ジョブ
ジョブとは、サイトまたはストアのために、
指定された時間または間隔で実行されるようにスケジュールされる WebSphere Commerce コマンドです。
ジョブには次の 3 つのタイプがあります。
- 正規ジョブは、指定された開始時刻に自動的に実行するように設計された単純なコマンドです。
これらが実行前にビジネス論理タスク・コマンドを検査することはありません。
このタイプのジョブをスケジュールできるのは、サイト管理者だけです。
正規ジョブがスケジュールされると、
SCHACTIVE テーブル内に新規エントリーが、
状態 I で作成されます。
ジョブが実行されると、
SCHSTATUS テーブルに新規エントリーが作成されます。
新規エントリーには、スケジュールされるジョブの実行についての状態および状況情報が入ります。
- ストア・レベル・ジョブは正規ジョブに似ていますが、ビジネス論理を検査してジョブを実行させる必要があるかどうかを判別するタスク・コマンドを備えています。
このようなフィルター操作が行われると、スケジューラーが必要なジョブだけを実行するようにして、ワークロードを最小化することができます。
ストア・レベル・ジョブがスケジュールされると、
SCHACTIVE テーブル内に
新規エントリーが状態 W で作成されます。
ストア・レベル・ジョブは特定のストアに関連付けられるように設計されていて、
サイトおよびストア管理者がこれをスケジュールすることができます。
ジョブが実行されると、
SCHSTATUS テーブルに新規エントリーが作成されます。
新規エントリーには、スケジュールされるジョブの実行についての状態および状況情報が入ります。
- ブロードキャスト・ジョブは、すべての複製に適用されて、
即時にか、またはスケジューラーが調整可能になったときすぐにそれらを実行します。
これらは同じデータベースに接続されているすべての複製または WebSphere Commerce サーバーで 1 回実行されます。
ブロードキャスト・ジョブの開始時刻は常に現在時刻であり、
それは構成ファイルに指定された期間が経過すると満了します。
デフォルトの満了期間は 30 分間です。
ブロードキャスト・ジョブ状況は SCHBRDCST データベース・テーブルにログ記録されて、
「スケジューラー状況の表示」ページに表示されます。
各ジョブは別々のスレッドとして実行され、複数のジョブが同時に実行されるようスケジュールすることができます。
各アプリケーション・グループには固定のスレッド数が割り当てられます。
デフォルト・アプリケーション・プールが過負荷にならないようにするために、
「ジョブのスケジュール」ウィンドウでアプリケーションを区分化することができます。
アプリケーション・タイプは、ジョブを実行するために割り当てられるスレッド数と共に SCHCONFIG テーブルに入力されます。
「ジョブのスケジュール」ウィンドウは、ジョブの開始時刻を指定するために使用することもできます。
ジョブの開始時間、終了時間、状況などを含めたジョブ追跡情報は SCHSTATUS テーブルで保守されて、
「スケジューラー状況の表示」ページに表示されます。
注: 複数の複製または同じデータベースを使用するときは、
ブロードキャスト・ジョブのサポートのために、
instance.xml ファイルに特定のインスタンス名を作成する必要があります。

