返品の自動承認
返品に追加された商品、または返品内で変更された商品はどれも、自動承認プロセスを経ます。 適切なセキュリティー・レベルを使用して手動承認を発行することもできますが、
一般的な返品の場合は、自動承認が、許可決定を行うために必要な調査を自動化します。 自動承認は、指定された商品に対する、また返品の残り、その他の返品、
および元のオーダーに関係する商品に対する一連のテストから成ります。 テストが失敗するたびに、返品アイテムを拒否する理由がログに記録されます。 理由は顧客サービス担当者に提示されます。
顧客サービス担当者はシステム評価を指定変更し、手動承認を発行することができます。
このテストは一連の標準検査に細かく分けられます。
これらは一般に、どのストアでも使用します。 これらの標準検査のデフォルトのインプリメンテーションは、次のとおりです。
- アイテムはリファンド可能ですか? 場合によっては、すべての商品に関しストアからの返品を受け入れないストアもあります。 たとえば衛生上の理由から、衣料店が下着をリファンド不可と指示する場合があります。 STOREITEM テーブルの CREDITABLE 列を使用することにより、
商品をデフォルトでリファンド可能にするかどうかを指定できます。
つまり、CREDITABLE=N の場合、その商品はリファンドできないものとして指定されます。 CREDITABLE 列の値は、「商品」ノートブックを使用して編集できます。 自動承認プロセスの標準検査中に、商品にクレジット発行不可のマークが付けられていると、
相当する拒否理由が返品アイテムに適用されます。
- 商品は返品されますか? 検査プロセス中に、顧客が返品アイテムを返品しようとしているかどうかが妥当性検査されます。 顧客が商品のコンポーネントすべてを返品しようとしているわけではない場合は、
通常は、返品アイテムに対して拒否理由が適用されます。
業務内容によっては、返品の際に顧客は不要の商品を物理的に返却する必要はありません。 たとえば顧客が、食料品店に対して生鮮食料品のリファンドを要求した場合、
その食料品をストアに返却するよう求められることはないと考えられます。 これは、STOREITEM テーブルの RETURNNOTDESIRED 列によって制御されます。 RETURNNOTDESIRED 列の値は、「商品」ノートブックを使用して編集できます。 自動承認プロセスの標準検査中に、承認に返品不可のマークが付けられていると、
顧客が商品を返品するつもりはなくても拒否理由は適用されません。 マーチャントが返品したくないコンポーネントにもそのようなフラグが立てられます。
- この返品アイテムを承認する、というのは配送数量以上の返品アイテムが顧客に対して承認されるということですか? オーダーが行われたときに WebSphere Commerce の配送機能が使用中の場合、
このチェックは、返品アイテムが、配送数量以上の合計数量を承認するかどうかを確認します。 偶然であれ故意であれ、返品処理中に商品がオーダー・アイテムに誤って帰属させられた場合、このことは起こり得ます。 オーダーが行われるときに配送機能が使用中でなければ、
デフォルトのインプリメンテーションでは、これをチェックしていると常に拒否の理由がログに記録されます。
- この返品アイテムを承認する、ということは、
元のオーダーに対して支払われた金額より多額の合計リファンドが顧客に対して承認されるということですか? オーダーが行われたときに WebSphere Commerce の支払いの資金化機能が使用中の場合、
このチェックは、返品アイテムが、支払われた金額以上の合計リファンドを承認するかどうかを確認します。 偶然であれ故意であれ、返品処理中に商品がオーダー・アイテムに誤って帰属させられた場合、このことは起こり得ます。 元のオーダーが行われるときに支払いの資金化機能が使用中でなければ、
デフォルトのインプリメンテーションでは、これをチェックしていると常に拒否の理由がログに記録されます。
- 標準検査のポリシーの拡張。 自動認証は、AutoApproveReturnItemPolicyCmd タスク・コマンドを使用して検査します。 このコマンドのデフォルトのインプリメンテーションは、返品が受け入れられた配送日からの期間を強制します。 取引契約で ReturnApproval ポリシーが参照されない場合は、
その取引契約でカバーされる返品アイテムに対して NOPOLICY 拒否理由が適用されます。
