WebSphere Commerce で、オンライン・ストアを最も速く簡単に作成する方法は、 WebSphere Commerce と一緒に提供されるサンプル・ストアの 1 つと、 ストア・サービスで利用できるブラウザー・ベースのツールを使用することです。
WebSphere Commerce には、独自のストアを作成するための基本として使用することのできる、 完全に機能が付されたオンラインのサンプル・ストアがいくつか組み込まれています。 企業顧客間ストアと企業間サイトを含むこれらのサンプルは、 最近の大手の小売サイトで一般に使用されている機能の多く (グローバリゼーションを含む) がインプリメントされており、 さらに、機能的なストアに必要なすべてのストア資産も備わっています。
WebSphere Commerce を使用して最初からオンライン・ストアを作成することもできますが、 独自のストアの基本としてサンプル・ストアの 1 つのコピーを使用すると、 機能的なストアをより手早く作成できます。 WebSphere Commerce は、特定のデータを WebSphere Commerce データベースにロードして機能的なストアを作成すること、 そしてこのデータをスキーマで決定した順序でロードすることを要求します。 たとえば、FFMCENTER テーブルは、STOREENT テーブルの前に取り込みを行う必要があります。 サンプル・ストアにはすべての必須データが WebSphere Commerce が必要とする順番と構造で組み込まれているため、 独自のストアの基礎としてそれを使用することによって、最初の作成期間の相当の時間を節約することができます。
サンプル・ストアはストア・アーカイブとして提供されています。 ストア・アーカイブは、ストアの作成に必要なすべての資産 (Web とデータベースの資産を含む) が含まれた圧縮ファイルです。 独自のストアを作成するには、ストア・サービスのツールを使用して、 サンプル・ストア・アーカイブの中の 1 つに基づいて新しいストア・アーカイブを作成します。 新しいストア・アーカイブはサンプル・ストア・アーカイブに基づいているため、 ストア・アーカイブは、サンプル・ストア・アーカイブの資産のコピーであり、 新しいファイル名とディレクトリー構造で保管されます。 詳しくは、ストア・サービスを使用してストア・アーカイブを作成を参照してください。
この時点で 2 つの選択肢があります。 ストア・アーカイブを Commerce サーバーに発行し、サンプル・ストアの 1 つを基にして機能的なストアを作成するか、 最初に新規ストア・アーカイブを変更して、サーバーに発行するかです。 ストア・アーカイブの中のデータベース情報を変更するには、 ストア・サービスにあるツールの「ストア・プロファイル」ノートブック、「税」ノートブック、 および「配送」ノートブックを使用して、資産を編集します。 または、ストア・アーカイブ・ファイルをオープンして XML ファイルを編集した後に、 ストア・アーカイブ・ファイルを再作成することにより、資産を直接編集します。 ストア・アーカイブに含まれる Web 資産 (ストア・ページ) を変更したり、新規 Web 資産を作成するには、 WebSphere Commerce Studio にあるツールや、他に選択したツールを使用してください。
ストア・アーカイブの発行後は、ストア・サービスを使用して、 ストアでのコラボレーション機能を使用可能にしたり使用不可にしたりできます。
ストアの作成についての詳細は、IBM WebSphere Commerce ストア開発者ガイド を参照してください。
重要: カタログおよび配送センターなどの特定のストア・データ資産が、 複数のストア間で共用される場合があります。 その場合、同じサンプル・ストアに基づいて複数のストアを発行する場合、 カタログおよび配送センターは各ストアとも同じになります。 同じサンプルで他のストアを発行した場合には、あるカタログで変更を行うとそれらの変更が上書きされます。 変更の上書きを避ける方法についての詳細は、 共用データ資産を参照してください。
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