ユーザーおよび組織の登録

WebSphere Commerce メンバー・データは、 WebSphere Commerce データベースまたはディレクトリー・サーバーという、2 つのリポジトリー・タイプのいずれかに保管されます。 サイト管理者は、これらのリポジトリーの 1 つを使用してユーザーおよび組織エンティティーを登録するよう、 システムを構成します。 

登録プロセスをカスタマイズするには、WebSphere Commerce に付属するプロパティー・ファイルを使用します。 プロパティー・ファイルでは、オプションおよび必須のフィールドを構成することができます。 また、どの情報でマルチカルチャーが使用可であるかを指定することもできます。 ファイルは以下のディレクトリーに置かれます。 

drive:\WebSphere\CommerceServer\samples\properties
drive:\Program Files\WebSphere\CommerceServer\samples\properties
以下の情報は AIX に適用されます (307 バイト) /usr/WebSphere/CommerceServer/samples/properties
以下の情報は Solaris に適用されます (388 バイト) 以下の情報は Linux に適用されます (282 バイト) /opt/WebSphere/CommerceServer/samples/properties
/qibm/proddata/webcommerce/samples/properties

メンバー・サブシステムには、次の 5 つのプロパティー・ファイルがあります。

デフォルトでは、ビジネス・ユーザーが自己登録を実行する場合に承認が必要です。 ユーザー登録が
管理者によって実行される場合、 または自己登録を実行するユーザーが小口取引ユーザー (プロファイル・タイプが C) の場合、承認は必要ありません。 また、管理者が組織エンティティーを登録する場合も承認は必要ありません。 メンバー・グループを作成する場合、または現存するメンバーに関する情報を更新する場合、承認は必要ありません。 いったんメンバーを作成したら、その所有者を変更することはできません。

ユーザー登録の際に親の組織エンティティーが指定されない場合、親はデフォルトで Default Organization になります。 新しい組織エンティティーの登録の際に、親の組織エンティティーが指定されない場合、親はデフォルトで Root Organization になります。 いったん組織エンティティーを作成したら、名前を変更することはできません。 固有 ID も変更できません。

各登録済みユーザーおよび組織エンティティーには、固有 ID が関連付けられています。 ディレクトリー・サーバーがメンバー・リポジトリーとして使用される場合、 固有 ID はそのディレクトリー・サーバー内のメンバーの識別名 (DN) です。 データベースがメンバー・リポジトリーとして使用される場合、固有 ID も 'uid=logonIdvalue' のように DN の形式になります。 この後に、ユーザーの親組織エンティティーの DN が続きます。 たとえば、データベースがメンバー・リポジトリーとして使用され、 ログオン ID が 'JohnSmith' である登録済みであるメンバーがおり、 そのユーザーが登録の際に IBM 組織内の Software Division (組織単位) に属するように指定されている場合、 そのユーザーの固有 ID は 'uid=JohnSmith, ou=Software Division, o=IBM, o=Root Organization' です。 警告: データベースがメンバー・リポジトリーとして使用される場合、 DN のさまざまな部分を形成する値には大文字小文字の区別があります。

WebSphere Commerce には、ユーザー登録用の単一承認フローが付属しています。 デフォルトでは、この単一承認フローは承認の 1 つのレベルをサポートしています。 このフローを変更すると、ユーザー登録承認が必要なすべての組織エンティティーが影響を受けます。 各承認エンティティーは、所有している approver グループによって、承認を必要とするかどうか自由に選択できます。 承認を使用するには、approver グループ (これは、組織エンティティーによって所有されます) を作成しなければなりません。 approver グループはメンバー・グループです。 たとえば、組織エンティティーは、ユーザー登録承認、 オーダー承認、および契約承認という 3 つの承認者グループを所有する場合があります。

デフォルトでは、ユーザー登録が拒否された場合、拒否されたユーザーは WebSphere Commerce にログオンできません。 登録が承認を保留しているユーザーは、WebSphere Commerce を使用するための限られた権限を持っています。

セキュリティーの観点からすると、 組織エンティティーが承認を必要とするかどうかを示す限りにおいて、以下の点が適用されます。

IBM、ソフトウェア・グループ (SWG) と呼ばれる IBM の中にある部門、 およびユーザー登録を例として使用すると、以下が適用されます。

IBM SWG 説明
0 0 意図は有効です。 IBM と SWG の両方で、ユーザー登録承認グループを所有することはできません。
0 1 意図は有効です。 SWG は IBM よりも保守的です。 SWG はユーザー登録承認グループの承認者グループを所有しなければなりません。
1 0 意図は有効ではありません。 SWG は承認のレベルを必要とせず、IBM は 1 つのレベルを必要とするためです。 ただし承認ロジックでは、IBM によって所有されるユーザー登録承認グループが自動的に検索されます。 実際には、IBM が承認を必要とする場合、SWG が承認を必要としないように決定することはできません。
1 1 意図は有効です。 SWG は IBM と整合性があります。 SWG がユーザー登録承認グループを所有している場合、それは SWG で使用されます。 そうでない場合は、IBM によって所有されるグループが使用されます。

関連概念

関連参照

IBM 著作権