AddressAdd コマンド
このコマンドは、ユーザーまたは組織の新規住所エントリーを追加します。
このコマンドは SSL (Secure Sockets Layer) で使用して、メンバーのログオン・パスワードと個人情報が確実に暗号化されるようにします。
これを行うには、コマンドを HTTPS セキュア・プロトコルで入力します。

パラメーター値
- http://host_name/path/
- (必須) WebSphere Commerce サーバーおよび構成パスの完全修飾名
- langId
- セッション期間中の優先言語を設定またはリセットします。
ストアでサポートされている言語は、STORELANG テーブルにあります。
- forUser
- このコマンドの実行対象のユーザーまたは組織のログオン ID。
このパラメーターを指定できるのはオーダーを処理する権限がある人だけです。
- forUserId
- forUser と同様ですが、ユーザーは USERS テーブル中にある内部ユーザー ID によって識別されます。
- memberId
- memberId が指定されない場合、デフォルトは現行ユーザーです。
(ログオンしたユーザー) このパラメーターは、組織エンティティーまたは他のユーザーの住所を追加するのに使用できます。
- URL
- (必須) コマンドが正常に完了した時に呼び出される URL
- businessTitle
- アドレスを追加しようとしている個人の会社での地位。(たとえば、社長または部長。)
- nickName
- (必須) 追加しようとしている住所のニックネームまたは ID。
メンバーは、住所のコレクションにそれぞれニックネームを付けてもつことができます。
ユーザーが登録時に指定する住所は、システムによって登録者の固有の住所として取り扱われ、システムはその住所のニックネームをユーザーのログオン ID に設定します。
- personTitle
- 住所を追加しようとしているユーザーの敬称 (たとえば、Dr.、Rev.、Mr.、または Ms など)。
- lastName
- ユーザーの姓。
- firstName
-
ユーザーの名。
- middleName
-
ユーザーのミドル・ネーム、またはイニシアル。
- organizationName
-
ユーザーが所属する組織。
- organizationUnitName
- ユーザーの組織内の部署名。
- officeAddress
- 組織内の住所。(たとえば、郵便物の受領部署など。)
- primary
- 指定した住所が特定の住所タイプの正規住所かどうか:
1= 正規
0= 仮 (デフォルト)
- addressType
- 住所タイプ。たとえば、
R= 居住 (デフォルト)
M= 郵送先
S= 配送先
B= 請求先
SB=配送先および請求先
addressType が指定されない場合、デフォルトは "SB" です。
- address1
-
ユーザーの番地 (1 行目)。
- address2
-
ユーザーの番地 (2 行目)。
- address3
-
ユーザーの番地 (3 行目)。
- City
-
ユーザーが居住している市区町村。
- state
-
ユーザーが居住している都道府県名。
- zipCode
-
ユーザーの住所の郵便番号。
- Country
-
ユーザーが居住している国または地域の名前。
- bestCallingTime
- ユーザーに連絡できる時間帯:
- phone1
- ユーザーの電話番号 (昼間)
- phone1Type
-
ユーザーの電話番号 (昼間) を使用する電話のタイプ。たとえば、不平衡電話の場合は TTY、パルス符号変調の場合は PCM、またはモバイルの場合は CEL。これは 3 文字のフィールドです。
- publishPhone1
-
ユーザーの電話番号 (昼間) をリストするかどうか :
Y=はい
N=いいえ
- phone2
- ユーザーの電話番号 (夜間)
- phone2Type
-
ユーザーの電話番号 (夜間) を使用する電話のタイプ。たとえば、不平衡電話の場合は TTY、パルス符号変調の場合は PCM、またはモバイルの場合は CEL。これは 3 文字のフィールドです。
- publishPhone2
-
ユーザーの電話番号 (夜間) をリストするかどうか :
Y=はい
N=いいえ
- fax1
-
ユーザーのファクシミリ電話番号 (昼間)
- fax2
-
ユーザーのファクシミリ電話番号 (夜間)
- email1
-
ユーザーの E メール・アドレス 1
- email2
-
ユーザーの E メール・アドレス 2 または Web アドレス
- billingCode
- 配送先住所か請求先住所、およびコスト・センターを識別する購入者組織のコード
- billingCodeType
- 請求コードに使用されるコード構造のメソッドを指定するコード。
デフォルト値は D でバイヤーによって割り当てられます。 02 の値は、それが Ariba によって割り当てられることを示します。
- taxPayerId
- 課税に関してユーザーを識別するために使用されるストリングで、税ソフトウェアでは特に有用
- packageSuppression
-
オーダーの配送時に、パッケージ挿入を組み込むかどうか。
1= 組み込む
0= 組み込まない
- addressfield1 から addressfield3
-
カスタマイズ可能なフィールド。
- shippingGeoCode
- 地域を基にした配送コード。特に、税金計算ソフトウェアで役立ちます。
- taxGeoCode
- 地域を基にした税率コード。特に、税金計算ソフトウェアで役立ちます。
例 1
以下の例は、"mother_address." というニックネームを使用してエントリーを住所テーブルに追加します。
https://myhostname/webapp/wcs/stores/servlet/AddressAdd?
