ストア・アーカイブ
ストア・アーカイブ・ファイル (.sar) は、ストアの作成に必要なすべての資産の入った圧縮アーカイブ・ファイル (ZIP ファイル) です。 これは、第一に簡単にコピーできる形式でストアをパッケージし、送付するための輸送手段として使用され、また、新規ストア作成の基礎として使用されます。 ストア・アーカイブを Commerce サーバーに発行するだけで、表示、ブラウズ、ショッピングが可能な機能的なストアを作成できます。
ストア・アーカイブには通常、以下が組み込まれています。
- ファイル資産:
- Web 資産: HTML、JSP ファイル、イメージ、グラフィックス、および組み込みファイルなど、ストア・ページの作成に使用するファイルです。
Web 資産はストア・アーカイブの圧縮アーカイブ・ファイルとして、グループ化されます。 ストア・アーカイブが発行されるとき、
Web 資産は Web アプリケーション文書ルートに発行されます。
- プロパティー・ファイル: ストア・ページのテキストをすべて含むファイルです。
プロパティー・ファイルはストア・アーカイブの圧縮アーカイブ・ファイルとして、グループ化されます。
ストアが複数の言語をサポートしている場合、圧縮アーカイブ・ファイルには複数のプロパティー・ファイルが含まれます。
ストア・アーカイブが発行されるとき、テキスト資産はクラスパスで指定されたディレクトリーに発行されます。
- ストア・データベース資産: データベースにロードされるデータです。 必要なデータをすべて記載したリストは、IBM WebSphere Commerce ストア開発者ガイド を参照してください。
- ローダー・パッケージによってロードされるデータベース資産:
ローダー・パッケージによってロードできるストア・データベース資産には、
キャンペーン、カタログ、コマンド、通貨、実行、オファリング、配送、ストア、
税および数量単位が含まれます。
WebSphere Commerce で提供されるサンプル・ストア・アーカイブにあるストア・データベース資産は、
ローダー・パッケージで有効な、XML ファイルの形式に準拠した形式を使用しています。
ただし、例外が 1 つあります。 ストア・アーカイブ XML ファイルは移植可能であることが意図されており、
データベースの特定のインスタンスに固有な、生成された 1 次キーを含めるべきではありません。
代わりに、発行時に IDResolver によって解決される内部別名 (ストア・アーカイブ・ローダーの規則を参照) が使用されます。
これらの規則を使用すると、サンプル・ストア・アーカイブを何度もコピーして発行することができます。
- サーバー・コマンドによってロードされるデータベース資産: ストア・アーカイブ内のストア・データベース資産の一部は、
サーバー・コマンドによってロードされます。契約、アカウント、および商品セット資産はその例です。
- 支払い資産: Payment Manager の構成情報。
- ディスクリプター: XML ファイル sarinfo.xml。
Web 資産圧縮アーカイブ・ファイル、プロパティー・ファイル、
およびストア・データベース資産 XML ファイルの名前を含むストア・アーカイブについて記述します。 sarinfo.xml ファイルには、組み込みファイルと整合性検査ファイルの名前、
および発行処理中に必要なアーカイブ・ファイルについての情報や、資産がデータベースにロードされる順序が含まれます。 ストア・アーカイブで必須のファイルは sarinfo.xml だけです。
注:
ToolTech および NewFashion サンプル・ストア・アーカイブには、以下のファイルも組み込まれます。
- tools_properties.zip
- tools_xml.zip
- runtime_xml.zip
これらのファイルは、
ストア・サービスにより、ストアの構成に使用されます。 これらのファイルは、
変更、除去、または他のストアにコピーすることはできません。
ストア・アーカイブの例は、企業顧客間取り引き (B to C) ストア・アーカイブの例
または
企業間取り引き (B to B) ストア・アーカイブの例を参照してください。
WebSphere Commerce には、いくつかのサンプル・ストアのアーカイブ・ファイルが組み込まれており、
これらをご自分のストアのベースにすることができます。