インストール

目次

  1. ダウンロード
  2. インストール
    1. 二回目以降のインストール
      1. 質問されない項目
      2. ファイル上書き確認
    2. install.pl のオプション
  3. ユーザ共有環境のインストール
    1. システムのインストール
    2. tds-setup
  4. 同一ユーザの複数の日記のインストール
  5. サーバへのアップロード
  6. ヴァージョンアップ
    1. 0.01 系からのヴァージョンアップ
    2. 1.00 系からのヴァージョンアップ

1.ダウンロード

TDS ダウンロードページから最新版をダウンロードしてください。 tar.gz 形式と lzh 形式があります。

また、以下の場所でもミラーを行っています。

開発版は current/ 以下に、安定板は stable/ 以下に格納されています。 最新版は 直下に置かれています(sym.link)。 未リリース版のスナップショットは、 snapshot/ 以下に置かれています。 tar.gz 版と lzh 版を用意してありますので、 環境に合わせてお選び下さい。

2.インストール

まずパッケージを展開します:

% tar zxvf tds-1.01-pl0.tar.gz

lzh 版なら:

% lha x tds-1.01-pl0.tar.gz

展開されたディレクトリに移動し、 install.pl という perl script を実行します。

% cd tds-1.01-pl0
% perl install.pl

まず、前回の設定(初めてのインストールの時はデフォルト)が表示されますので、 それで良ければ 'y', 変更するのなら 'n' を入力してください。 日本語環境 *1であれば日本語でメッセージが表示されます。 明示的に日本語表示を指定するには、 -j オプションをつけて下さい。

TomsoftDiarySystem 1.01-pl0 installation...

before installation, please read install document(doc/install.html).
  Perl の絶対パス                                       /usr/bin/perl
  sendmail のバス                                       /usr/sbin/sendmail
  CGI が使えるか                                        no
  SSI が使えるか                                        no
  タイムゾーン                                          JST
  日記タイトル                                          Foo's Diary
  著者名                                                Foo
  メールアドレス                                        foo@bar.com
  日記の URL                                            http://www.foo.com/~foo/diary/
  web でアクセスされるディレクトリ                      /home/foo/public_html/diary
  カスタマイズファイル用ディレクトリ                    /home/foo/public_html/diary
  日記ソース*ファイルを置くディレクトリ                  /home/foo/diary
  動作モード                                            static
  アクセスログを取るか                                  yes
  クッキーを食べさすか                                  no
  キャッシュ機能を使うか                                yes
OK [yN]:

'n' と答えると、 以下のような質問がされるので、 適宜応えて下さい。 空リターンを入力すると、 デフォルト値がセットされます。

入力が終わると再び確認の画面になりますので、 'y' を入力すると、インストールを開始します。

途中にいくつかの質問をきいてきます:

.htaccess enable [Yn]:
.htaccess が有効かどうか。分からなければ管理者に聞くか、 y と入力してください。

パスワードもきかれますので、 適切に入力してください。

インストールが終了すると、

### install successed. ###
thank you for using TDS.

if you want to customize,
do

 % cd d:/tom/www/tawagoto_static
 % perl customize.pl

please access tds enquate page (http://www.morito.mgmt.waseda.ac.jp/~tom/TomSoft/TsDiary/enquate.html),
and let me know your answer.
it encourages me very much ^^)
magi@~/www/tds%

と出力されます。

web_diary_dir* 以下の conf.ph に設定が保存されます。 設定情報は ~/.tdssetup に保存されます。

2.1.二回目以降のインストール

2.1.1.質問されない項目

二回目以降のインストールでは、 以下の項目はきかれません:

  • 日記タイトル
  • 著者名
  • メールアドレス
  • 日記の URL

変更したい場合は、 customize.pl をご利用下さい。

2.1.2.ファイル上書き確認

前回インストールされたファイルの上書きの確認を求められます。 特に独自の変更を加えていなければ全て y で構いません。

update Makefile [Yn]:
webdir 上の Makefile を上書きするか。
/home/foo/public_html/diary/admin/index.htmloverwrite ? [Yn]:
admin のページを上書きするか。
/home/foo/public_html/diary/admin/editor_skelton.htmloverwrite ? [Yn]:
admin 以下の各種編集用スケルトンファイルを上書きするか。
/home/foo/public_html/diary/admin/log_skelton.htmloverwrite ? [Yn]:
ログ解析用スケルトンファイルを上書きするか。
overwrite .htaccess [Yn]:
.htaccess を上書きするか
update skeltons(template.ph, *skelton.html) [Yn]:
各種カスタマイズファイルを上書きするか
update styles/ [Yn]:
スタイル群を上書きするか
update user agent conf file [Yn]:
UA設定ファイルを上書きするか

