承認 (Business Edition)

トランザクションを正確かつセキュア (安全) にするには、 別人が電子市場でのアクションを承認してから実行するようにする必要があります。 そのような個人を承認者と呼びますが、この人は、 特定のアクションを実行したいという要求を受諾または拒否することができます。 組織登録プロセス中に、 組織管理者は承認を使用可能にしたいビジネス・プロセスを選択します。 これを行うには、メンバーシップの登録中に、該当する承認メンバー・グループ用のサイン・アップを実行します。 組織管理者は承認メンバー・グループの取り込みも行います。 これらのグループ内のユーザーだけに、 承認が使用可能となったアクションを実行するという要求を受諾または拒否する権限があります。 

ある組織が特定の承認者メンバー・グループ用のサイン・アップを行うと、 特定のユーザー役割を持つユーザーが暗黙的にそのグループに入れられます。 その組織でのデフォルトの役割を持つユーザーは、対応するアクションの承認者となります。 4 つの承認者メンバー・グループと、パッケージ外で使用可能な関連するデフォルトの役割は次のとおりです。

承認の対象となる処理        デフォルトの役割  
オーダー処理                                バイヤー承認者
ユーザー登録                              バイヤー管理者
契約送信                               セールス・マネージャー
RFQ 応答                                セールス・マネージャー

たとえば、ある組織が RFQ 応答要求用のサイン・アップを行うと、 その組織用の RFQ 応答承認メンバー・グループが作成されます。  この組織の中で「セールス・マネージャー」役割が与えられているすべてのユーザーは、暗黙的にこのグループに入れられます。 組織管理者は、特定の承認メンバー・グループにどのユーザー役割を暗黙的に入れるかを決定する規則を追加したり変更したりすることができます。 組織管理者は、特定の承認メンバー・グループにユーザーを明示的に入れることもできます。

注: 組織管理者が承認者メンバー・グループ用のサイン・アップを行わないと、 その組織に関連したビジネス・プロセスで、承認は使用可能ではなくなります。 つまり、その特定のプロセスのすべてのインスタンスが自動的に承認されるということです。

承認とユーザーの対話

  1. 組織が特定のアクションを実行しようとすると、その組織は承認を必要とするかどうかがシステムで判断されます。
  2. 承認者は、適切な承認者メンバー・グループから選択されます。
  3. 承認が必要なければ、前処理と後処理のタスクが開始されます。
  4. 承認が必要であれば、承認前コマンドが呼び出され、承認要求が保管されます。 承認者に E メールによる通知が送信されます。
  5. 承認者は、承認待ちになっている承認要求リストを調べてから、承認または拒否を決めます。 承認者はコメントを追加することもできます。
  6. 承認の場合、承認後コマンド (ある場合) が呼び出されます。 拒否の場合、拒否後コマンド (ある場合) が呼び出されます。
  7. 送信者は、プロセス中いつでも承認状況を調べ、 承認者のコメントを表示することができます。

注: 承認対象アクションが承認プロセスに入ると、 それは送信者にとっては、ユーザー・インターフェースにおける「承認の送信」または「送信」となります。 一方、アクションの承認を担当する承認者から見ると、 それはユーザー・インターフェースにおける「承認要求」または「要求」となります。           

プロセス全体は HTML ブラウザーで実行されます。 承認者は、メールボックスにあるすべての承認要求の通知を受け取ることができます。 

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