税の組み込み
WebSphere Commerce にサード・パーティー製の税額計算システムを組み込むことは、
世界的な税額計算プロセスを使用した安全性の高い e-commerce サイトの構築および保守で主要なステップです。
このヘルプでは、以下のことを説明します。
別のヘルプでは、税組み込みインターフェースをインストールおよび
構成する方法を説明します。
税組み込みインターフェースは、課税関連情報を WebSphere Commerce データベースから検索します。
この情報には、顧客の会社 ID、都道府県および郵便番号、配送先および配送元ロケーション、
請求先住所、そして関係する場合には国関連のデータが含まれます。
このインターフェースは、以下の機能を実行します。
- applyCalculationUsageTIKCmd を呼び出して、
課税関連情報を ORDERS
および ORDERITEMS テーブルから税組み込みフィーチャーに検索し、
さらに、ADDRESS テーブルから
ストア (セラー) とショッパー (バイヤー) の税関連アドレスを検索する
- オーダー・アイテムに適用される計算コードを判別する
- オーダー・アイテムに税の合計を適用する
税組み込みフィーチャーは、税組み込みインターフェースとその他の課税アプリケーションとの間で
税関連データをやり取りするのに使用されるクラスのセットです。
税組み込みフィーチャーは、以下のことを実行します。
- 課税関連データの形式を、サード・パーティーの課税システムで使用できるように変換する
- 法的課税区分、商品課税区分、配送先住所、およびバイヤー情報などの課税情報を、
関連するサード・パーティーの課税アプリケーションに渡す
- リターン・コードを解釈して、顧客と商品データが有効であるかどうかを判別する
- 適切なサード・パーティー課税システムから税額計算を受け取り、
これを税組み込みインターフェースに送信する
- 顧客は、ブラウザーを使用して、マーチャントのオンライン・ストアにアクセスし、
ストア・カタログをブラウズし、商品表示ページで商品を検討し、
ショッピング・カートにアイテムを追加します。
- ショッピング・カートに商品を追加する前のショッピングの最初の段階で税金を参照できるオプションが顧客にある場合、
顧客の登録情報またはマーチャントのロケーションに基づいて税金が計算され、
この税金は、商品情報ページに表示されます。
このオプションは、特定のマーチャントのストア構成により異なります。
- ショッピング・カートに 1 つまたは複数のアイテムを追加した後でショッピング・カート・ページを表示させると、
Web サーバーに要求が送信され、これは、
OrderPrepareCmd コントローラー・コマンドを呼び出します。
このコマンドは、 OrderPrepareCmdImpl により
インプリメントされます。
- OrderPrepareCmd コマンドは、税額計算に使用するため、
ApplyCalculationUsageCmd タスク・コマンドを呼び出します。
デフォルトのインプリメンテーション・クラスである ApplyCalculationUsageCmdImpl は、
ApplyCalculationUsageTIKCmdImpl
インプリメンテーション・クラス (税組み込みインターフェースのパーツ) により上書きされ、以下のことを実行します。
- オーダーでアイテムに適用されるそれぞれの計算コードについて、
TaxOrderCmd タスク・コマンドを作成します。
これは、WebSphere Commerce CMDREG テーブルにあるエントリーに基づいて
構成済みのインプリメンテーションをインスタンス化します。
デフォルトのインプリメンテーションはありません。
- ショッピング・カートにあるすべてのオーダーについて、TaxOrderItemCmd タスク・コマンドを作成します。
これは、WebSphere Commerce CMDREG テーブルにあるエントリーに基づいて、
構成済みのインプリメンテーションをインスタンス化します。
デフォルトのインプリメンテーションはありません。
TaxOrderCmd addOrderItem メソッドは、それぞれの TaxOrderItemCmd コマンドを TaxOrderCmd コマンドに追加します。
このプロセスの間は、それぞれのオーダー・アイテムごとの監査フラグは、デフォルトでオフに設定されています。
- TaxOrderCmd calculateTaxes メソッドを呼び出して、税金を計算します。
- WebSphere Commerce の OrderItemAccessBean を使用して、
WebSphere Commerce 内の ORDERITEMS テーブルを税金を組み込んで更新します。
税は、ショッピング・カート・ページで、顧客に表示されます。
- 税の合計を OrderPrepareCmd コマンドに渡して、オーダーの税金の合計および小計を更新します。
- 顧客がショッピング・カートにあるアイテムを購入のために送信すると、
今度は OrderProcess タスク・コマンドを呼び出す別の要求が送信されます。
- OrderProcess タスク・コマンドは、ExtOrderProcessCmd タスク・コマンドを呼び出します。
そのデフォルトのインプリメンテーション・クラスである ExtOrderProcessCmdImpl は、
TaxOrderAuditTIKCmdImpl インプリメンテーション・クラス (税組み込みインターフェースのパーツ) により上書きされます。
TaxOrderAuditTIKCmdImpl インプリメンテーション・クラスは ApplyCalculationUsageTIKCmdImpl と同じ機能を実行します。
ただし、この場合、すべてのオーダー・アイテムについて、監査フラグがオンに設定されることが異なります。
- 税金が計算された後、
OrderItemAccessBean は ORDERITEMS テーブルを更新します。
税金は、チェックアウト・ページで顧客に表示されます。