nickName=mother_address&address1=7+Elm+St.&city=Toronto&state=Ontario
&country=Canada&zipCode=M4M+2T1&lastName=Lee&URL=/
例 2
以下の例は、完全な請求先住所を追加します。
https://myhostname/webapp/wcs/stores/servlet/AddressAdd?URL=basemall.jsp&nickName=msur1nickB
&addressType=B&primary=1&personTitle=Dr&lastName=last&firstName=first
&middleName=middle&address1=address1&address2=address2
&address3=address3&city=Toronto&state=Ontario&country=Canada
&zipCode=A1A1A1&phone1=111-111-1111&phone2=222-222-2222
&phone1Type=PHN&phone2Type=TTY&publishPhone1=1&publishPhone2=0
&bestCallingTime=E&fax1=333-333-3333&fax2=444-444-4444
&email1=msur1nickB@email1.com&email2=msur1nickB@email2.com
&businessTitle=bustitle&organizationName=organization
&organizationUnitName=oraganizationunit&officeAddress=officeaddress
&packageSuppression=0&addressField1=field1&addressField2=field2
&addressField3=field3&billingCode=billingCode&billingCodeType=BT
&shippingGeoCode=shippinggeocode&taxGeoCode=taxgeocode
注: 一時または永続住所に関して、すべてのメンバーは住所のコレクションをもつことができます。
住所を作成するときに、その状況は「永続」を意味し、現住所を示している "P" とマークされます。
住所を更新するときに、住所の新規レコードは更新で作成されます。
新規レコードは "P" とマークされ、初期のレコードは「一時」を意味し、履歴上の住所を示している "T" とマークされます。
住所が、AddressDelete コマンドで削除されると、その状況には "T" とマークされます。
動作
- 住所タイプごとに、基本住所を指定しないか、あるいは 1 個の基本住所を指定できます (基本フィールドが 1 と等しくなります)。
新規住所が基本住所である場合には、このコマンドはこの住所タイプの既存の基本住所 (ある場合) を非基本に変更します。
- パラメーター primary を指定しないと、デフォルト値は 0 (非基本) です。
- パラメーター addressType を指定しないと、デフォルト値は 'R' (居住住所) です。
- 指定されたニックネームがすでに使用されていないか検査します。
- AuditAddressCmdタスク・コマンドを呼び出して、追加のパラメーター検査を実行します。
この検査をカスタマイズしたい場合には、ストア開発者は新規コードを AuditAddressCmd タスク・コマンドに追加する必要があります。
- ADDRESS テーブル中に新規住所を作成します。
- メンバーが住所録を持っていない場合は、新規レコードは ADDRBOOK テーブルに作成されます。
- コマンドが失敗した場合は、AddressErrorView コマンドが呼び出されます。
- 正常終了した場合は、指定された URL を呼び出します。
例外条件
- パラメーター URL はヌルにすることはできず、0 を超える長さにする必要があります。
- パラメーター nickName は非空でなければならず、0 より大きい長さが必要であり、さらにこの住所録にすでに存在していなければなりません。
- パラメーター primary はヌルでなければならないか、あるいは0 または 1 でなければなりません。
- パラメーター publishPhone1、publishPhone2、および packageSupression はいずれもヌルでなければならないか、あるいは整数でなければなりません。