ステージ検査ユーティリティー (Windows NT、Windows 2000、AIX、および Solaris)

構成データと操作データが同じテーブルを共用すると、 ステージング・データベースと実動データベースとの間で固有索引キーの対立が発生する可能性があります。 変更データを実動データベースに伝搬する前に、 ステージ検査コマンドを使って固有索引の競合の可能性があるかどうかを確かめ、 すべての競合を訂正してから伝搬を行ってください。

実動データベース上で RFQ を使用する時と、 ステージング・サーバー上で契約を作成する時は、同じテーブルを両方のデータベース上で更新することになります。 たとえばサイト管理者がステージング・データベース上で契約を作成したために、 ステージング・データベース上の TRADING テーブル (およびその他の テーブル) に 1 行が付け加えられたとします。 同時に、ユーザーが実動データベース上で RFQ を作成したために、 実動データベース上の TRADING テーブル (およびその他のテーブル) に 1 行が付け加えられたとします。 この 2 つの行は、 TRADING テーブル内の同じ固有索引値をもつ可能性があります。 契約をステージング・データベースから実動データベースに伝搬すると、 固有索引契約キーの対立が発生して伝搬は失敗します。 伝搬する前に、ステージ検査ユーティリティーを使用して競合している固有索引キーを探し、それらを訂正してください。 その後で、変更を伝搬できます。

ステージ検査ユーティリティーを使用する場合、 -scope パラメーターを _unique_index_ と指定し、 ステージング・データベース内の差分変更にキー競合の可能性がないか調べてください。 挿入および更新の操作ではすべて、STGUINDTAB テーブルに指定されているすべてのテーブルの索引キー競合の可能性が検査されます。 どのテーブルでもこのユーティリティーは、すべての固有索引を調べて、 実動データベースとステージング・データベースとの間にキー競合の可能性があるかどうかを確かめます。 キー競合の可能性がある場合、テーブル名、固有索引、および競合するキー値をレポートします。

ステージ検査コマンドによってデータベースが変更されることはありません。 これは、キー競合の可能性を報告するものであり、解決しなければなりません。 このコマンドを使用する場合、ステージング・データベースとして -sourcedb パラメーターを指定します。 実動データベースをソース・データベースとして指定すると、ステージ検査コマンドは正しく働きません。

ステージ検査ユーティリティーは構成および拡張が可能です。 つまり、さらに別のテーブルまたはカスタマイズしたテーブルを STGUINDTAB テーブルに追加してから、 ステージ検査コマンドを実行してキー競合の可能性を確認することができます。

注: 構成データと操作データが同じテーブルを共用していないことを常に確認してください。

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