SAN ファイル・システムのサービス警告の構成

このタスクでは、SAN ファイル・システムのエラー通知およびサービス警告を行うために IBM® Director を構成する方法について説明します。

コンテキスト

SAN ファイル・システムの management information base (MIB) がマスター・コンソールでコンパイルされている必要があります。 また、SAN ファイル・システム・クラスターがインストールされていて作動しており、 マスター・コンソールにトラップを送信するようメタデータ・サーバーが構成されている必要があります。 メタデータ・サーバー・エンジンの SNMP トラップの構成については、「SAN ファイル・システム インストールと構成のガイド」を参照してください。

サービス警報機能をサポートするようマスター・コンソールを構成するには、以下のステップを実行する必要があります。

ステップ

  1. メタデータ・サーバーで Simple Network Management Protocol (SNMP) トラップをマスター・コンソールに送信できるかどうかを確認する。 マスター・メタデータ・サーバーから、次の snmptrap コマンドを実行します。 引用符が 2 つの単一引用符であることに注意してください。
    snmptrap -v 2c -c public master_console_IP_address '' SNMPv2-MIB:coldStart
    
    snmptrap -v 2c -c public master_console_IP_address '' IBM-SANFS-MIB:sanfsGenericTrap
    master_console_IP_address は、マスター・コンソールの IP アドレスまたはホスト名を示します。
  2. マスター・コンソールにログオンする。
  3. デスクトップから、「IBM Director コンソール (IBM Director console)」アイコンをダブルクリックし、 IBM Director コンソールを開く。
  4. IBM Director コンソールにログオンする。
  5. SAN ファイル・システム・マスター・メタデータ・サーバーから送信されたトラップが IBM Director で受信されたかどうかを確認する。
    1. IBM Director コンソールの右列にある「イベント・ログ (Event Log)」をダブルクリックする。
    2. SNMP トラップが受信されたことを確認する。 「送信側の名前 (Sender Name)」列のもとでメタデータ・サーバー・ホスト名 または IP アドレスを探す。トラップが受信されていない場合は、以下のステップを実行します。
      • ネットワーク管理者に連絡し、ネットワーキングの問題が発生していないことを確認する。
      • SAN ファイル・システムでトラップが送信されたことを確認する。
    3. イベント・ログをクローズする。
  6. IBM Director のメインパネルで、「タスク」をクリックする。
  7. 「タスク」メニューで、「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」を クリックする。 「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」ウィンドウがオープンします。
  8. 「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」ウィンドウで 「単一イベント・フィルター (Simple Event Filter)」を右マウス・ボタンでクリックし、 「新規」をクリックする。
  9. 新規の「単一イベント・フィルター・ビルダー (simple event filter builder)」ウィンドウがオープンします。 以下のステップを実行します。
    1. 「イベント・タイプ (Event Type)」タブで、「任意 (Any)」オプションに チェックが付いていない ことを確認する。
    2. 「イベント・タイプ (Event Type)」タブのツリーを展開して、以下を選択する。

      SNMP.iso.org.dod.internet.private.enterprises.ibm.ibmProd. ibmSanfsModule.ibmSanfsTraps

    3. ファイル」をクリックし、「別名保管 (Save as)」をクリックする。
    4. tankGenericTrap およびイベント・フィルターの名前を入力し、「OK」をクリックする。
  10. 「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」メニューの右列にある 「インターネット (SMTP) E メールの送信 (Send an Internet (SMTP) E-mail)」を右マウス・ボタンでクリックし、 「カスタマイズ (Customize)」をクリックする。
  11. 表示画面形式で以下の情報を入力する。
    • インターネット E メール・アドレス (Internet E-mail address)。 サービス通知の送信先の E メール・アドレス (たとえば、システム管理者の E メール・アドレス) を入力します。
    • 返信先 (Reply to)。 サービス通知の送信先の E メール・アドレス (たとえば、システム管理者の E メール・アドレス) を入力します。
    • SMTP E メール・サーバー (SMTP e-mail server)。 SMTP メール・サーバーの名前や IP アドレスを入力します。
    • SMTP ポート (SMTP port)。 E メール・サーバーに E メールを送信する場合に使用するポート番号を入力します。 デフォルトは 25 です。
    • E メール・メッセージの件名 (Subject of E-mail Message) - 次のテキストを入力します。 IBM SAN FS Call-home Notification
    • E メール・メッセージの本文 (Body of E-mail message) - 以下のように本文を入力します。
      #Machine type=machine_type
      #Device serial number=serial_number
      #Record type=1
      #Component id=software
      #Contact name=contact_name
      #Contact phone=telephone_number 
      #Mgmt node=&system
      #Date recvd=&date
      #Time recvd=&time
    各部分の意味は以下のとおりです。
    • Machine_type は、4 桁の装置タイプと 3 桁のモデル。
    • Serial_number は、クラスター内のマスター・エンジンのシリアル番号。
    • contact_name および telephone_number の長さとフォーマットに制限はない。
    • 値 &system、&date、および &time は、上記のとおりに入力する。 これらの値は変数ではありません。
    注: E メールには、サービス警告メッセージのテキストが含まれます。
  12. ファイル」をクリックし、「別名保管 (Save As)」をクリックする。
  13. E メール・アクションの名前として IBM SAN FS Call-home Notification を入力し、 「OK」をクリックする。
  14. 「イベント・アクション計画 (Event Action Plan)」ウィンドウの左列で、 > イベント・アクション計画 (Event Action Plan)」「すべてのイベントの記録 (Log All Events)」階層を展開する。
  15. 「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」ウィンドウの中央列で 「単一イベント・フィルター (Simple Event Filter)」階層を展開する。
  16. 中央列から左列の「すべてのイベントの記録 (Log All Events)」に、 「tankGenericTrap」イベント・フィルターをドラッグする。
  17. オープンした警告ポップアップ・ウィンドウに応答して「はい」をクリックする。
  18. 「イベント・アクション計画ビルダー (Event Action Plan Builder)」メニューの右列の「インターネット (SMTP) E メールの送信 (Send an Internet (SMTP) E-mail)」階層を展開する。
  19. インターネット (SMTP) E メールの送信 (Send an Internet (SMTP) E-mail)」階層から左列の「tankGenerictrap」項目に「IBM SAN FS Call-home 通知 (IBM SAN FS Call-home Notification)」項目をドラッグする。
  20. オープンした警告ポップアップ・ウィンドウに応答して「はい」をクリックする。
  21. オプションで、すべてのイベントの階層を表示するアクション履歴を使用可能にする。
    1. 作成したアクション計画を右マウス・ボタンでクリックする。
    2. アクション履歴 (Action History)」をクリックする。
    3. 使用可能」をクリックする。
  22. 「イベント・アクション・ビルダー (Event Action Builder)」ウィンドウをクローズする。
  23. 「IBM Director」ウィンドウを閉じる。

親トピック: SAN ファイル・システムのサービス警報のセットアップ

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