構成マネージャー - 検索の構成

検索構成パラメーターでは、 カタログ検索と商品アドバイザーの両方のパフォーマンスを最適化するための付加的なパラメーターを指定できます。 検索構成パラメーターには、大きく分けて、 クエリー最適化 パラメーターとスキーマ最適化 パラメーターがあります。

クエリー最適化パラメーター
クエリー最適化パラメーターは、 カタログ検索の bean や商品アドバイザーによって作成される SQL ステートメントを最適化するのに用いられます。
Upper threshold for number of pre-selected values (事前選択する値のしきい値)
カタログ bean によって構成される SQL ステートメントには、サブクエリーが含まれる場合があります。 これらのサブクエリーは、事前に実行してキャッシュに入れておくこともできますし、 メイン・クエリーの一部として実行することもできます。 ただ、一般的には、サブクエリーを含むクエリーは、サブクエリーを事前に実行しておいて、 その結果を IN 文節でメイン・クエリーにマージした方が、パフォーマンスに優れています。 ただし、マージされたクエリーが最大クエリー長 の限界 (64KB) を超えると、 データベース・エンジンから例外が投げられます。

このフィールドに指定される値は、事前実行されるサブクエリーが戻せる結果の最大数を定義します。 事前実行されたサブクエリーの戻した値の数がこれよりも多いときは、 その事前実行されたサブクエリーの結果ではなく、 サブクエリーのステートメントがメイン・クエリーに使用されます。 このフィールドには、0 〜 1024 の数を指定できます。 このフィールドのデフォルト値は 0 で、これは、 すべてのサブクエリーがメイン・クエリーの一部として実行されることを意味します。

特定のカテゴリーに大量の商品やアイテムがあるようなカタログでは、 サブクエリーの事前実行を使用するとかえってパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるため、 サブクエリーの事前実行は使用しないほうが良いでしょう。

注: クエリーの最適化にこの値が使用されるのは、カタログ検索だけです。

カテゴリー・グループ関係テーブルに商品しか含まれていない (Category group relationship table contains products only)
このチェック・ボックスは、 カタログ・グループ関係 (CATGRPENREL) テーブルに商品しか含まれていないときに選択してください。 CATGRPENREL テーブルに商品とアイテムの両方に関する情報が含まれている場合は、これを選択しないでください。 これは、デフォルトでは選択されていません。

検索コンポーネントによって生成される SQL は、 検索のパフォーマンスを上げるために CATGPENREL テーブル内のデータを利用します。 それで、CATGPENREL テーブルに誤った情報が含まれていると、 正しい結果が得られなかったり、パフォーマンスが低下したりします。

スキーマ最適化パラメーター
スキーマ最適化パラメーターを使用すると、 事前に計算された結合や自動要約テーブル (AST) を作成できます。 AST は、検索クエリーのパフォーマンスを上げるためにカタログ検索 bean や商品アドバイザーで使用されます。 AST に関する詳細は、DB2 ヘルプを参照してください。
Standard Price summary table (標準価格要約テーブル)
このチェック・ボックスは、 カタログ内の標準価格データの要約テーブルを作成する場合に選択してください。 この要約テーブルはオプションであり、サイトで表示価格の代わりに標準価格を使用している場合に適用できます。 これらのテーブルは、データベース読み取りで更新を確認する際に使用すると便利です。 これは、デフォルトでは選択されていません。
Rich Attribute summary table without Category Group (カテゴリー・グループによらないリッチ属性要約テーブル)
このチェック・ボックスは、 カタログ内のリッチ属性データの要約テーブルを作成する場合に選択してください。 この要約テーブルはオプションであり、 サイトが複数のカテゴリー・グループ間での垂直スキーマ検索を提供している場合に適用できます。 これらのテーブルは、データベース読み取りで更新を確認する際に使用すると便利です。 これは、デフォルトでは選択されていません。
Rich Attribute summary table with Category Group (カテゴリー・グループによるリッチ属性要約テーブル)
このチェック・ボックスは、カタログ内の、 カテゴリー・グループによって制約を受けるリッチ属性データの要約テーブルを作成する場合に選択してください。 この要約テーブルはオプションであり、 サイトがカテゴリー・グループ内での垂直スキーマ検索を提供している場合に適用できます。 これらのテーブルは、データベース読み取りで更新を確認する際に使用すると便利です。 これは、デフォルトでは選択されていません。

注: 要約テーブルは、 該当するチェック・ボックスを選択または選択解除することで、いつでも削除または再作成できます。

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