メンバー

メンバーになれるのは、ユーザー、メンバー・グループ、または組織エンティティーです。  組織エンティティーになれるのは、組織か組織単位のいずれかです。 組織は大規模で、大規模の会社や企業内で比較的静的なグループです。 組織単位は、大規模な組織内で比較的静的なグループです。

ユーザーは、登録済みであることも、登録されていないこともあります。 登録済みユーザー には、固有 ID とパスワードがあり、 登録上の目的により、プロファイル・データの入力が要求されます。 ユーザー登録では承認が必要となり、 登録済みユーザーは承認保留、承認済み、または拒否の状態になることができます。 デフォルトでは、拒否ユーザーは再登録する必要があり、 承認保留ユーザーにはシステム内のアクションのほとんどを実行する権限が与えられません。 登録済みユーザーは、そのプロファイル・タイプに従って分類されます。 つまり、プロファイル・タイプ B はビジネス・ユーザー (または B2B 顧客) を、 プロファイル・タイプ C は小売ユーザー (または B2C 顧客) を指します。 ビジネス・ユーザーはデフォルトの組織ではなく、 メンバー階層内の適切な組織エンティティーに所属するようお勧めします。 つまり、ビジネス・ユーザーが登録を行うときにはユーザーが所属する組織エンティティーを指定する必要があり、 そうでない場合には WebSphere Commerce はデフォルトの、デフォルトの組織の使用が採用される、ということです。 WebSphere Commerce コマンドは、登録済みユーザーを作成し、プロファイル情報を更新することができます。 

デフォルトでは、サイト管理者、バイヤー管理者、またはセラー管理者の役割が割り当てられている場合、 組織エンティティーを登録し、そのプロファイル・データを更新することができます。

WebSphere Commerce はユーザーに対して、RegisterType 属性をサポートします。 この属性は、4 つの有効な値、'R' (登録ユーザー)、'G' (ゲスト・ユーザー)、 'S' (サイト管理者)、および 'A' (管理者) のうちのいずれかをとります。 ユーザーが「管理者」というアクセス・グループのメンバーとしての資格が与えられている場合は、 RegisterType の値として 'A' をとります。 ユーザーの役割が「サイト管理者」である場合には、 「管理者」というアクセス・グループのメンバーとしての資格があっても、 このユーザーの RegisterType 属性の値は 'S' になります。 管理者アクセス・グループは、「セラーの従業員の役割」を果たすユーザーです。 以下のリストはサンプルであり、完全なものではありません。 管理者グループの役割のリストは、管理コンソールを使用して構成できます。 ユーザーに役割を割り当てたり、割り当てを解除するときには、 それに応じて RegisterType 属性も更新されます。 以下の役割のいずれかが割り当てられたユーザーは、 ユーザーが役割を果たす組織エンティティーに関係なく、 管理者グループのメンバーと見なされます。

未登録ユーザー は、サイト内で、限定された特権だけを持ち、固有 ID またはパスワードを持ちません。 また、プロファイル・データを入力する必要はありません。 非登録ユーザーには 2 タイプあります。それは、汎用ユーザーまたはゲスト・ユーザーです。 汎用ユーザーは、固有な ID を必要とする WebSphere Commerce サイトで、 個々のタスクやアクションは実行しません。 汎用ユーザーが、たとえば商品をショッピング・カートに追加するような、固有な ID を必要とするアクションを行うと、汎用ユーザーは、ゲストになります。 また、サイトの設計によって、オーダーの発行などの一定のタスクを実行するのに、 ゲスト・ユーザーが登録済みユーザーになることが必要である場合もあります。 汎用からゲスト、そして登録ユーザーへの移行は、自動的に行われます。 WebSphere Commerce には、サイト管理者の役割を持つデフォルトの汎用ユーザーと、 デフォルトの登録済みユーザーがあります。

注: ユーザーは最初、ゲスト・ユーザーとしてアクションを実行し、 その結果、特定のリソースがユーザーと関連付けられます。 続いて、ユーザーがビジネス・ユーザーとして登録またはログオンすると、 ユーザーがゲストだったときに関連付けられたリソースは、デフォルトでは、 ビジネス・ユーザーとしての新規 ID へ転送されます。 これらのリソースが、ユーザーがビジネス・ユーザーとして行うべきことと矛盾する場合、 後から他のビジネス・プロセスですべての矛盾が検出されるようにサイトをインプリメントする必要があります。 たとえば、ユーザーはゲストとしてサイトにアクセスし、 特定のアイテムをショッピング・カートに入れることができます。 その後に、ユーザーはビジネス・ユーザーとしてログオンまたは登録することができます。 ユーザーがゲストとしてアクセスしたときにショッピング・カートに追加されたアイテムは、 ユーザーに属している状態になります。 これらのアイテムが組織のビジネス・ポリシーのいずれかに違反する場合、 またはユーザーが個人的にこれらのアイテムに対して支払いを行って現在は個人アイテムとなっている場合、 状況を検出し、適切なアクションをとる責任は後続のビジネス・プロセスにあります (たとえば、 ビジネス・ユーザーが購入するすべてのアイテムがビジネスで使用されるようにするために、 オーダー承認プロセスを設けることができます)。

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