サービス警報

このトピックでは、サービス警報の概要について説明します。

サービス警報 は、マスター・コンソールの機能です。 この機能によって、SAN ボリューム・コントローラーでは、重大なエラーまたは障害状態について、 IBM® サポート・センターに事前に通知することができます。 これにより、IBM は、場合によってはシステム管理者から問題が通知される前に、 発生した問題に迅速に応答することができます。 SAN ファイル・システムの場合、サービス警報によって、システム管理者に重大なエラーまたは障害状態が通知されます。

SAN ボリューム・コントローラー

切断エラー状態に 対応して、SAN ボリューム・コントローラーは Simple Network Management Protocol (SNMP) トラップを発行し、マスター・コンソールで実行している IBM Director サーバーにそのトラップを送信します。 IBM Director サーバー はそのトラップをキャッチし、それを Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) の E メール・メッセージに変換します。2 つの E メール・メッセージが作成される可能性があります。 1 つは、SAN ファイル・システム内と同じ仕方でシステム管理者に対し作成されるもので、もう 1 つ は、IBM サポート・システムへのオプションの E メールです。 IBM サポート・システムへのオプションの E メールは、SMTP メール・サーバーに送信されてから、IBM サポート・システムに転送され、そこで問題レコードに変換されます。

以下の図は、SAN ボリューム・コントローラーのサービス警報のアーキテクチャーを示しています。
図 1. SAN ボリューム・コントローラーのサービス警報のアーキテクチャー
この図は、サービス警報アーキテクチャーを示します。

SAN ファイル・システム

SAN ファイル・システムの場合、サービス警報によって、システム管理者に重大なエラーまたは障害状態が通知されます。 SAN ファイル・システムは、切断エラー状態に 対する応答で Simple Network Management Protocol (SNMP) トラップを発行し、 マスター・コンソールで実行している IBM Director サーバーにトラップを送信します。IBM Director サーバー はそのトラップをキャッチし、それを Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) の E メール・メッセージに変換します。次に E メール・メッセージは、ユーザーの SMTP メール・サーバーに送信され、 システム管理者に転送されます。 その後システム管理者は、IBM サポート・センターに連絡できます。

以下の図は、SAN ファイル・システムのサービス警報のアーキテクチャーを示しています。
図 2. SAN ファイル・システムのサービス警報のアーキテクチャー
この図は、SAN ファイル・システムから マスター・コンソールへ、次に SMTP メール・サーバーに行われるサービス警報通知のパスを表しています。  それから通知は、システム管理者に転送されます。システム管理者は次に、 IBM サービス技術員に支援を依頼するため連絡することができます。

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