MQSeries アダプターの並列対順次メッセージ処理

MQSeries アダプターは、順次と並列の 2 つの方法で、インバウンド・メッセージを処理することができます。 順次処理とは、各メッセージが順に並べられ、キューに入って、順番に処理されることを意味します。 この方法では、各メッセージは、直前のメッセージの処理が完了するまで待機する必要があります。 一方、並列処理とは、多くのメッセージを同時に処理できることを意味します。 各メッセージが直前のものの完了を待つ必要はなく、多くのメッセージを同時に実行することができます。

一般的に、並列処理によってスループットはより高速化しますが、すべてのタイプの要求に適しているわけではありません。 トランザクションの順次性が維持されていなければならない場合もあります。 たとえば、新規の顧客がストアで登録してから、住所情報を修正し、次に購入オーダーを作成した場合、 処理に備えて、それらのトランザクションの順序を保存しておいたほうがよいと思われます。 アカウントがすでに作成済みでない限り、住所変更または購入オーダーを実行することはできません。 同様に、正しい配送情報を添付されていない購入オーダーは、実行しないほうがよいと思われます。

一般的に、可能な場合には並列処理を使用するのが望ましいですが、 この方式を使用してよいかどうかを個々のデータ別に判断する必要があります。

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