データベース・クリーンアップ・ユーティリティー

データベース・クリーンアップ・ユーティリティーは、同時に多くのオブジェクトを削除できます。 削除可能なオブジェクトを把握するには、データベースのクリーニングを参照してください。 各オブジェクト・タイプに関する詳細は、オブジェクト・タイプを参照してください。

データベース・クリーンアップ・ユーティリティーでオブジェクトを削除すると、 オブジェクトのテーブルのレコードが削除されて、データベースの参照保全が維持されます。 データベース・クリーンアップ・ユーティリティー・コマンドは、 2 つの方法 (トップダウンまたはボトムアップ) のいずれかでデータベースを消去します。 トップダウンは、削除カスケードの子テーブルからすべての行を削除します。 参照保全に削除制限が指定されている場合、削除カスケードは失敗するので、 ボトムアップ方式を使用する必要があります。 ボトムアップ方式を使用するには、 コマンド構文の force FORCE パラメーターに yes を指定します。 これは、最初に子テーブルを削除し、それから親テーブルを削除します。

また、コマンド構文で loglevel LOGLEVEL パラメーターに 2 を指定しても、ボトムアップ方式を起動することができます。 0 を指定すると、ログになにも記録せず、 1 を指定すると、先頭テーブルの削除ステートメントのみログに記録します。 loglevel LOGLEVEL 2 は、各削除済み子テーブルから先頭テーブルまでの削除ステートメントをログに記録します。 2 を選択するとボトムアップ方式が起動されますが、参照保全で削除制限があると、 正常に削除できるとは限りません。 レコードを削除制限付きで削除するには、 force FORCE パラメーターを yes に指定してください。

テーブルが多くの子テーブルから成る場合は、ボトムアップ方式では応答時間が長くなることが予想されます。 たとえば、MEMBER テーブルには 500 個より多くの子テーブルが入っています。 このような場合は、パフォーマンス上の理由からトップダウン方式を使用することをお勧めします。

データベース・クリーンアップ・ユーティリティーは、自由に構成、拡張することが可能で、順応性があります。 事前設定されているクリーンアップ構成の他に、消去するテーブルおよび行を定義した新規オブジェクトを CLEANCONF データベース・テーブルに 追加することもできます。 データベース・クリーンアップ・ユーティリティーに新規構成を追加を参照してください。

新規テーブルを作成してデータベース・スキーマを拡張した場合は、データベース・クリーンアップ・ユーティリティーを使用して新規テーブルを消去できます。 データベース・スキーマの変更 (あるテーブルへの新規列の追加、外部キーと 1 次キーの関連の変更、参照保全パスへの新規子テーブルの追加など) を行った場合、データベース・クリーンアップ・ユーティリティーは自動的にその変更に適応します。 列名を変更した場合は、CLEANCONF テーブルの構成データも更新されます。

データベース・クリーンアップ・ユーティリティーは、データベース・スキーマにおける参照保全定義の削除規則を基に子テーブルのレコードを削除します。 削除規則は、削除カスケードヌル設定の削除、または削除制限に設定できます。 新規テーブルを追加する場合は、参照保全および削除規則が適切に定義されていることを確認してください。 これらが定義されていない場合、データベース・クリーンアップ・ユーティリティーで新規テーブルを処理することはできません。

注: staglog オブジェクトをクリーンアップするためのデータベース・クリーンアップ・ユーティリティーは、 ステージング・サーバーでのみ実行してください。 ステージング・データベースは、実動データベースとは異なります。 ステージング・データベースには構成データのみ存在し、操作データはありません。  構成データを削除すると、操作データのカスケードも削除されてしまう場合があります。 ステージ伝搬ユーティリティーが削除を実動データベースに伝搬すると、 この削除によって (保持したい) 操作データが連鎖削除される場合があります。 構成データをクリーンアップするには、 実動データベースでデータベース・クリーンアップ・ユーティリティーを実行します。

関連タスク

関連参照

IBM 著作権