バックエンド組み込みレガシー・メッセージ

WebSphere Commerce は、レガシー・メッセージ形式を使用するメッセージをサポートしています。  ただし XML メッセージは同じ機能を提供し、また XML メッセージの方が読みやすく保守しやすいので、 以前のバージョンの WebSphere Commerce Suite からマイグレーションする場合を除き、 代わりに XML メッセージを使用することをお勧めします。

WebSphere Commerce メッセージの形式は、 メッセージ・ディスクリプターおよびアプリケーション・データの 2 つのセクションで構成されています。 インバウンド・メッセージの場合、メッセージ記述子には、 操作上必要な制御情報 (メッセージ ID およびタイプなど) が含まれています。 アプリケーション・データには、処理対象の情報が含まれています。 すべての WebSphere Commerce メッセージは、タグのセットと論理順次レコード、 およびレコード内に定義されたデータ・セグメントで構成されています。 サポートされるメッセージに含まれる <PROLOG>、<HDR>、<ITM>、および <DATUSR> レコードは、以下の形式になっています:

<TAG>DATA SEGMENT</TAG>

ここで、データ・セグメントは _DATA サフィックスで識別されます。 たとえば、オーダー作成メッセージのレコードは、以下のようになります:

<HDR010>ORDER_CREATE_HDR010_DATA</HDR010>

各データ・セグメント (この例では、ORDER_CREATE_HDR010_DATA) は、 特定メッセージに対して特定フィールドおよびデータベースのテーブル情報で置き換えられます。

以下のテーブルは、6 個のサポートされるメッセージと、それぞれによって呼び出されるコントローラー・コマンドのアウトラインです。

メッセージ名 メッセージ・タイプ データ・セグメント コントローラー・コマンド
新規顧客 インバウンド CUSTOMER_NEW_PROLOG_DATA
CUSTOMER_NEW_HDR010_DATA
インバウンド・メッセージの DATUSR_DATA
UserRegistration Add
更新顧客 インバウンド CUSTOMER_UPDATE_PROLOG_DATA
CUSTOMER_UPDATE_HDR010_DATA
インバウンド・メッセージの DATUSR_DATA
UserRegistration Update
オーダー作成 アウトバウンド ORDER_CREATE_PROLOG_DATA
ORDER_CREATE_HDR010_DATA
ORDER_CREATE_HDR020_DATA
ORDER_CREATE_HDR030_DATA
ORDER_CREATE_HDR040_DATA
アウトバウンド・メッセージの DATUSR_DATA
ORDER_CREATE_ITM010_DATA
SendWCSOrder
オーダー状況の更新 インバウンド ORDER_STATUS_UPDATE_PROLOG_DATA
ORDER_STATUS_UPDATE_HDR010_DATA
インバウンド・メッセージの DATUSR_DATA
ORDER_STATUS_UPDATE_ITM010_DATA
OrderStatus
商品価格の更新 インバウンド PRODUCT_PRICE_UPDATE_PROLOG_DATA
PRODUCT_PRICE_UPDATE_HDR010_DATA
ProductOffer PriceUpdate
商品数量の更新 インバウンド PRODUCT_QUANTITY_UPDATE_PROLOG_DATA
PRODUCT_QUANTITY_UPDATE_HDR010_DATA
ProductInventory Update

関連概念

関連参照

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