2.2.install.pl のオプション

% perl install.pl [-uy] [-f filename] [-r filename]

  -f filename  setup file
  -r filename  readonly setup file
  -j           use japanese
  -u           unload setup file
  -s           user setup
  -y           yes

3.ユーザ共有環境のインストール

3.1.システムのインストール

TDSを複数のユーザで共有する場合のインストール方法についてです。

まず、sh configure を実行します。 すると、perl, sendmail のパスが自動的に検知されます。

% pwd
/tmp/tds-1.01-pl0
% ./configure

その後、ルートになって、make install します。 唯の make は する必要がありません。

% su
password: XXXXXX
# make install
...

ファイル一式が ${TDS_ROOT} 以下にコピーされます。 その後、${TDS_ROOT}/site_conf.ph を環境に合わせて変更してください。

# cd /usr/local/share/tds
# cat site_conf.ph
package TDS::System;
$CanUseCGI = 0;
$CanUseSSI = 0;
$CGIasOwner = 0;
$TZ = 'JST';
$PerlPath = "/usr/local/bin/perl";
$SendmailPath = "/usr/lib/sendmail";
$TDS_Root = "/usr/local/share/tds";
1;

3.2.tds-setup

ユーザ環境を作成/更新する場合は、 そのユーザ権限で、tds-setup を実行してください。

# su foo
Password: *******
% whoami
foo
% tds-setup
...

それらの質問に答えれば、セットアップが完了します。

tds-setup では、 システム固有の設定($CanUse* など)については 質問されません。

4.同一ユーザの複数の日記のインストール

同じユーザが同一のアカウントで複数の日記を別々の URI に設置したい場合は、 使用する .tdssetup を別にすることで対応できます。

現在、perl install.pl によりメインの日記がインストールされているとすると、 そのインストール情報は ~/.tdssetup に記録されています。 ここで二つ目のサブの日記を設置したい場合、

% perl install -f ~/.tdssetup_sub

とすることにより、インストール情報を別のファイルに記録する事ができます。 これによりヴァージョンアップの管理等がやりやすくなります。

もしくは、上記のユーザ共有でインストールを行い、

% tds-setup -f ~/.tdssetup_sub

などとすることもできます。

5.サーバへのアップロード

静的モードを利用し、かつサーバで CGI を使わない場合は、 サーバにシステムをインストールする必要はなく、 日記 HTML* ファイルのみをアップロードすればいいです。

動的モードを利用する場合、あるいは静的モードでも 検索等の CGI を利用する場合は、 サーバに TDS をインストールしなければなりません。 サーバに telnet できるのなら、 サーバ上でインストールを行えばいいのですが、 telnet できない場合は、 ローカルでサーバの設定とあわせてインストールした後、 それらをアップロードすればよいでしょう。 web_diary_dir*, diary_dir* は、相対パスを使うほうが良いでしょう。 なお、 web_diary_dir* は、インストール時のみ使用し、 システム内部では用いられません。

6.ヴァージョンアップ

6.1.0.01 系からのヴァージョンアップ

0.01 系のがそのまま使えるファイルは、

です。 両者とも diary_dir* にディレクトリごとコピーすると良いでしょう。

conf.ph は書式が大幅に変わったので、再利用できません。 今まで conf.ph で設定していた $manager_cookie_id は、 conf/author_id.txt に、 $except_user_agent は conf/user_agent.conf に記述します。

作業例:

% cd ~/public_html
% mv diary diary-0.01
% cd /tmp/tds-1.00-alpha0
% perl install.pl
...
web diary dir: ~/public_html/diary
diary dir: ~/diary
...
% cd ~/public_html/diary-0.01
% cp -r 199* dat ~/diary

あとは、skelton.html, conf/author_id.txt などを編集して下さい。

6.2.1.00 系からのヴァージョンアップ

以前の設定が ~/.tdssetup に保存されているため、 前の設定を維持することができます。 変更がある場合のみ、 適宜入力し直して下さい。

*skelton.html は上書きの確認を求めますので、 適宜答えて下さい。

% perl install.pl -y と y option をつけると、 すべての設定を前回のまま承諾とみなし、 質問をせずインストールします。 が、初めてヴァージョンアップする時は、 -y をつけないで行ってください (上書きの確認をするため)。


*1:正確には環境変数 LANG が /^ja/ にマッチするかどうかで判断しています。


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