかを決定したが、
(たとえば、顧客サービス担当者によって) その状況が変えられた場合。
- ストアに自動承認ポリシーがない場合。
この場合、すべての返品を手動で承認する必要があります。
システムで拒否された返品を承認するには、以下のようにします。
- WebSphere Commerce アクセラレーターをオープンする。
ユーザー役割によって、1 つ以上のメニューが表示されます。
「操作」メニューから、「返品の検索」をクリックします。
「セールス」メニューから、「返品の検索」をクリックします。
検索ダイアログがオープンされます。
- 以下の返品情報のうち、少なくとも 1 つを入力して、処理をする返品を検索する。
- 「返品番号」フィールドには、返品を固有に識別する返品番号を入力する。
- 「オーダー番号」フィールドには、オーダーを固有に識別し、返品される商品を示すオーダー番号を入力する。
- 「オリジネーター・ログオン ID」フィールドに、以下を入力する。
返品を開始した顧客のストア・ログオン ID。
特定の顧客の「Return History (返品履歴)」リストで「返品の検索」をクリックしてこの検索ダイアログを立ち上げた場合、
その顧客ログオン ID が、そのストアの顧客ログオン ID として表示されます。
返品を開始した人のログオン ID。
実装されているアクセス制御ポリシーによっては、
返品を変更したり返品の変更を要求する権限を他の人が持っていることもあります。
その人は返品のオリジネーターではありませんが、
ストアでの更新を要求するときにオリジネーター・ログオン ID を指定する必要がある場合があります。
たとえば、IBM の社員がオリジナルの返品を作成して、
その社員の監督者が返品を変更するためにストアに連絡するとします。
この返品を受理するために、ストアは、オリジネーターのログオン ID を要求する場合があります。
「契約名」
ドロップダウン・リストから、契約の名前を選択する。
契約は、ストアで買い物をする顧客に取引条件を明記します。
- 「返品の状況」ドロップダウン・リストから、保留やキャンセルなど、返品の状況を選択する。
- 「検索」をクリックする。
システムが検索を実行した結果、その検索基準と一致する返品のリストが表示されます。
- 処理する返品の横のチェック・ボックスを選択し、「承認」をクリックして、選択した返品を承認する。
「返品の承認」ダイアログがオープンし、手動での承認が必要な返品の商品と、その返品がシステムによって拒否された理由がリストされます。
- 「承認」をクリックしてダイアログをクローズする。